真夏のDIVA！

最近、多忙ですっかり
音楽の話題に触れず仕舞いでしたが

先日、はっと目が覚める体験をしました。

夜中に、半分うたた寝しながら（笑）観ていたオペラ。
（もちろん動画です。NHKオンデマンド）

演目は、確か昨年のチューリヒ音楽祭で上演された

「カプレーティ家とモンテッキ家」

日本では知名度が低いかもですが、


要は「ロミオとジュリエット」の……浮世絵でいえば「隷書版」。
別の本から書き起こされた戯曲、といえばいいのかな。
（主人公の名前も「ロメオ」と「ジュリエッタ」）
ベッリーニのオペラです。

もともと、どうしてもと観はじめたわけではなく
ストーリーもまあ、先が見えているので
半分うたた寝しながら、観ていたのですが、

彼女のこの歌声ではっと目が覚めました。
まさにこのアリア。




現代のメゾソプラノの最高峰と呼ばれる
ジョイス・ディドナート。
数年前にはグラミー賞もとっていたはず。

実は私、彼女のことは何も知らなくて、
この歌声を聴いて「ただものではない人だ！」と
すっかり覚醒して、オペラ＆ミュージカルの師Sさんに
夜中のうちにメールし、素性を知った次第。

上の動画は、サンフランシスコ公演で
演出や衣装は私が観たチューリヒ公演とは全然違うのですが、
歌声の素晴らしさは変わらず。

この前のシーンで、男性たちの斉唱（？）があるのですが、
チューリヒ公演では何となくもさもさしていて
余計に眠かったのです。
そこにきてこの声。眠気も吹き飛ぶわけです。

真夏の夜に、いいものを聴きました。
こんな夏休みも、悪くないです。