とあるPR関係の仕事で、取材へ。
その日は、神奈川もとても気温が低く、
取材先の土地がいかに寒いか想像のつく私は

手持ちの中でもあたたかさでは1、2を競う
郡上紬をセレクト。
帯は藤田織物さんの芽生え八寸。
帯揚げは紬地に草花文様。千葉の衣舞さんでいただいたもの。
帯締めはピンクの道明。
上半身と後ろはこんな感じ。

これに、黒の厚地のウールコートを着込んで
向かった先は……

栃木です!
在来線を乗り継ぎ乗り継ぎ、3時間。
山から吹き下ろす風の冷たさも
足元からしんしんと冷えるこの感じも、
懐かしい気持ちさえするのは、高校まで(広域でいえば)
この環境で過ごしていたから。
(まったくの余談ですが、父は中高時代、足利で駅伝選手をしていて
ちょうど陸上用の足袋が登場したころ現役の「リアル陸王」だった
そうです)
1時間程度の取材に、往復6時間で
帰宅するころにはぐったり。
観光も、現地でご飯を食べる時間的余裕もなかったけれど

駅構内の観光案内所の上が

からくり時計になっていて、
3時ぴったりに居合わせた私たちは、運よく
可愛らしいお人形さんたちを見ることができました。
3分くらいのショーの後

締まっちゃいました(笑)
取材先の医師はとてもお話が上手なうえに、腰が低くて丁寧で、
「お着物、素敵ですね」と言ってくださって、
それだけでも、嬉しかったのに。
後日、その医師のSNSに
-今日は診療後、取材を受けました。
とても素敵な美人の方々3人と歓談。-
と書いてあったのを見つけ、
往復6時間が報われてお釣りまできたかのような気分に。
原稿、がんばらないと。