『コミックバンチ』No.16 4/2号
新潮社 税込 280円
今号はバンチ自体がいろいろ衝撃的で(あくまでワタシ的に)。
■まず表紙をめくると特別ふろくの武将ピンナップ by 原哲夫
「一夢庵ひょっとこ斎 前田慶次」 ……ひょっとこ斎?
前田慶次郎の号(?というかPNとかHNのノリだよねきっと)って「穀蔵院飄戸斎(ひょっとさい)」っていうんじゃなかったっけ。
私は『花の慶次』も『一夢庵風流記』も読んだことがないのですが、もしかしてこれは作中の設定なんでしょうか。
■『天翔の龍馬』 中村半次郎が土方歳三と斬り合って負けちゃったー!=桐野利秋が死んじゃったー!
元々龍馬が生きのびたところから始まるif物なのでストーリー的には全然構わないんですが、ちょっとビックリした。西郷さんどうするんだろう。可哀想。
うん、きっとこれは「人斬り半次郎」って書いてあるから、講談や小説の中の「中村半次郎」さんで、後の桐野利秋じゃないんだな。(現実逃避)
以前、大好きな脚本家&役者のひとりである方が作中で桐野利秋に「人など、斬ったことはなか」というセリフを言わせていて驚いたのですが、実は「人斬り」の言葉のイメージのように斬りまくった人ではなく、はっきり残っている傷害致死の記録は1人だけなんだそうです。池波正太郎小説タイトル、影響力恐るべし。
そういえば池波さんの『人斬り半次郎』読んでないかも! 読まなきゃ! どうも幕末~昭和初期の世界が苦手でして。何故か怖いんですよ。変ですよね、戦国~江戸時代は好きなのに。さらに前になって源平とかまでいくとまた怖くなる。なんだろうこのサイクル。
■『紅蓮の花』 やっぱり短期集中連載かしら。
第1回は幸村&大坂方の描写、今回は家康の描写なんですが。
「家康の禍々しき野望が蠢き始める。」なんてコピーと共に悪そうな家康の顔から始まりました。……でも、家康を単に敵役として出してるんでもなさそうなんだよね……あれ、でもやっぱり敵役(≒悪役)にしたいのか? いやいや待て待て???
と、結局家康をどういう立場で描きたいのかハッキリしない回でした。
で、家康の夢に出てきた「真田」は誰なんですか? 昌幸?(甲冑は幸村)
■『少年リーダム』最終回 ええーっ、主人公死んじゃったーっ!!?
■……と、諸々衝撃的だった他作品ですが、更に衝撃的だったのが、気になったところを書き出すとこんなんなのに、どれも面白かったってことでしょう。
■『伊達の鬼』 やっと本命です。こちらももちろんif戦記。読者が既に抱いている戦国武将のイメージと、作者が描き出すイメージの乖離が許容範囲を超えたときが別れの時、という運命のジャンルです。
(例えば正直『義風堂々』は私脱落済みです。主人公側を「格好良く」描こうとしていることはわかるんですが、作者が提唱する「格好良さ」が私の感じる「格好良さ」と真逆でして。全くイイ男に見えないんですよね。殿方の考える「格好良さ」ってこういうのなのかしら。直江兼続が上杉謙信の実子だなんて、カッコイイどころか激怒レベルに許せないけどなー。)
閑話休題。
疲れた兵士が眠る陣屋の静かなシーンから始まって、燃える本能寺の激しいシーンで終わる劇的なメリハリ。
中央の政治から遠く離れた地で、兵農分離や楽市楽座などの政策と奥州のやり方の差に歯噛みする政宗。
上方の動きと奥州の状況を同時に描き出すために、前回までの強引な森乱丸の伊達家訪問が生きている。決して主人公アゲだけが目的でなかったことが今回で納得できてとっても嬉しいです。
そしてまた、『伊達の鬼』はちょっとした小ネタが私のツボにピッタリはまるんだなーっ!くーっ!
今週のツボ刺激(違)は、 本能寺の庭にヤスケがいる! でした。
しかしこの信長&蘭丸、ビジュアル的には私のイメージと全然違うんですが「格好良く」見えるんだなーっ!くーっ!
新潮社 税込 280円
今号はバンチ自体がいろいろ衝撃的で(あくまでワタシ的に)。
■まず表紙をめくると特別ふろくの武将ピンナップ by 原哲夫
「一夢庵ひょっとこ斎 前田慶次」 ……ひょっとこ斎?
前田慶次郎の号(?というかPNとかHNのノリだよねきっと)って「穀蔵院飄戸斎(ひょっとさい)」っていうんじゃなかったっけ。
私は『花の慶次』も『一夢庵風流記』も読んだことがないのですが、もしかしてこれは作中の設定なんでしょうか。
■『天翔の龍馬』 中村半次郎が土方歳三と斬り合って負けちゃったー!=桐野利秋が死んじゃったー!
元々龍馬が生きのびたところから始まるif物なのでストーリー的には全然構わないんですが、ちょっとビックリした。西郷さんどうするんだろう。可哀想。
うん、きっとこれは「人斬り半次郎」って書いてあるから、講談や小説の中の「中村半次郎」さんで、後の桐野利秋じゃないんだな。(現実逃避)
以前、大好きな脚本家&役者のひとりである方が作中で桐野利秋に「人など、斬ったことはなか」というセリフを言わせていて驚いたのですが、実は「人斬り」の言葉のイメージのように斬りまくった人ではなく、はっきり残っている傷害致死の記録は1人だけなんだそうです。池波正太郎小説タイトル、影響力恐るべし。
そういえば池波さんの『人斬り半次郎』読んでないかも! 読まなきゃ! どうも幕末~昭和初期の世界が苦手でして。何故か怖いんですよ。変ですよね、戦国~江戸時代は好きなのに。さらに前になって源平とかまでいくとまた怖くなる。なんだろうこのサイクル。
■『紅蓮の花』 やっぱり短期集中連載かしら。
第1回は幸村&大坂方の描写、今回は家康の描写なんですが。
「家康の禍々しき野望が蠢き始める。」なんてコピーと共に悪そうな家康の顔から始まりました。……でも、家康を単に敵役として出してるんでもなさそうなんだよね……あれ、でもやっぱり敵役(≒悪役)にしたいのか? いやいや待て待て???
と、結局家康をどういう立場で描きたいのかハッキリしない回でした。
で、家康の夢に出てきた「真田」は誰なんですか? 昌幸?(甲冑は幸村)
■『少年リーダム』最終回 ええーっ、主人公死んじゃったーっ!!?
■……と、諸々衝撃的だった他作品ですが、更に衝撃的だったのが、気になったところを書き出すとこんなんなのに、どれも面白かったってことでしょう。
■『伊達の鬼』 やっと本命です。こちらももちろんif戦記。読者が既に抱いている戦国武将のイメージと、作者が描き出すイメージの乖離が許容範囲を超えたときが別れの時、という運命のジャンルです。
(例えば正直『義風堂々』は私脱落済みです。主人公側を「格好良く」描こうとしていることはわかるんですが、作者が提唱する「格好良さ」が私の感じる「格好良さ」と真逆でして。全くイイ男に見えないんですよね。殿方の考える「格好良さ」ってこういうのなのかしら。直江兼続が上杉謙信の実子だなんて、カッコイイどころか激怒レベルに許せないけどなー。)
閑話休題。
疲れた兵士が眠る陣屋の静かなシーンから始まって、燃える本能寺の激しいシーンで終わる劇的なメリハリ。
中央の政治から遠く離れた地で、兵農分離や楽市楽座などの政策と奥州のやり方の差に歯噛みする政宗。
上方の動きと奥州の状況を同時に描き出すために、前回までの強引な森乱丸の伊達家訪問が生きている。決して主人公アゲだけが目的でなかったことが今回で納得できてとっても嬉しいです。
そしてまた、『伊達の鬼』はちょっとした小ネタが私のツボにピッタリはまるんだなーっ!くーっ!
今週のツボ刺激(違)は、 本能寺の庭にヤスケがいる! でした。
しかしこの信長&蘭丸、ビジュアル的には私のイメージと全然違うんですが「格好良く」見えるんだなーっ!くーっ!