かのんは最近、特に午前中体調が悪い。
朝起きた瞬間『このまま消えたら楽だろうな...』なんて、涙が出る日があった。
そんな時は看護師さんに報告し、頓服を飲んで部屋で休む。これが鉄板だ。
そして、午後になると体調が少し良くなる。その日のOTは体育館での運動だった。『運動』といっても、ウォーキング、バドミントン、卓球、ただ外を眺めに来るだけ…等など、主に気分転換を目的としたプログラムである。
プログラム前の準備運動でOTの先生が話しかけてくれた。
「今日、朝、辛かったんでしょう?」
と。
かのんはちょい笑いながら「『このまま消えたら楽だろな』って思ったんです。ただ、それだけです。」とこたえた。
するとその言葉を聞いたOTの先生が真剣な顔になって「かのんさん『それだけ』じゃないですよ。辛かったんだって。すごく辛かったんだって証拠ですよ。大変でしたね。」と言ってくださった。その言葉だけでも嬉しかったのに、「そして、こうやってOTに出てくださった。そのかのんさんの『強さ』が素晴らしいと私は思います。」と言葉を続けてくださった。
かのん、午前中とは別の意味で泣きそうだった。
今回、かのんがかけられたOTさんの言葉をこのブログを読んでくださったあなたはどう思っただろう?
素直に受け止められる人、けなす人、色々いると思う。
それは人によって持っている心の『強さ』は違うからだと思う。
かのんもだいぶ『心の強さ』が育ったと思う。かのんにも他人から何を言われても『はぁ?』としか思わない、けなしてしまう時代もあった。その頃はまだ心が弱かったんだと思う。
自分にかけてもらった素敵な言葉を素直に受け止める。あなたは、今それができるだろうか?
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