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朝の光(聖書の言葉)

テモテの手紙 第1,2  2015.12.29  重要  

 テモテの手紙 第1,2  解説 
 

 

 

パウロが,個人的にテモテに

2つの手紙を書いています。


牧会者としてのテモテに対する

個人的な励ましと注意を

内容とする手紙です。

 

テモテは,パウロによって,

信仰に導かれました。

 

初期の教会で,

指導者(牧師たち)たちは,

この手紙を

指導書として用いていたと思われます。

 

パウロの最後の書簡です。

 

 


テモテの手紙第1


 

目標とする愛

 

(1テモテ1:5)


「この命令は,

きよい心と正しい良心と

偽りのない信仰とから

出て来る愛を,

目標としています。」

 

わたしたちの目標をパウロは,

ピリピの中で祈りとして

次のように書いています。

 

(ピリピ1:9-11)

「私は祈っています。

あなたがたの愛が

真の知識と

あらゆる識別力によって,

いよいよ豊かになり,

あなたがたが,

真にすぐれたものを見分けることが

できるようになりますように。

またあなたがたが,

キリストの日には純真で

非難されるところがなく,

イエス・キリストによって

与えられる義の実に

満たされている者となり,

神の御栄えと誉れが

現されますように。」

 

 

 


 この世に来られたキリスト・イエス


(1テモテ1:15-17)


「『キリスト・イエスは,

罪人を救うために

この世に来られた。』

ということばは,

まことであり,

そのまま受け入れるに

値するものです。

私はその罪人のかしらです。

しかし,

そのような

私があわれみを受けたのは,

イエス・キリストが,

今後彼を信じて永遠のいのちを

得ようとしている人々の

見本にしようと,

まず私に対してこの上ない

寛容を示してくださったからです。

どうか,世々の王,

すなわち,滅びることなく,

目に見えない唯一の神に,

誉れと栄えとが

世々限りなくありますように。

アーメン。」

 


イエス・キリストが

この世に来てくださったのは,

わたしたちの罪を救うためでした。

 

イエス・キリストによる恵みと,

わたしたちの信仰によって,

罪が赦され,

永遠のいのちが得られます。

 

 

 

 

贖い

 

(1テモテ2:4-6)


「神は,すべての人が救われて,

真理を知るようになるのを

望んでおられます。

 神は唯一です。

また,神と人との間の仲介者も

唯一であって,

それは人としての

キリスト・イエスです。

キリストは,

すべての人の贖いの代価として,

ご自身をお与えになりました。

これが時至ってなされた

あかしなのです。」

 

「神と人との間の仲介者」

(2:5)

とは,イエス・キリストです。

 

イエス・キリストは

十字架の死によって,

神と人との交わりを回復する

仲介者となられました。

 

「贖い」とは,

元来は代価を払って

買い取るという意味です。

 

キリストの十字架において

ささげた命は,

贖いの代価です。


それにより,

イエス・キリストを信じる者は,

罪の奴隷から解放されます。

 

イエス・キイストを信じるなら,

わたしたちの罪が赦され,

義と認められます。


☆彡

 

(1テモテ2:4-6 新共同訳)


「神は,すべての人々が救われて

真理を知るようになることを

望んでおられます。

神は唯一であり,

神と人との間の仲介者も,

人であるキリスト・イエス

ただおひとりなのです。

この方はすべての人の贖いとして

御自身を献げられました。

これは定められた時になされた

証しです。」

 

 

 

 

敬虔の奥義

 

(1テモテ3:14-16)


「私は,

近いうちにあなたのところに

行きたいと思いながらも,

この手紙を書いています。

それは,

たとい私がおそくなった場合でも,

神の家でどのように

行動すべきかを,

あなたが知っておくためです。

神の家とは

生ける神の教会のことであり,

その教会は,

真理の柱また土台です。

確かに偉大なのは

この敬虔の奥義です。

『キリストは肉において現れ,

霊において義と宣言され,

御使いたちに見られ,

諸国民の間に宣べ伝えられ,

世界中で信じられ,

栄光のうちに上げられた。』」

 

「敬虔の奥義」は,

「信心の秘められた真理」

(新共同訳)

との訳もあります。

 

「奥義」とは,

神が定められたときまで

隠されている秘密のことです。


キリストが来られて,

初めて啓示されたものです。


内容は,神の国,異邦人の救い,

福音,神の救いの計画,

信者の復活,

キリスト教の中心的な教え,

キリストご自身,

結婚について,

反キリストの教えなどです。


これらの秘密は啓示によって,

明らかにされます。


「肉において現れ」とは,

キリストの受肉をあらわし,


「霊において義と宣言され」とは,

キリストが復活し,

正しいものと宣言されたこと,


「栄光の内に上げられ」とは,

キリストが昇天したことです。


☆彡

 

(1テモテ3:16 新共同訳)


「信心の秘められた真理は

確かに偉大です。

すなわち,

キリストは肉において現れ,

“霊”において義とされ,

天使たちに見られ,

異邦人の間で宣べ伝えられ,

世界中で信じられ,

栄光のうちに上げられた。」

 

 

 



聖霊 の働き



(1テモテ4:1)


「御霊は明らかに告げて言う。

後の時になると,ある人々は,

惑わす霊と悪霊の教とに

気をとられて,

信仰から離れ去るであろう。」


世の終わりに惑わす霊,

悪霊が降りますが,

聖霊が,真理を教えます。


 

神が造ったもの

 

(1テモテ4:3,4)


「結婚することを禁じたり,

食物を断つことを命じたりします。

しかし食物は,信仰があり,

真理を知っている人が

感謝して受けるようにと,

神が造られた物です。

神が造られた物はみな良い物で,

感謝して受けるとき,

捨てるべき物は

何一つありません。」

 

ここでは,

神が万物を良い物として

造られたという,

聖書の教えを宣べています。

 

 

 

 

模範となる

 

(1テモテ4:12,13)


「年が若いからといって,

だれにも

軽く見られないようにしなさい。

かえって,ことばにも,態度にも,

愛にも,信仰にも,純潔にも

信者の模範になりなさい。

私が行くまで,

聖書の朗読と勧めと教えとに

専念しなさい。」

  

パウロが教会の指導者の

テモテにあてた教えですが,


この教えは,

わたしたちにとっても

大切な教えです。






聖霊の賜物


(1テモテ4:14)


「長老の按手を受けた時,

預言によってあなたに与えられて

内に持っている恵みの賜物を,

軽視してはならない。」


「恵みの賜物」とは,

聖霊の賜物です。

 

 

 

 

 

信仰と愛と忍耐と柔和
 


(1テモテ6:11b,12)


「義と信心と信仰と

愛と忍耐と柔和とを

追い求めなさい。 

信仰の戦いをりっぱに戦いぬいて,

永遠のいのちを獲得しなさい。

あなたは,そのために召され,

多くの証人の前で,

りっぱなあかしをしたのである。」
 
 
わたしたちが

イエス・キリストを

信じ追い求めるなら,
 
聖霊により

「義と信心と信仰と

愛と忍耐と柔和,

永遠のいのち」が与えられます。




義,信仰,愛を追い求める


(1テモテ6:11)


「神の人よ。

あなたはこれらの事を避けなさい。

そして,義と信心と信仰と

愛と忍耐と柔和とを

追い求めなさい。」


ここで追い求める者は,

聖霊によって与えられる

御霊の実と御霊の賜物です。


「御霊の実」は,

 ガラテヤ5:22,23です。


御霊の賜物は,

1コリント12:7-10です。
 
 

 

 

再臨

 

(1テモテ6;14)


「私たちの主イエス・キリストの

現れの時まで,

あなたは命令を守り,傷のない,

非難されるところのない者で

ありなさい。」

 

パウロはここで,

「主イエス・キリストの

現れの時」,

すなわち再臨のときまで,

どのような信仰と,

生活を送るかを宣べます。

 

パウロはこの手紙で,

天地の創造,

イエス・キリストの降誕,

十字架,復活,再臨について

宣べています。

 

 

 

 

 

 

テモテの手紙第2(2テモテ)

 

テモテの手紙第2(2テモテ)は,

パウロのテモテに対する

最後の警告と励ましの手紙です。 

 

○ 

 

力と愛と慎みとの霊

 

(2テモテ1:7)


「神が私たちに

与えてくださったものは,

おくびょうの霊ではなく,

力と愛と慎みとの霊です。」

 

神はわたしたちに

聖霊を与えてくださっています。

 

聖霊は,力だけでなく慎みを含み,

自分のためでなく

愛に満ちたものです。

 

 

 

 

キリストの誕生

 

(2テモテ1:9,10)


「神は私たちを救い,

また,

聖なる招きをもって

召してくださいましたが,

それは私たちの

働きによるのではなく,

ご自身の計画と

恵みとによるのです。

この恵みは,

キリスト・イエスにおいて,

私たちに永遠の昔に

与えられたものであって,

それが今,

私たちの救い主キリスト・イエスの

現れによって

明らかにされたのです。

キリストは死を滅ぼし,

福音によって,

いのちと不滅を

明らかに示されました。」

 

わたしたちの福音は,

まずイエス・キリストの現れ,

すなわちキリストの誕生によって

明らかにされています。


☆彡

 

(2テモテ1:10 新共同訳)


「今や,わたしたちの救い主

キリスト・イエスの出現によって

明らかにされたものです。

キリストは死を滅ぼし,

福音を通して不滅の命を

現してくださいました。」

 

 

 

 

聖書と聖霊

 

(2テモテ1:13,14)


「あなたは,

キリスト・イエスにある

信仰と愛をもって,

私から聞いた健全なことばを

手本にしなさい。

そして,

あなたにゆだねられた良いものを,

私たちのうちに宿る聖霊によって,

守りなさい。」

 

聖書の言葉と聖霊の働きについて

書いています。

 

キリストを信じる者が

正しい道を歩むためには,

聖書の言葉と,

聖霊の働きが必要です。

 

わたしたちに与えられた

信仰と愛は,

聖霊が支えてくださいます。

 

 

 

 

パウロの福音 

(受肉,十字架,復活,再臨)

 

(2テモテ2:8-13)


「私の福音に言うとおり,

ダビデの子孫として生まれ,

死者の中からよみがえった

イエス・キリストを,

いつも思っていなさい。

私は,福音のために,

苦しみを受け,

犯罪者のようにつながれています。

しかし,神のことばは,

つながれてはいません。

ですから,

私は選ばれた人たちのために,

すべてのことを耐え忍びます。

それは,

彼らもまたキリスト・イエスにある

救いと,それとともに,

とこしえの栄光を

受けるようになるためです。

次のことばは

信頼すべきことばです。

『もし私たちが,

彼とともに死んだのなら,

彼とともに生きるようになる。

もし耐え忍んでいるなら,

彼とともに治めるようになる。

もし彼を否んだなら,

彼もまた私たちを否まれる。

私たちは真実でなくても,

彼は常に真実である。

彼にはご自身を否むことが

できないからである。』」

 

ここでは,

福音をキリストの受肉,死,復活,

栄光(再臨)として現しています。

 

特にキリストの死と

復活(1:8)と

その恵み(1:11)が

語られています。

 

「次のことば」と言うのは,

当時の信仰告白か,

賛美歌の歌詞ではないかと

考えられています。

 

 

 


 

聖書の霊感 


(2テモテ3:16) 


「聖書はすべて,

神の霊感によるもので,

教えと戒めと矯正と義の

訓練とのために有益です。

それは,神の人が,

すべての良い働きのために

ふさわしい十分に整えられた

者となるためです。」

 

聖書の言葉を人の言葉として,

理性だけで解釈しようとすると

決して,真理に到達できません。

 

2テモテは,

パウロの最後の書簡です。

 

牧会者としてのテモテに

個人敵な励ましと注意を

書いています。



 ☆彡


(2テモテ3:14-16)


「けれどもあなたは,

学んで確信したところに

とどまっていなさい。

あなたは自分が,

どの人たちから

それを学んだかを知っており,

また,幼いころから

聖書に親しんで来たことを

知っているからです。

聖書はあなたに知恵を与えて

キリスト・イエスに対する

信仰による救いを

受けさせることができるのです。

聖書はすべて,

神の霊感によるもので,

教えと戒めと

矯正と義の訓練とのために

有益です。」

 

 

 

 

伝道者としての働き


 (2テモテ4:5)


「しかし,あなたは,

どのようなばあいにも慎み,

困難に耐え,

伝道者として働き,

自分の務めを

十分に果たしなさい。」


伝道者としての働きについて,

教えています。

 

☆彡

 

パウロがテモテに命じている事柄


(2テモテ4:1-5)


「神の御前で,また,

生きている人と死んだ人とを

さばかれる

キリスト・イエスの御前で,

その現われとその御国を思って,

私はおごそかに命じます。

みことばを宣べ伝えなさい。

時が良くても悪くても

しっかりやりなさい。

寛容を尽くし,

絶えず教えながら,

責め,戒め,また勧めなさい。

というのは,

人々が健全な教えに

耳を貸そうとせず,

自分につごうの良いことを

言ってもらうために,

気ままな願いをもって,

次々に教師たちを

自分たちのために寄せ集め,

真理から耳をそむけ,空想話に

それて行くような

時代になるからです。

しかし,あなたは,

どのようなばあいにも慎み,

困難に耐え,伝道者として働き,

自分の務めを

十分に果たしなさい。」

 

わたしたちの信仰,

生き方の基本は,

主の再臨を待つことです。

 

 

 

 

 

主の現れを慕う,再臨

 

(2テモテ4:6-8)


「私は今や

注ぎの供え物となります。

私が世を去る時はすでに来ました。

私は勇敢に戦い,

走るべき道のりを走り終え,

信仰を守り通しました。

今からは,

義の栄冠が私のために

用意されているだけです。

かの日には,

正しい審判者である主が,

それを私に授けてくださるのです。

私だけでなく,

主の現われを慕っている者には,

だれにでも

授けてくださるのです。」

 

 注ぎの供え者とは殉教の死です。

 

2テモテは,

パウロ最後の手紙だと

いわれています。

 

「主の現われ」とは

再臨のことです。

 

パウロは,手紙の最後に

主の再臨の喜びを伝えています。


☆彡

 

(2テモテ4:6-8 新共同訳)


「わたし自身は,

既にいけにえとして

献げられています。

世を去る時が近づきました。

わたしは,戦いを立派に戦い抜き,

決められた道を走りとおし,

信仰を守り抜きました。

今や,

義の栄冠を受けるばかりです。

正しい審判者である主が,

かの日にそれをわたしに

授けてくださるのです。

しかし,わたしだけでなく,

主が来られるのを

ひたすら待ち望む人には,

だれにでも授けてくださいます。」

 

 

 

 

 2015.12.29   
 
 




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