中国長春市内中心の五環室内体育館の隣に開設された第6回冬季アジア大会プレスセンター。
28日午前、ここは主催側が準備した広報物を受け取るための各国取材陣たちでごった返した。この日配布された広報物の中にはアジア大会と直接関連のない吉林省傘下「長白山(白頭山の中国式表記)保護管理委員会」名のパンフレットとCDが目を引いた。この委員会は吉林省政府が白頭山(ペクトゥサン)を中国同胞たちが集まって暮らす延辺朝鮮族自治州から引き離して省直属として作った機構だ。表紙には中国語と英語で「中国国家自然遺産-長白山『NATURAL NATIONAL MOUNTAIN』」と書かれていた。クウェートから来たある記者はパンフレットにある雪に覆われた白頭山を見て「中国の自然は本当に美しい」と感嘆していた。
この日午後8時、五環体育館で40億アジアの人々の冬のスポーツの祭典が8日間の日程で開幕した。胡錦涛国家主席も参加した。大会主題歌である『亜州之星』が響いた。作曲者大平氏は「長白山で霊感を受けてこの曲を作った」と話した。そして入場式に続き聖火が点火された。この火は昨年9月、白頭山天池(チョンジ)で採火したものだ。中国は1990年、北京夏のアジア大会時には西蔵自治区(チベット)で聖火を採火した。そのとき中国は『チベットは中国の地』という点を強く表した。この開幕式では「白頭山は中国の山」という点に焦点を合わせた。「氷雪長春」というタイトルの公演冒頭部では、雪と氷で覆われた白頭山の秘境を青色や緑とのコントラストで強調した。1時間続いた公演の背景画面には白頭山がしばし登場した。演出をした東北師範大学王稼之教授は「長白山一帯の人や自然と文化を1カ所に溶かして表現した」と説明した。この大学は中国社会科学院が始めた東北工程を2004年から実質的に引き継いでしてきた所だ。2002年2月から5年の期限で進行してきた東北工程は、今月末で終わる。白頭山を浮上させた長春のアジア大会で終わるのだ。
これについて、29日、ソウル汝矣島(ヨウィド)国会議員会館では「中国の東北工程5年評価と対策」というテーマで学術セミナーが開かれる。ソ・ギルス高句麗研究会理事長は「東北工程は終わるが、中国の歴史歪曲や領有権先占意図はただちょっと休むだけのこと」と言った。実際に中国は最近も地域開発を掲げて白頭山一帯に莫大な資金を投入し、白頭山の中国ブランド化努力に拍車をかけている。来年1月には白頭山の隣近に白山空港がオープンする。中国はまた、自社技術で作った高速列車に「長白山」と名付けることにした。白頭山と関係のない図們で生産された地下水には「長白聖水」というブランドを付け、来年北京五輪で全世界に宣伝する予定だ。
2018年の冬季五輪もこの一帯に誘致するためにスキー場などインフラ構築に取りかかっている。パク・ソニョン浦項工科大教授は「中国が今回のアジア大会を誘致した時点が、東北工程の始まった2002年」とし「将来、韓国と領有権紛争の可能性に備えるため、中国は東北工程が終わっても『白頭山工程』を続けるだろう」話している。
◆東北工程と白頭山工程=東北工程は中国社会科学院と吉林、遼寧、黒竜江など中国の東北3省が2002年2月から5年間進行した研究プロジェクトだ。高句麗(コグリョ)、渤海(パルヘ)はもちろん、古朝鮮と扶余(プヨ)を含む東北地域古代史全体を中国史の一部であるかのように歪曲しようとする意図があると指摘される。白頭山工程は白頭山北部一帯に対する学問的研究と地域開発でこの地域の歴史、領土上利権を強化しようとするプロジェクトだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84110&servcode=400§code=400
28日午前、ここは主催側が準備した広報物を受け取るための各国取材陣たちでごった返した。この日配布された広報物の中にはアジア大会と直接関連のない吉林省傘下「長白山(白頭山の中国式表記)保護管理委員会」名のパンフレットとCDが目を引いた。この委員会は吉林省政府が白頭山(ペクトゥサン)を中国同胞たちが集まって暮らす延辺朝鮮族自治州から引き離して省直属として作った機構だ。表紙には中国語と英語で「中国国家自然遺産-長白山『NATURAL NATIONAL MOUNTAIN』」と書かれていた。クウェートから来たある記者はパンフレットにある雪に覆われた白頭山を見て「中国の自然は本当に美しい」と感嘆していた。
この日午後8時、五環体育館で40億アジアの人々の冬のスポーツの祭典が8日間の日程で開幕した。胡錦涛国家主席も参加した。大会主題歌である『亜州之星』が響いた。作曲者大平氏は「長白山で霊感を受けてこの曲を作った」と話した。そして入場式に続き聖火が点火された。この火は昨年9月、白頭山天池(チョンジ)で採火したものだ。中国は1990年、北京夏のアジア大会時には西蔵自治区(チベット)で聖火を採火した。そのとき中国は『チベットは中国の地』という点を強く表した。この開幕式では「白頭山は中国の山」という点に焦点を合わせた。「氷雪長春」というタイトルの公演冒頭部では、雪と氷で覆われた白頭山の秘境を青色や緑とのコントラストで強調した。1時間続いた公演の背景画面には白頭山がしばし登場した。演出をした東北師範大学王稼之教授は「長白山一帯の人や自然と文化を1カ所に溶かして表現した」と説明した。この大学は中国社会科学院が始めた東北工程を2004年から実質的に引き継いでしてきた所だ。2002年2月から5年の期限で進行してきた東北工程は、今月末で終わる。白頭山を浮上させた長春のアジア大会で終わるのだ。
これについて、29日、ソウル汝矣島(ヨウィド)国会議員会館では「中国の東北工程5年評価と対策」というテーマで学術セミナーが開かれる。ソ・ギルス高句麗研究会理事長は「東北工程は終わるが、中国の歴史歪曲や領有権先占意図はただちょっと休むだけのこと」と言った。実際に中国は最近も地域開発を掲げて白頭山一帯に莫大な資金を投入し、白頭山の中国ブランド化努力に拍車をかけている。来年1月には白頭山の隣近に白山空港がオープンする。中国はまた、自社技術で作った高速列車に「長白山」と名付けることにした。白頭山と関係のない図們で生産された地下水には「長白聖水」というブランドを付け、来年北京五輪で全世界に宣伝する予定だ。
2018年の冬季五輪もこの一帯に誘致するためにスキー場などインフラ構築に取りかかっている。パク・ソニョン浦項工科大教授は「中国が今回のアジア大会を誘致した時点が、東北工程の始まった2002年」とし「将来、韓国と領有権紛争の可能性に備えるため、中国は東北工程が終わっても『白頭山工程』を続けるだろう」話している。
◆東北工程と白頭山工程=東北工程は中国社会科学院と吉林、遼寧、黒竜江など中国の東北3省が2002年2月から5年間進行した研究プロジェクトだ。高句麗(コグリョ)、渤海(パルヘ)はもちろん、古朝鮮と扶余(プヨ)を含む東北地域古代史全体を中国史の一部であるかのように歪曲しようとする意図があると指摘される。白頭山工程は白頭山北部一帯に対する学問的研究と地域開発でこの地域の歴史、領土上利権を強化しようとするプロジェクトだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84110&servcode=400§code=400