
10月にバラ園で買ったピンクの花を一輪
ドライフラワーにして飾った、冬の窓辺。

拙ブログはここのところだいたい、日に280人~320人程度の
訪問数なのですが、
つい最近、こんなに人が…。外苑前にイチョウを観に行った日
あたりですが、何かのワードがヒットしたのでしょうか。
さて、
昨年の今ごろは、ショパンコンクールの名残りで
いろいろな出場者のピアノを聴き(といってもYoutubeですが)
中でも小林愛実さんの音色に慈愛とでもいうべき
深みや温かみを感じ、好ましく思っていたのですが
今年は、あの吉村妃鞠さんのヴァイオリンにぞっこんです。
Mini Violini 2023 - Récital | Recital - Himari(カルメン)
※演奏は1分過ぎから
これまで私、弦楽器にはあまり興味を持てなくて
特にヴァイオリンのような高音域の器楽は
進んで聴くようなことがなかったのに。
ひまりさんの音色はもちろん、テンポや間のとり方
音量もすべて心地よく、芳醇で、まさに歌っているよう。
弱冠12歳でここまで、音で景色を描き物語を紡ぎ出せる
演奏ができる逸材は、私のような素人でも
向こう100年はあらわれないのではないか、と思うほど。
今、彼女に教えている先生が
神童と呼ばれるような才能の持ち主の中には、その後伸び悩んで
しまう子もいて、彼女に対してもそれを懸念しているといった
コメントをしている動画も観ましたが、
人生、何が起こるかわからないとはいえ、順当に考えて
人ひとりの還暦分以上の時間をこれから生きるであろうと思えば
そりゃ途中に壁の一つや二つはあるでしょう。
でもきっと、そのたびに乗り越えて一段高いところへ行ける、と
今の演奏を聴いて私はそう思うし、信じています。
そしてこの歳になり、初めて(といっていい)
ヴァイオリンの音色の美しさを知った私は
人生でまだまだ新しい発見、価値観の変容ってあるんだなと
こういうことで、生きている喜びを実感したりしています。