Dバックス 6年ぶり優勝決定シリーズへ(スポーツニッポン) - goo ニュース
Cubs keep up tradition of fall heartbreak(SI.com)
Once again, it's wait 'til next year(ESPN)
Early exit has Cubs looking forward(MLB.com)
D-backs' improbable run continues(MLB.com)
この時期のシカゴの平均気温は摂氏18度前後なのだそうですが、先週末行われた歴史あるイベント、
シカゴマラソンでは、30度もの異例な暑さの中、一般参加の選手たちが次々と脱落していきました
(死者が出たという報道もあったけれども、あの選手は暑さが原因ではなく、心臓が悪かったらしい)。
しかし、カブスはこの秋もまたワールドチャンピオンになることができませんでした。これは99年間も
続いている秋の恒例行事です。マラソンの日の「小春日和」を超えた異常気象のように、プレイオフの
2連敗から3連勝、そして勝ち上がっていくシナリオは、プレイオフ第3戦の第1球、リッチ・ヒルが、
クリス・ヤングにレフトスタンドへホームランを打たれたところで実質上終わりました。
とにかく、カブスはアルフォンソ・ソリアーノ、デレック・リー、アラミス・ラミネスなどの自慢の攻撃陣が
まったくの不発どころか、最終戦では併殺の山を築いたことが大きく響きました。先発投手陣だって、
ダイアモンドバックスと比べてもそれほど落ちない戦力が揃っていた上、攻撃陣はシーズン中の数字を
見た限りでは、Dバックスを上回っていると思われていました。しかし、攻撃陣は強力なDバックスの
3枚看板(「ゴロキング」ブランドン・ウェブ、リヴァン・ヘルナンデス、ダグ・デービス)の前に沈黙、
投手陣は、ヤングや今シーズンの成績はパッとしなかったスティーブン・ドリューなどの若い選手たちを
止めることができませんでした。
これは2003年のスティーブ・バートマン事件や1945年のビリー・ゴート事件と違って、はっきり言って
完敗を意味します。あまりにもインパクトの低い負け方をしてくれたので、むしろ、これらに続く
「新たな呪い」が出る幕すらなかったのかもしれません。同時に、このプレイオフシリーズでは、
カブス優勢と言われながらも、シーズン中カブスより5勝多く勝っていたことをDバックスは3回勝っただけで
思い起こさせてくれました。
そして、シーズン前には、ワールドシリーズの代名詞的存在、カーク・ギブソンからDバックスの
若い選手たちは「とにかく走れ!」と教え込ました。シーズン中走りまくったDバックスの若い選手は、
ここにきてその速度を上げたとも言えそうです。第3戦の初球にホームランを打ったヤングがいいことを
話しています。
We're not a big-market team. A lot of our games are on late for
a lot of people. A lot of people just don't know,
[But] we're a good team.
ダビデとゴリアテほどではないにしろ、大都市シカゴのチームを倒して全米中に自分たちを
知らしめようという、砂漠都市フェニックスの若い選手中心のチームは燃え上がったのかもしれません。
Dバックスは2001年のようにお金でベテラン選手を集めたチームではないです。一方で皮肉なことに、
今年のカブスは、昨シーズンの惨めなシーズンのあと、ある意味勝負に出て大金での補強をしました。
それはシーズンを勝ち抜くにはいい買い物、プレイオフを勝ち抜くには無駄遣いになっていまいました。
でも、ルー・ピネラが敗戦後の記者会見で「ここからまたはじめればいい」と楽観的に話していたのが
逆に印象的でした。カブスは99年間こうやって負けてきたわけだから、今回の負けぐらいで思いっきり
落ち込む必要はないでしょう。むしろ今シーズンのカブスは、ひどい開幕スタートからここまで、
「よくやった」部類に入ると思います。それに、見事なまでに3連敗したにもかかわらず、あちこちの
スポーツサイトで「負け組」カブスを取り上げてくれていること自体、心のどこかではカブスに期待を
しているところがあることの証拠です。下手したら、注目度ではDバックスに勝ってるかもしれません。
2008年のカブスは投手、攻撃ともに今シーズンの戦力から大きくダウンすることはないでしょう。
その分2004年のように優勝候補として、2008年春のSI誌の表紙を飾るという「不名誉」に預かるかも
しれません。来年こそは「It's Gonna Happen」ではなくて「It really Happens」ぐらいになって
もらいたいというのが、多くのカブスファンの本音です。
Cubs keep up tradition of fall heartbreak(SI.com)
Once again, it's wait 'til next year(ESPN)
Early exit has Cubs looking forward(MLB.com)
D-backs' improbable run continues(MLB.com)
この時期のシカゴの平均気温は摂氏18度前後なのだそうですが、先週末行われた歴史あるイベント、
シカゴマラソンでは、30度もの異例な暑さの中、一般参加の選手たちが次々と脱落していきました
(死者が出たという報道もあったけれども、あの選手は暑さが原因ではなく、心臓が悪かったらしい)。
しかし、カブスはこの秋もまたワールドチャンピオンになることができませんでした。これは99年間も
続いている秋の恒例行事です。マラソンの日の「小春日和」を超えた異常気象のように、プレイオフの
2連敗から3連勝、そして勝ち上がっていくシナリオは、プレイオフ第3戦の第1球、リッチ・ヒルが、
クリス・ヤングにレフトスタンドへホームランを打たれたところで実質上終わりました。
とにかく、カブスはアルフォンソ・ソリアーノ、デレック・リー、アラミス・ラミネスなどの自慢の攻撃陣が
まったくの不発どころか、最終戦では併殺の山を築いたことが大きく響きました。先発投手陣だって、
ダイアモンドバックスと比べてもそれほど落ちない戦力が揃っていた上、攻撃陣はシーズン中の数字を
見た限りでは、Dバックスを上回っていると思われていました。しかし、攻撃陣は強力なDバックスの
3枚看板(「ゴロキング」ブランドン・ウェブ、リヴァン・ヘルナンデス、ダグ・デービス)の前に沈黙、
投手陣は、ヤングや今シーズンの成績はパッとしなかったスティーブン・ドリューなどの若い選手たちを
止めることができませんでした。
これは2003年のスティーブ・バートマン事件や1945年のビリー・ゴート事件と違って、はっきり言って
完敗を意味します。あまりにもインパクトの低い負け方をしてくれたので、むしろ、これらに続く
「新たな呪い」が出る幕すらなかったのかもしれません。同時に、このプレイオフシリーズでは、
カブス優勢と言われながらも、シーズン中カブスより5勝多く勝っていたことをDバックスは3回勝っただけで
思い起こさせてくれました。
そして、シーズン前には、ワールドシリーズの代名詞的存在、カーク・ギブソンからDバックスの
若い選手たちは「とにかく走れ!」と教え込ました。シーズン中走りまくったDバックスの若い選手は、
ここにきてその速度を上げたとも言えそうです。第3戦の初球にホームランを打ったヤングがいいことを
話しています。
We're not a big-market team. A lot of our games are on late for
a lot of people. A lot of people just don't know,
[But] we're a good team.
ダビデとゴリアテほどではないにしろ、大都市シカゴのチームを倒して全米中に自分たちを
知らしめようという、砂漠都市フェニックスの若い選手中心のチームは燃え上がったのかもしれません。
Dバックスは2001年のようにお金でベテラン選手を集めたチームではないです。一方で皮肉なことに、
今年のカブスは、昨シーズンの惨めなシーズンのあと、ある意味勝負に出て大金での補強をしました。
それはシーズンを勝ち抜くにはいい買い物、プレイオフを勝ち抜くには無駄遣いになっていまいました。
でも、ルー・ピネラが敗戦後の記者会見で「ここからまたはじめればいい」と楽観的に話していたのが
逆に印象的でした。カブスは99年間こうやって負けてきたわけだから、今回の負けぐらいで思いっきり
落ち込む必要はないでしょう。むしろ今シーズンのカブスは、ひどい開幕スタートからここまで、
「よくやった」部類に入ると思います。それに、見事なまでに3連敗したにもかかわらず、あちこちの
スポーツサイトで「負け組」カブスを取り上げてくれていること自体、心のどこかではカブスに期待を
しているところがあることの証拠です。下手したら、注目度ではDバックスに勝ってるかもしれません。
2008年のカブスは投手、攻撃ともに今シーズンの戦力から大きくダウンすることはないでしょう。
その分2004年のように優勝候補として、2008年春のSI誌の表紙を飾るという「不名誉」に預かるかも
しれません。来年こそは「It's Gonna Happen」ではなくて「It really Happens」ぐらいになって
もらいたいというのが、多くのカブスファンの本音です。
Wrigley Field's Last World Series: The Wartime Chicago Cubs and the Pennant of 1945Lake Claremont Prこのアイテムの詳細を見る |