借りたものは現状復帰を

「ここからはじめる紙芝居」の「脚色」のページに書きましたように
脚本が長いものや、口に乗りにくいものは語り変えをすることがあります。
その時に、借りた紙芝居の裏面に、つい、鉛筆で書き直したくなるのですが、
それはやらないようにと、会員さん同士口伝えをしています。もちろん印刷物にも書いてあり、それを新人さんには手渡しています。
ただ、大人になると、頭でわかっていても忘れたり記憶が飛んだりして、徹底するのは容易なことではありません。機会を捉えてずーっと言い続ければいいのかなと思います。

直して練習する時に、どこかに書いておきたいのは人情ですし自分も過去にやった記憶があるので大きなことは言えないのですが、消しても鉛筆のあとが結構残ります。消しゴムでこすったあとも残るのです。絵本でもやったことがあります。いわゆる「絵と文を一致させる」ということです。
それで、付箋に書いて貼って、はがして返すという方法をとる場合があります。
それ以前に、絵を見てそれを「絵解き」のように説明する気分になって自分のことばで語っていく方法もあるのです。
絵本の読み聞かせは、あんまり自分の言葉を入れませんね。だから、絵と文があっていないとか、ずれているということを言われると、編集者や作家がどうしてずらして文をレイアウトしたか、その理由を探そうとしたこともありました。

脚本から離れることは、自転車に乗れない子どもが、大人に押してもらって練習をするのに似ています。手を離されては転び、また転び、転ぶ前に足をつき、ある時をきっかけに突然自分の足だけでこいでいけるようになる。危ない時はまた足をつく・・・を、大人になっても繰り返します。それで日常は便利な道具として使えます。それでいいのだと思います。
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