バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

刑務所の看守が受刑者に焼いたお手製ホットケーキは秘密の味

2006年10月28日 23時43分48秒 | ニュースで二言三言
看守、受刑者に差し入れ 手作りホットケーキ、果物(共同通信) - goo ニュース

横浜刑務所(横浜市)は27日、受刑者に手作りホットケーキを差し入れるなどしたとして、小田原拘置支所勤務だった男性主任看守(42)を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。

看守は「一生懸命作業している受刑者の世話をしたかった」と話しているという。

同刑務所によると、看守は2002年7月から05年8月にかけ数回、食料庫の食材を勝手に取り出して手作りしたホットケーキや果物を、受刑者数人に差し入れた。

05年8月23日、受刑者から「食料庫の食材が足りない」と相談があり、同支所が受刑者数人から事情聴取して発覚した。

2006年10月27日(金)13:31



42歳の男性主任が、受刑者にふるまうお手製ホットケーキ。刑務所以外で食いたいかどうかはともかく、少なくとも南米あたりの殺伐とした刑務所内では、絶対見られない光景であろう。ホットケーキの粉に良く似た粉末を差し入れる位なら、たまにはあるかもしれないが。

「ホットケーキ」は偉大である。この記事が例えば以下のように書かれていたらどうか。

横浜刑務所(横浜市)は27日、刑務所内の調理用に仕入れた食材を、懇意になった複数の受刑者に不正に流通させていたとして、小田原拘置支所勤務だった男性主任看守(42)を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。

全く同じ内容なのに「ホットケーキ」という文言が抜けると、一気に不祥事感が増すではないか。今のご時世「遵法意識の欠如した公務員」の一例としてぶっ叩かれていても不思議でない。それがなんだか「温かみのあるニュース」っぽく収束する効果を生んでいる意味で、「ホットケーキ」は偉大だと思う。

実際いるかいないかは判らないものの、万が一収容されている受刑者の中に主婦殺しの犯人でもいたりしたら「被害者のお子さんが、一生お母さんのホットケーキを食べることもできない中で・・・」とか、情緒的なバッシングもあり得たかも知れないが。

内部調査でバレそうになった際、受刑者に対して釈放日の情報と引き換えに口止めを図ったということでもあり、客観的に見れば、もとより職務意識がグズグズというか、単に分別がないだけの職員なわけだが、でも聞けば聞くほどにバターと卵の甘い香りが漂うような錯覚すら覚える、とにかくホットケーキの偉大さを感じるニュースである。以上、今日が息子(3歳)の誕生日だったので、朝からホットプレートで、家族にお手製ホットケーキを振舞った中年男子のコメントでした。


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