知ってますか?
今、NHKで放送されてる話題の番組。
白熱教室
ハーバード大学の哲学の教授が、大講堂で生徒を相手にディベートへと誘う番組。
うむ、我ながらざっくりした説明だ。
その白熱教室が日本の最高学府
東京大学に特別に舞台を移して激論を交わされるという番組を観たんですが、ムチャンコ面白い!
どのように面白いかというのは枚挙に暇がないので、割愛しますがね!(面倒だからというのもある
いやまぁね、何が面白いかと言うと、「答えがない」というのが面白い。
観た回は、まず「自分の弟が殺人を犯したら、警察に届け出るか」ということから論議が始まるのです。
まずは半分に意見が分かれ、そのうち教授が示す問いに対し生徒が意見を述べるんやけど、教授が時々に挟む質問がミクロからマクロに転じ、そして元の命題に戻るという。
この回に関しては、ある生徒が「家族だけど、悪いことだから出頭させる。」という初めの意見から、教授の(もちろん流れの中で)「国家の過ちは、次世代に至っても謝罪すべきか。」という問いになり、その生徒は「いつまでも謝り続けるのはフェアーではない。」と述べる。それは、自ら犯した罪ではなく際限がなくなってしまう。しかも、私自身その国・その親を選んで生まれて来た訳ではなく、賠償すべきは当事者であるのではないか。
などなど・・・。
今、数時間たっては説明が困難なほど様々な議論が交わされて、「どないやねん!」的な話なんですけど、それがなんと言うか、知的探究心とか考察力に刺激を与えられて面白いわけなんです。
いや、ほんま観やんとわからへん思いますわ。
そないに難しくないから、再放送されたら観てみたらよろしいわ。
最近見たテレビ番組で一番かも知らん。
「たかじんのそこまで委員会」は別格ですが。
そんで、まぁその影響かなんかして、報道番組を観ていたら「就職活動が難しい」という話題が取り上げられていたんで、なんとなく「一人白熱教室」をしてみたりなんかして。
就職活動って、正味したことないんですね僕。
だからして、何十社とか100社とか受けてる人の話を聞くと、「ホンマかいな?」と訝しく思ってしまうんです。
まぁ、相対的に就職難というのは僕らの学生の時代から言われていましたけど、それにも増して現在は超氷河期と言うらしいですね。
経団連のエライさんも「今年の新卒就職難を一文字で表すと?」という問いに「厳」と答えたくらいやしね。
しかしねぇ、それはそれで笑える話で、経団連のエライさんということは就職希望者を採用する側なわけでしょ?その人が、あたかも他人事のように「厳」って・・・。
じゃあ、そうならんようにコントロールせいよ!という話なんやけど、今んとこそれは置いておこう。
で、その沢山採用試験を受けているという(反して、落ちているという意味やね)人は、何が大変かという問いに対して、「自己PRが難しい」という答えを多くしているという。
まぁ、経験上「自己PR」はホンマに難しいと思っています。
だって、自分のいいところなんて見えにくいし、他人から教えられたとしても、その点に関して自信がなかったら答えにくいしね。
でも、一つ解決する方法を知っているんですわワタクシは
就職難とかで喘いでいる人たちや、周りの若い人らを観ていると思うわけです。そして感じるわけです。
目的意識がハッキリしていないと。
「俺の何が解んねん!」と言われそうですけど、逆に問いたい。
何の為に就職しまんの?
多くは曖昧模糊とした答えしか返せないでしょう。
そして、多くはこう思っているでしょう「就職活動の時期だから」
これが一番おかしい話。
まず、就職とは何なのかということを一度じっくり考えてみてほしい。
第一義に「仕事を得る」ということ。
仕事を得るということは何に繋がるか?
それは、金銭を得るということ。
では、なんのために金銭を得るのかという話になる。
家族を築くため?
今の生活を保持するため?
他の意義としては、社会で名を上げるだとか夢を達成するためだとか色々あるとは思います。
しかし、その道筋は沢山あるということを知ってほしいなと思うわけですわ。
仕事をして、その対価である金銭を得るのであれば、法に触れなければ何でもいいわけで、家族や生活を守るためなら、どんな仕事だって良いわけである。
夢を見ているのであれば、その夢に向かって邁進するために近道を選ぶ必要はないわけで、夢さえずっと見続けていれば、遠回りしたってアンテナを張っているんだから自ずと遅かれ早かれ発見は出来るはず。
要するに、「就職をする」という漠然とした目的だけで就職活動をしているから、その先のビジョンが見えていないんですよ。
それを見据えているのであれば、自己PRなんて、それを話せば立派なPRになるし、心を揺さぶれるんです。印象を与える事が出来るんです。
家族を、生活を裕福にしたいと考えているのであれば、野心的と言われようが何だろうが、小さい企業に行ったとしても「トップセールスマンでもなって、デカイ対価を得てやる」というくらいの気概がないと、どこ行ったって一緒なんだから、そら企業は皆同じ顔ぶれにしか観えねーわって話ですわ。
そらアンタ取ってくれねーよって話ですわ。
生きるために就職が必要ならば、どこだって良いわけです。
今自分がやっていることに意味を見つけないと、意味を得ないと、
空気を吸う事と同じでしかない訳ですから。
どうして今自分はコレをやっているのか?ということを、いま一度考えてみると少し楽になるんじゃないかなと僕は思います。
試しに、どこか遠くの目的地まで徒歩で向かってみてはどうでしょうか?
10km20km先でいいです。
その目的地まで、歩く以外の方法は使わず。
一つ発見すると思います。
歩くという目的だけだと、途方もなくしかも無意味のような気がしますが、目的地を示すとどんな距離でも歩き続けられるんです。
歩みを止めると、その目的地への到着は遅れるわけです。
知らない場所であるなら、地図で調べたり人に聞いたり色んな方法を取るでしょう。
目的地を設定しているからこそ、地図も人も色々教えてくれるんです。
そして歩き続けると、いずれ到着するんです。
皆が歩き出したから、自分も歩く。
就職活動で苦しんでる人たちを観ると、そう感じてしょうがない。