NPO法人のおはなし会が終わりました。
基礎講座受講生の終了おさらい会のようなものですが、30人近くの人が土曜の午後に一斉に語るのです。
6人~9人が1グループになり、4グループが各50分前後の時間内でプログラムを作ります。
午後にやるのですから、途中眠くなるんじゃないかと思いましたが、まったくそういうことがなかったのです。
私たちのグループ(パーソナルストーリー)は最後のコマを受け持ったのですが、実は他の人の話に聞き入ってばかりいて、
なんとなく頭の中が上書きされて、自分の語ることをさっぱり忘れてしまったような気分になりました。
それでも不思議なことに、何とか自分の話も語ることができました。
それぞれが持ち時間を守ったようで、時間のずれもなかったですね。
自分の事はさておき、その場に居合わせたことをすこし自慢しています。
世の中には、こんなに個性のある語りがあるんだということを目の当たりにしました。
やり方によっては、これだけの能力が引き出されるんだなあと、納得しています。
また、プロのような活動をされている方も多い様子で、脳が興奮することばかりでした。
関東圏ではこういうおはなし会があっちこっちでされているんだろうと思いますが、こんな会なら聞きにいっても無駄じゃない。
研究課題の、元の話をどの程度変えるのか、それぞれの人が試行錯誤したことでしょう。
『子どもの文化』誌3月号の「日本児童文学学会」研究報告を読んでパロディについて議論があることを知り、
やっぱりそれぞれむずかしいんだろうな、と思います。
でも、パロディは面白かった。
だれか原稿をまとめて読ませてくれないかなあとお願いしてみたいが、
後での講評にあった通り、創作の新しい話は「本歌取り」と「著作権」の間で揺れるんだろうね。