バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

フジテレビニュースで涙の謝罪。倖田來未舌禍事件に思うこと その2

2008年02月07日 22時02分31秒 | ニュースで二言三言
「本当に…ごめんなさい」倖田來未、涙の謝罪全文【サンケイスポーツ】

 ラジオの深夜番組「オールナイトニッポン」で「35歳になると、お母さんの羊水が腐ってくる」などと問題発言し、活動を自粛している人気歌手の倖田來未(25)=写真=が7日、フジテレビ系「スーパーニュース」(月-金曜後4・53)に出演。「自分の言葉遣いがよくなかった」と涙ながらに謝罪した。

(司会)まず、率直な気持ちを-
「すごく軽率な気持ちで、軽はずみな言葉だった。とにかくこういう発言で傷ついた方に、謝りたいなという気持ち」
「インターネットを通じて調べてみたが、そんなことはまったくなくて、自分の口から間違った事実を伝えてしまったことを反省しています」

--発言の真意について
「何を言っても言い訳がましく聞こえてしまうのですが、高齢になってくると、出産が大変とか…子供というものに自分自身が興味があって自分なりにすごく考えることがあって、少しでも早くマネジメントの子に、早く子供を産んでほしいということを伝えたかった」
「全く自分に知識のない中で軽はずみな言動をしてしまった」

--つらかったことは
「そうですね。不妊治療や高齢出産で頑張っている人たちからの声がつらかったです」

--具体的には
「ほしくても授からない人がいるんだよ、とか、35歳を超えて37歳で産んだ人。また私の母は35歳で私のことを産みました。自分が侮辱されているみたいで傷ついた…などの声。本当に申し訳ないと感じる」

--周りの人の反応は
「スタッフと話す機会が多かった。不妊治療をがんばっていた友人から連絡をいただき、頑張れと励まされた。人を傷つけたことを受け止め、しっかり反省しないといけないと思った」

--いつも思っているから、あの発言をしたのでは
「本当に…ごめんなさい」
「本当に…あの…言い訳がましく聞こえるのですが、やっぱり普段の自分の言葉使いとかがよくなかったのかと思っていて…ごめんなさい。本当に心からそういうふうには…一番、女性の、愛だったり、子供だったり…すみません。自分が今までに伝えてきたことだったので、そういうことは逆に思ったこともなかったし、一度もありません」

--ママになりたいか
「女性に生まれたので、そういう資格や環境を与えていただけるなら、授かれれば授かりたい。今こう言っていて、欲しくてもできないという方がいるということを改めて知りました」

--今後の活動予定は
「たくさんの人を傷つけた。冗談を大きく表現するくせがあるので、一つひとつ自分の言動を見直していかなければ。しっかり反省をして、また皆さんの前に立てる日を目指して、一日一日を送っていきたい」

2008年02月07日 更新



失言自体そこまで大した問題じゃないしと思いつつ、しかし逆に、倖田來未があの発言で活動自粛するとか、これをきっかけに人気下がるとか、どうなろうと、正直そっちも大した問題ではないと思っている。

それは、私自身がかつて倖田來未の音楽で楽しんだり、影響受けたりしたことが一度もないからであり、そもそも、3年前にレコ大取った時点で「なぜ?」というか、いつの間に「レコ大とっても違和感ないと世間が認めるスター」(売上だけでなく風格とか色々含め)に登りつめてたのかと、売れるのとレコ大取るのと順序が逆ではないかと思ってた位でもあり、現在とりあえず日本を代表する人気者ということになっているが、本来がこんな発言一つで国中大騒ぎになるほどの商品ではなかったはずと思っているからである。

「需要があるフリをすることによって需要が生まれる」という、よくある芸能界のあり方に今さら何か言うのもアレだが、それはともかく。

さて、素人の糞ブログとは言えこうして記事に書いたり、動画サイトに音源聞きに行ったりすること自体「加担している」ことではあるので、後からこんなこというのもなんだが、なぜこの程度の話がこんな大きな騒ぎになったのだろうか。最初に火種を火種として扱い始めたのはネット(多分2ちゃん)だと思うが、それが大ごとになった要因は「ネット住民の問題」「マスコミの問題」「企業等の対応の問題」の複合的な要素だと思う。

いや「ネット住民の問題」に関して言うと、火種を火種として最初扱ったのはネットでも、それ以降そこまで直接「アクティブな」動きが強烈だったケースではなかったように思う(違ってたらすまん)。ただそれにしても、後で触れるが「企業に電凸したり人のブログ炎上させたりする趣味の奴、最近ちょっと増えすぎでは」という感覚はある。日本人ってそんなに人に謝罪させるの好きな国民だったかと。どちらかというとそれ、お箸の国じゃなくてキムチの国とかの文化じゃないかと。キムチの国もお箸(但し金属製)の国ではあるわけだが。

今回に関して言うとむしろ「マスコミの問題」があり、ここ1~2年、ネット(多くは2ちゃん)の情報や騒ぎの動きとかを、後追いで記事にするパターンが、余りに顕著かつ無節操に増えてることが大きかったかも知れない。安易な上に価値もない。「言うほどニュースにする意味ないものを、ニュースにしたばかりに意味が生まれた」という。上で言った芸能界の需要の話と似た構図ではある。プラスのバブルにマイナスのバブルをぶつけたらゼロになり、宙から元の地上に落ちて這い回ってる倖田來未がそこにいたという。じゃあいいじゃんという気もしないではないが。

しかし、空騒ぎの繰り返しで金を転がしている世界はともかく、その金の出し手である「企業等の対応の問題」は深刻であり、まさか揃いも揃ってCM止めたりするとは思わなかった。業績がどうとか社会的責任がどうとか言われ、ただでさえリスクヘッジに走りやすい環境下、その上メールだの電凸だの、色んなおもちゃのせいで一度火が付いたときの広がりが尋常でないこともあって、この迅速対応ぶりである。一応強者とされる大企業がこんな簡単に影響されてくれたら、好きな人たちやめられないだろうけどな。権威が権威でなくなった瞬間に、二度と止まらない学級崩壊のようなもので。

なぜ深刻といえば、そうやって企業が過剰にリスクヘッジ志向を強めるだけ、テレビでも紙媒体でも、面白くできるものまでどんどんスカスカなことになるに決まってるからである。今でも十分すぎるくらいスカスカだが。昔のお笑いとかたまに見ると「面白かったなあ(遠い目)」という懐古の半面「わ、こんなことやってる」と、昔リアルで見てたのにドキドキすることも多いわけだが、知らず知らずのうちに、そうやって何か100%人畜無害なものしか受け付けない体質に変えられていくのは、とりあえずまだ困る。倖田來未が淘汰されるのは困らなくても。

だから、貧しいとか就職できないとか「本当の自分」が見つからないとか、あとお小遣いが少ないとか、無力さにストレス抱える気持ちも分かるが(推測)、一瞬のうさ晴らしのために、毎回誰かターゲット見つけては、面白がって火を付けるという趣味も、ほどほどにしていただいた方が、本当は長い目で見ると楽しいと思いますよという、結局はそれだけの結論でした。前に言ったことと全然違ったこと言っているかも知れないが、まあ気が変わることもあるので。


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