「十字架より叫び聞こゆ」
(新聖歌120)
1.
十字架より叫び聞こゆ「彼らを赦し給え」と
神の御子苦しみ受け 世の罪を負い給う
ゲッセマネの暗き夜の その祈り君知るや
ゴルゴタの丘の上の 苦しみは誰がためぞ
2.
十字架より叫び聞こゆ 「すべての事終わりぬ」と
神の御子血を流して 世の罪をきよめ給う
木の上に釘打たれし その痛み君知るや
ゴルゴタの丘の上の 苦しみは誰がためぞ
(ルカ23:34-43)
ほかにもふたりの犯罪人が,
イエスとともに死刑にされるために,
引かれて行った。
「どくろ」と呼ばれている所に来ると,
そこで彼らは,
イエスと犯罪人とを十字架につけた。
犯罪人のひとりは右に,ひとりは左に。
そのとき,イエスはこう言われた。
「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは,
何をしているのか自分でわからないのです。」
彼らは,くじを引いて,イエスの着物を分けた。
民衆はそばに立ってながめていた。
指導者たちもあざ笑って言った。
「あれは他人を救った。
もし,神のキリストで,
選ばれた者なら,自分を救ってみろ。」
兵士たちもイエスをあざけり,
そばに寄って来て,酸いぶどう酒を差し出し,
「ユダヤ人の王なら,自分を救え。」と言った。
「これはユダヤ人の王。」
と書いた札もイエスの頭上に掲げてあった。
十字架にかけられていた犯罪人のひとりは
イエスに悪口を言い,
「あなたはキリストではないか。
自分と私たちを救え。」と言った。
ところが,もうひとりのほうが答えて,
彼をたしなめて言った。
「おまえは神をも恐れないのか。
おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
われわれは,
自分のしたことの報いを
受けているのだからあたりまえだ。
だがこの方は,悪いことは何もしなかったのだ。」
そして言った。
「イエスさま。
あなたの御国の位にお着きになるときには,
私を思い出してください。」
イエスは,彼に言われた。
「まことに,あなたに告げます。
あなたはきょう,
わたしとともにパラダイスにいます。」
2014-03-15
(2012.7.19)