私は、水が土に変化するという実験に疑問を抱き、同じ方法で実験を行った。
水を入れるガラス容器（ペリカン）の質量を測る（W0）
蒸留水を入れ、密閉する
①： 容器の下から熱して、水を沸騰させる
水は蒸気となり、上昇する
蒸気は容器の上部で冷やされ、水滴となり、下に落ちる
水が完全になくなるまで、①に戻る、を繰り返す
水が完全になくなり、容器の底に土のようなものがたまる
生成した土のようなものの質量を測る（X）
実験後のガラス容器だけの質量を測る（W）
W = W0 － X だった！
ガラス容器の底にたまった土のようなものは、水が変化した
ものではなく、ガラス容器の一部が溶けでたものだった
後で、シェーレという科学者により、その土のようなものがガラスと同じ成分であることが確かめられた。
〇私はこの実験により、定量化が化学の実験にとり、必要不可欠なものであることを
世に示したのである。
参考図：「ラヴォアジエ・化学原論」、坂本賢三編、朝日出版社、1988
