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中国で「差別的採用広告」と非難されたLG生活健康

2007年01月08日 | 中国vs韓国
 「容姿端麗、身長163‐166センチ、体重55キロ以下…」

 化粧品・生活用品大手メーカーのLG生活健康は、昨年12月中旬に中国・上海のある就職誌に化粧品販売スタッフの募集広告を出した際、こうした表現を入れたために、中国メディアから非難されています。毎日経済新聞・経済時報・南方週末といった中国国内の主な新聞各紙が、「露骨な就職差別」などといった見出しでLGを批判したのです。「女性の就職希望者を容姿で差別する行為」というわけです。一部新聞は「自国では健全な企業なのに、中国に来ると醜い姿に変わる」と激しく非難しています。

 LG生活健康は、中国進出10年目となった昨年下半期から中国内の市場攻略を強化しています。その一環として、高級化粧品ブランド「OHUI」を上海市内の主なデパートに入店させました。今回の募集広告も、デパート内の売り場で働くスタッフ5人を選ぶために出したそうです。しかし、20年以上も高度経済成長を続ける中国社会が大幅に変貌したことをうっかり忘れていたようです。この2‐3年、中国に進出した外国企業は、世論の批判にさらされることが増えています。昨年も、「日本で作られたマックスファクターの基礎化粧品“SK‐2”から有害物質が検出された」として大騒ぎになりました。

 今回の募集広告も、国会にあたる全国人民代表大会の依頼を受け、「反就職差別法」草案を作成している調査研究チームから、代表的な就職差別事例として摘発されました。LG生活健康上海法人は、次はこうした資格制限規定のない募集広告を出すことを決めました。LG生活健康関係者は「容姿の制限は実効性がないという指摘を受け、次回からは排除することにした」と話しています。中国市場進出を目指す韓国企業にとって、今回の騒動は他人事ではなさそうです。


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