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インサイド中国~どこまでいくのか、韓国とのけんか    上村 幸治

2007年01月27日 | 中国vs韓国
 中国の人たちの反日感情は05年の反日デモでよく分かりました。その後、新聞の反日記事は減ったようだけど、いまもインターネットの書き込みを通じて、しっかり勉強させてもらってます。はいはい、日本人は嫌われ者です。ひい爺さんの代の戦争のおかげで、一生肩身の狭い日陰者です。

 というわけで、すねたい気持ち、ぐれたい思いがまだ静まらない今日この頃、中国の新聞社のサイトやブログを読んでいたら、韓国人もけっこう嫌われていることに気づいた。なぜなんだろう。どちらも日本の被害者だと強調して、反日教育ではその技を競い合ってきたのに……。

 1月14日、過激発言でおなじみの盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、比・セブ島で温家宝首相と会談し、高句麗問題を持ち出した。

 昨年9月、フィンランドで会談した時に話したばっかりである。ひょっとすると、高句麗問題は日中間の靖国問題のようになっていくのだろうか。それにしてもですよ。新羅、任那、高句麗のあの高句麗。

 それが中国の地方政権だったのか、朝鮮族の政権だったのか、どうしても白黒つけたいらしい。何を議論してもけっこうだが、国家元首が海外まで行ってまで何度も取り上げるような話なのだろうか。

 盧武鉉さんはひょっとすると、歴史オタクなのかもしれない。でも、真性の歴史オタク、4000年の歴史オタク中国にケンカを売ると、やけどするじゃないか、とも思う。

 それでなくても、韓国からは「漢字を韓国人の発明として世界遺産に申請すべき」とか「孔子は韓国人」説が流れて、失笑を買ったばかりだ。

 それに実は、中国の方から、実は恐ろしい反撃が始まっている。新年に入って以来、インターネットのサイト、ブログに一斉に「日本軍と共同で南京大虐殺を実施した韓国軍隊」という題の写真グラフ付きの記事が流されているのだ。

 最初の情報元は『科学技術日報』と書いてあるが、実は軍事関係で有名なブログ、「飛揚軍事」が流したという。

 彼らは、日中戦争の時の韓国人の写真を何枚も紹介した上で、「南京大虐殺で、日本の軍令に違反して中国女性への強姦を始めたのは、韓国人の軍隊だった」と書いている。

 中国の人は、当時の韓国が日本に併合されていたことを紹介しつつ、でもベトナム戦争でもひどかったと追い討ちをかける。

 数十万の韓国兵が「家を焼き払い、人を殺し、姦淫略奪をした」「韓国兵の特徴は婦女児童も逃さなかったことだ」と書き、生存者の生々しい話を紹介している。「ベトナムに入った部隊の中で韓国軍の野蛮、凶暴、残酷さはトップだった」とまで書いている。

 この記事に対して書き込まれた意見も、激しい韓国人批判一色。ただし、北朝鮮の兵士には言及していないこともつけ加えておこう。

 さぁ、ここまで書かれて韓国はどう反論するのか。こういう時こそ、ぜひがんばりあって張り合ってほしい。中国に負けずに、できたらいつまでも、両国で仲良くけんかして、たまには日本のことも忘れてくれたら、もっと喜ばしい。

ソース:サンデー毎日2月4日号 P42

動画:
http://www.youtube.com/watch?v=gz3OO2C-W0k