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枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

深い木曾の谷にすむ・・中山道奈良井宿

2012-10-17 | 古いもの、昔の人
          中山道木曾路は、深い山が迫る山峡の道です。
          奈良井は、難所といわれた鳥居峠の北に位置し、交通の要として江戸期を
          通じて繁栄した宿場です。
          桧物細工、塗物、塗櫛などの木工業が盛んで豊かであったといいます。
          近代以降大火がなく、「奈良井千軒」といわれた江戸末期(天保期)の形式を
          残した町屋が多く見られます。格子、袖壁、鎧庇、蔀(しとみ)、くぐり戸・・・
          内部を公開している家も数軒あり、特に国重文の上問屋手塚家は中庭を
          中心とした瀟洒な造りで、潤いある生活を覗わせるものでした。

          途切れず雨の降る日でした。案内所で傘を借りてゆっくりと保存地区の家々
          を見て歩きました。
          観光に依存する不安も匂わせるものの、美しい家と街に住む幸せも感じ
          させる・・・・・・そんな街でした。