コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP915635)に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての意見・情報の募集について|e-Govパブリック・コメント
「コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP915635)」について食品健康影響評価を実施した。
本系統は、トウモロコシ(Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)のデント種PHR03系統を既存品種とし、Ophioglossum pendulum に由来する ipd079Ea 遺伝子、Streptomyces viridochromogenes に由来するpat遺伝子及びEscherichia coliに由来するpmi遺伝子を導入して作出されており、IPD079Eaタンパク質を発現することでコウチュウ目害虫抵抗性が、PATタンパク質を発現することで除草剤グルホシネート耐性が、PMI タンパク質を発現することで形質転換体の選抜マーカーが付与される。
IPD079Ea タンパク質は選択的殺虫タンパク質であり、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)等のコウチュウ目昆虫に摂食されると、昆虫の中腸上皮細胞膜上の受容体と結合して中腸組織を損傷させることにより殺虫活性を発揮する。
PAT タンパク質は、除草剤グルホシネートの活性成分である L-グルホシネートをアセチル化し、除草活性のない N-アセチル L-グルホシネートを生成するため、遺伝子組換え体は、除草剤グルホシネートの影響を受けずに生育することが可能となる。
「遺伝子組換え食品(種子植物)に関する食品健康影響評価指針」(平成16年1月29 日食品安全委員会決定)に基づき、導入遺伝子の供与体の安全性、導入遺伝子から産生されるタンパク質の毒性及びアレルギー誘発性、導入遺伝子の塩基配列等の解析、交配後の世代における導入遺伝子の安定性、植物の代謝経路への影響、植物の栄養成分及び有害成分の比較の結果等について確認した。
その結果、本系統には、非組換えトウモロコシと比較して新たに安全性を損なうおそれのある要因は認められなかった。
したがって、「コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP915635)」については、人の健康を損なうおそれはないと判断した。
受付締切日時 | 2024年10月3日23時59分 |
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