バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

エロ判事とメディア

2005年11月21日 17時51分41秒 | ニュースで二言三言
勤務中にみだらなメール、熊本地裁支部の判事が辞表【朝日新聞より】

熊本地・家裁人吉支部長の男性判事(42)が勤務中、出会い系サイトで知り合った女性にみだらな内容のメールを携帯電話で送信するなどし、16日付で熊本地裁所長に辞表を提出していたことが21日わかった。同地裁は受理を保留し、調査が終了後、適切に対処するとしている。

 熊本地裁などによると、判事は昨年11月~今年10月、出会い系サイトで知り合った女性に勤務時間中、主に執務室で多くて1日約10回、みだらな内容の文章に加え、自分の下着姿や法服姿の写真を携帯メールで送った。「これから証人尋問がある」など仕事の内容に触れる文章もあったが、同地裁の調査に対し「事件の当事者の名前が特定されるような具体的なやりとりはない」と説明したという。

 判事は任官15年目。一昨年4月から人吉支部勤務で民事事件や刑事事件を担当していた。14日から自宅謹慎中。「好奇心半分でやった。仕事のストレスもあった」などと話しているという。

 大坪丘(たかき)・同地裁所長は「職務を怠ったうえ、裁判官としての品位を辱める不適切なもので、誠に遺憾。事実関係をさらに把握した上で適切に対処したい」とのコメントを出した。

2005年11月21日12時15分



※現職判事による「職務中の不祥事」であり「個人情報などの漏洩の疑義もある」という朝日の記事の主旨。きわめてロジカルに事の本質を判別し、庶民に伝えてくれている。さすがは日本を代表する全国紙だ。で、以下は全く同じ事件の記事なのだが「夕刊フジ」だとその辺がこうなる。



SM判事のトンデモ素顔、勤務中に淫乱メール・ 赤ちゃんプレー、言葉責め…モッコリ画像
【夕刊フジより】

「我慢できない」「淫乱(いんらん)女」。熊本地・家裁人吉支部の男性判事(42)が、出会い系サイトで知り合った30歳代の女性に対し、勤務中に携帯電話でエッチなメールを送信するなどして、同地裁所長に辞表を提出していたことが21日、分かった。法服の下に隠されていた素顔は、トンデモ男だった。

 最高裁事務総局などによると、判事は昨年9月、出会い系サイトに「私はS(サディスト)で専属の奴隷を探しています」と書き込み、知り合った女性に実名と職業を明かし、同年11月から先月までの間、卑猥なメールを送信した。

 今週発売の「週刊ポスト」によると、メールは「ママ、とってもとっても気持ちいい。我慢できない。ママの上品なお口にオモラシしてもいい?」という“赤ちゃんプレー”や、「お前の身体も下着も私の唾液(だえき)とミルクでしみだらけにしてやる。しゃがんで足を広げてごらん。純白の下着に染みが。お前の蜜だねぇ。淫乱女」などの“言葉責め”を楽しむものもあった。

 そのほか、パンツ1枚の姿で“息子”を膨らませた画像や、勤務中に撮影したとみられる法服姿の自分の写真も送信。何度も「ホテルで会おう」と誘い、“調教代”として女性に5-10万円を要求するメールも送っていた。自分が担当した裁判についても言及していたという。

 「これは不倫だから」と妻がいることを告白し、ほとんどのメールは勤務時間の9-17時に送信されていた。実際に女性と会ったことはなかった。

 同判事は任官15年目で民事事件や少年事件を担当し、一昨年4月から人吉支部で勤務。地裁所長に事実関係を認め、自宅で謹慎している。

 辞表も提出したが、地裁は調査が終了した時点で、受理するか懲戒処分の手続きに入るか決める。あきれた性癖のせいで、気づかないまま裁かれる側に回ってしまったようだ。

ZAKZAK 2005/11/21



※週刊誌からの引用とはいえ「オモラシしてもいい?」であり「しゃがんで足を広げてごらん」と、中年読者の煽情を掻き立てる構成。法曹界にいる人がエロサイトを使って起こした不祥事を巡る、この両メディアの報じ方の差。あえて言うなら、この2社の差もまた「法曹界的なもの」「エロサイト的なもの」に言い分けて良いのかも知れない。メディアとの関わりにおいて、庶民と呼ばれる人は、一般にどちらの世界の住人を指すのだろうか。正直私はどっちも良く読むが。

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