バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

予定稿書き放題。安倍晋三氏、自民党総裁選挙に圧勝

2006年09月20日 19時22分37秒 | ニュースで二言三言
自民新総裁に安倍氏 全体の6割超える得票 (朝日新聞) - goo ニュース

 自民党総裁選は20日、投開票が行われ、安倍晋三官房長官(51)が全体の6割を超える得票を集めて圧勝し、第21代総裁に選出された。安倍氏は26日の臨時国会初日に首相指名を受け、戦後最年少、戦後生まれでは初の首相として新内閣を発足させる。

 投票は、党所属国会議員403人の投票と党員・党友による地方票300票の計703票で行われた。安倍氏が国会議員票で267票、地方票でも197票の計464票を獲得。麻生太郎外相(66)は69票と67票の計136票、谷垣禎一財務相(61)は66票と36票で計102票だった。

 安倍氏は25日に党三役人事を決め、公明党との党首会談を開いて連立政権維持を確認する。26日に第90代の首相に指名され、同日中に組閣を終える方針だ。

2006年 9月20日 (水) 15:03



これといったキャリア積んだわけではなく、何か目だった業績あるわけでもなく、政局の修羅場をくぐって勝ち抜いてきたわけでもない。

今回ハナから勝ちが見えていたせいか、選挙戦において公に提示したものといえば、例の箇条書き(長々と書けば良いというものでもないが)であり、あとあと何か言質になるような「手のうち」を晒すこともなく、逆に言えば勝った瞬間白紙小切手振り出されるような(そう単純でないのが政治かも知れないけど)、何にせよ「形だけ」を絵に描いたような圧勝選挙。

この期に及んでも「拉致問題の人」以外の確たるパブリックイメージが思いあたらない。そこから良く知らないが「人柄良さそう」、あと「弱腰じゃなさそう」「ウザい特亜にガツンとやってくれそう」みたいな、多少鬱屈層の空気にもマッチしつつ、あと小泉内閣にいたから「改革派っぽそう」、家が代々政治家だから「毛並み良さそう」と、要は全部「イメージ・無形遺産の人」であり、それで地すべり的に国の最高権力者(少なくとも表向きは)の椅子取ったという事実が凄い。

見方を変えると、実体がなくとも人からの評価がつり上がれば実体を手に入れられるという意味では、これも一つの時価総額経営みたいなものであり、言うなら、ライブドアが本当にフジサンケイグループ丸ごと手に入れたようなものではないか。それが最高権力レベルで実現したのは、重ね重ね凄いけど。

空気というのはつくづく恐ろしい。何の疑問もなく赤の他人の人柄どうとか、しまいには、言うに事欠いて「ルックスが端正」なんて評まで。好みと言えばそれまでであり、そもそも政治家の見てくれを過度に言う必要もないのではあるが、あえて見てくれ言うなら、あの顔は多少譲っても「惜しい」レベルというか「蝋が溶ける前なら良かったのに」位が正解じゃないかと思うけど。

蝋人形ぶりはともかく、これでこの先、参院選とか、多分その先の憲法やら教育やら安全保障やら、よく解らん空気に後押しされ、全部白紙小切手で突っ走るかも知れないと思うと、夜も眠れない。好き放題されたあげく、小切手の振出人名義確かめたら、ちゃんと「国民」と書いてそうなのが特に不眠。


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