10月10日、佐賀遠征三日目、
この日は、午前中にホテル近くの長崎名所めぐりをして、
午後から佐賀入りという予定でした。
まずは、「グラバー園」から。
市電で終点「石橋駅」まで登り、
ここからエレベーターを二基乗り継いで登ります。
まずは、斜行エレベーター。
降りると、長崎の街が一望できました。
ここから見る夜景は、素晴らしかっただったろうな~。
あたりは、完全な住宅街。
一緒にエレベーターに乗った男の人は宅配便のお兄さん。
下りに乗り込んできたのは、お買い物に出かける奥様。
観光目的かと思っていたエレベーターは、
市民生活に欠かせない足となっているのでした。
続く垂直エレベーターに乗り、ようやく「グラバー園」に到着しました。
園内には、日本最古の木造西洋風建築「グラバー邸」を中心として、
「ウォーカー邸」、「リンガー邸」、「オルト邸」等々、洋風の建物が並びます。
保存のため、近年この地に移築されてきた建物も多いようです。
遠く稲佐山を見通す風景、庭先から見る「グラバー邸」など、
目に入る景色は、テレビや映画の一場面で見たような光景も多く、
「長崎へ来た」という実感を強く感じました。
ここで女房、大ボケをかましてくれました。
夏のような強い日差しを歩いていると、
「アッ、日傘を忘れてきた!」と、あわてて数歩引き返す。
数歩戻ったところで、気が付いて戻ってきた。
「いけない。傘は差していたんだ、、、。」
日傘は手に持って、差して使っていたのをスッカリ忘れてしまっていたようです。
メガネをかけていて、「メガネ忘れた!」と探すようなもの。
しばらく笑いを止めることが出来ませんでした。
「大浦天主堂」は「グラバー園」のすぐお隣。
探すまでもありませんでした。
1800年代に建立された日本最古の現存するキリスト教建築物とのこと。
正式名は「日本二十六聖殉教者堂」というそうです。
急な階段の上に建つ清楚な教会の建物。
入るとステンドグラスを通して柔らかな日差し。
やはり、この地も長崎でした。
みやげ物店が立ち並ぶ南山手通りを下り、
香港上海銀行旧支店洋館を訪れました。
テラスから長崎港を眺めて一休み。
ここで作戦会議を開き、オランダ坂方面を目指すことにしました。
オランダ坂の石畳の風情ある眺めも、実際に歩いてみると急な坂道です。
息を切らせながら登ることになります。
古くは外国人居留地であったことから、洋風の建物が点在しています。
オランダ坂を中心にひろがる、
東山手洋風住宅群、東山手十二番館などの洋館を歩いて巡りました。
こちらは、東山手洋風住宅群。
こちらは、東山手十二番館で、ドラマ「JIN」の撮影舞台ともなりました。
落ち着いた洋館の佇まい。
こんな家に住んでみたいものです。
いよいよ長崎とお別れする時間となりました。
特急「かもめ」に乗って、佐賀を目指しました。
精悍な顔つきの特急列車は、九州の旅を楽しませてくれました。