久しぶりの「絵本箱」カテです。
梅雨の時期になったら取り上げさせていただこう~~♪と あたためていた絵本です。
「ぼく」の家の手作り郵便箱に、一匹のかえるが断りも無く居候(?)を始めました。
しかも、勝手に白いペンキで壁を塗ってリフォームまで始めちゃう!!
郵便受箱ですから、「ぼく」のもとには手紙やハガキが届きます。
それを見たかえるは。。。。
『 どう すれば ぼくにも てがみが くるんだい。』
『 そりゃ、じぶんからも てがみを かけば いいのさ。
てがみを くださいって。 』
それを聞いたかえるは、どやら自分から手紙を誰かに書いた模様。
毎日まいにち、自分宛てに届く手紙を心待ちに、
それこそ 首をなが~~くして待っています。
けれど。
一向に手紙が届く気配は無く。
がっかりしたかえるは 郵便函の家から余所へ引越をしてしまうのでした。
かえるがいなくなった郵便箱を掃除した 「ぼく」はビックリ!!!!
なんと、「ぼく」に宛てて 『 てがみを ください 』 としたためられたイチジクの葉っぱが何枚も入っていたのでした。
かえるが手紙を書いて欲しいと願っていたのは 他でもない「 ぼく 」 だったのですね。
けれど、それっきり、かえるの行方は分からずじまい。。。。。
こうしてあらすじだけ書くと、ちょっとせつない(?)ストーリーみたいですが、
絵本の世界では かえるくんとぼくの掛け合いの繰り返しがちょっとシニカルに描かれていて
楽しいですよ。
そして 「コロボックル物語」の挿絵でもお馴染みの村上勉さんの 懐かしい絵と、
全体に緑を基調とした色合いがなんだかホッとするのです。
ちょうどご近所の無花果の木も、葉を茂らせ可愛い実が少しずつ大きくなっています。
『 てがみを ください 』 って手紙を書けるくらい十分な大きさですね☆