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朝の光(聖書の言葉)

ヨシュア記 解説 2019.6.14

 ヨシュア記 解説



 
「強くあれ。雄々しくあれ。」

 
(ヨシュア記1:6)

「強くあれ。雄々しくあれ。
わたしが彼らに与えると
その先祖たちに誓った地を,
あなたは,
この民に継がせなければ
ならないからだ。」
 

 
(ヨシュア1:1,2)

「主のしもべモーセが死んだ後,
主はモーセの従者,
ヌンの子ヨシュアに言われた,
わたしのしもべモーセは死んだ。
今,あなたとこのすべての民は立って,
このヨルダン川を渡り,
わたしがイスラエルの人々に
与えようとしている地に行け。」

 


御霊を宿した人,ヨシュア


(民数記27:18)

「主はモーセに仰せられた。
『あなたは神の霊の宿っている人,
ヌンの子ヨシュアを取り,
あなたの手を彼の上に置け。』」


ヨシュアは

主の霊を絶えず宿している人でした。


民数記の言葉です。



 
ヨシュア記の内容は,


モーセの後継者ヨシュアが,

モーセの死後,

イスラエルの民を率いて

約束の地カナンに攻め入ります。


そして,その地を征服し,

それを12の部族に分け与えます。
 

神がヨシュアに命じられたことが,

ヨシュア記の中心的主題です。

 
ヨシュアは,民を約束の地に導く,

キリストの型です。
 

ヘブル語のヨシュアとは,

ギリシャ語ではイエスです。
 

 
♪ 「新しき地に」(新聖歌398)
 
「新しき地に 踏み出(い)だす
心に備え ありや見よ
ヨシュアのごとく われも言わん
『わが家とわれは 主に仕えん』」
 


☆彡


 
(ヨシュア1:3-7)

「あなたがたが
足の裏で踏む所はことごとく,
わたしがモーセに約束したとおり,
あなたがたに与えている。
あなたがたの領土は,
この荒野とあのレバノンから,
大河ユーフラテス,ヘテ人の全土
および日の入るほうの大海に
至るまでである。
あなたの一生の間,
だれひとりとしてあなたの前に
立ちはだかる者はいない。
わたしは,モーセとともにいたように,
あなたとともにいよう。
わたしはあなたを見放さず,
あなたを見捨てない。
強くあれ。雄々しくあれ。
わたしが彼らに与えると
その先祖たちに誓った地を,
あなたは,
この民に継がせ
なければならないからだ。
ただ強く,雄々しくあって,
わたしのしもべモーセが
あなたに命じた
すべての律法を守り行なえ。
これを離れて
右にも左にもそれてはならない。
それは,
あなたが行く所ではどこででも,
あなたが栄えるためである。」


 


 
(ヨシュア1:9)

「わたしはあなたに命じたではないか。
強くあれ。雄々しくあれ。
恐れてはならない。
おののいてはならない。
あなたの神,主が,
あなたの行く所どこにでも,
あなたとともにあるからである。」


 
 


☆彡
 


ヨルダン川を渡る

 
(ヨシュア3:17)

「主の契約の箱をかつぐ祭司たちが
ヨルダン川の真中のかわいた地に
しっかりと立つうちに,
イスラエル全体は,
かわいた地を通り,
ついに民はすべてヨルダン川を
渡り終わった。」
 
 
ヨシュアの軍隊は,契約の箱を運んで,

ヨルダン川を渡ります。
 

約束の地に入ることは,

主の業であることを示しています。
 

神は,

ヨシュアをモーセの後継者とします。
 

実際にヨルダン川を渡る奇跡によって,

ヨシュアは大いなる者とされます。


 
 ☆彡



(ヨシュア3:14-17)


「民がヨルダン川を渡るために,
天幕を発ったとき,
契約の箱をかつぐ祭司たちは
民の先頭にいた。
箱をかつぐ者がヨルダン川まで来て,
箱をかつぐ祭司たちの足が
水ぎわに浸ったとき,
・・ヨルダン川は刈り入れの間中,
岸いっぱいにあふれるのだが・・
上から流れ下る水はつっ立って,
はるかかなたのツァレタンのそばにある
町アダムのところで,
せきをなして立ち,アラバの海,
すなわち塩の海のほうに
流れ下る水は完全にせきとめられた。
民はエリコに面するところを渡った。
主の契約の箱をかつぐ祭司たちが
ヨルダン川の真中のかわいた地に
しっかりと立つうちに,
イスラエル全体は,
かわいた地を通り,
ついに民はすべてヨルダン川を
渡り終わった。」
 

 
 

 
主の軍の将

 
(ヨシュア5:13-15口語訳)

「ヨシュアがエリコの近くにいたとき,
目を上げて見ると,
ひとりの人が
抜き身のつるぎを手に持ち,
こちらに向かって立っていたので,
ヨシュアは
その人のところへ行って言った,
『あなたはわれわれを助けるのですか。
それとも
われわれの敵を助けるのですか』。
彼は言った,
『いや,
わたしは主の軍勢の将として
今きたのだ』。
ヨシュアは地にひれ伏し拝して言った,
『わが主は
何をしもべに
告げようとされるのですか』。
すると主の軍勢の将は
ヨシュアに言った,
『あなたの足のくつを脱ぎなさい。
あなたが立っている所は
聖なる所である』。
ヨシュアはそのようにした。」
 

ヨシュアが

ヨルダン川を渡ったところで,

神は「主の軍勢の将」を

送ってきました。
 

つまり,

これからの戦いは「主の戦い」であり,

ヨシュア自身が

まず身を屈して従うべき総大将が,

この「主の軍の将」なのです。
 

このお方が「抜き身の剣」を

引っさげておられることは,

ヨシュアより先に敵と剣を交える態勢が

出来ていることを示しています。
 
 
「顔を地につけて伏し拝み」(14)
 
そもそもヨシュアに現れた存在は,

主の使いであるのか,

それとも主ご自身であるのか,
 
「伏し拝」むが神礼拝の表現か,

あるいは畏敬の念の表現か,

分かりません。
 

旧約聖書においては,

御使いと主なる神とは

明確に区別されないことがあります。

 
「足のはきものを脱げ」(15)

との主の軍の将の言葉は,
 
燃える柴の中より

モーセに呼びかけられた

召命と同じです。
 

その時の顕現では,

出3:2でまずモーセに

「主の使いが……現われた」とあり,
 
出3:4ではその「主の使い」が

「主」と呼びかえられ,

次に「神」に転じています。

 
そしてモーセの立つ場所は

聖なる地であって,

靴を脱ぐべきことが告げられました。

(出3:3)

 
その後で神はご自身が

「アブラハムの神,イサクの神,

ヤコブの神である」

ことを明らかにされました。

(出3:6)
 

出エジプトの初めと終りに同じ

「救い主」が現れたと考えることで,

2つの顕現は照応します。
 
 
 
 
ヨシュアは,

民をカナン(神の国の型)に入れる,

イエスの型です。
 
 
再臨の時の天国に入れる型と

みなすこともできます。
 

将軍に会うことは,

モーセと同じ神の働きであることを

示しています。
 
 
ヨシュア記では,

カナンの地で,

ヨシュアが

神の導きによって,

土地の住民との戦いでした。


 
 
 
エリコの戦い

 
(ヨシュア6:20-21)

「そこで,民はときの声をあげ,
祭司たちは角笛を吹き鳴らした。
民が角笛の音を聞いて,
大声でときの声をあげるや,
城壁がくずれ落ちた。
そこで民はひとり残らず,
まっすぐ町へ上って行き,
その町を攻め取った。
彼らは町にあるものは,
男も女も,若い者も年寄りも,
また牛,羊,ろばも,
すべて剣の刃で聖絶した。」
 
 
神は,ヨシュアがエリコの町を

攻略するのを助けるために,

エリコの城壁を破壊されました。
 

 
(ヨシュア6:1-5)

「エリコは,イスラエル人の前に,
城門を堅く閉ざして,
だれひとり出入りする者がなかった。
主はヨシュアに仰せられた。
『見よ。わたしはエリコとその王,
および勇士たちを,
あなたの手に渡した。
あなたがた戦士はすべて,
町のまわりを回れ。
町の周囲を一度回り,
六日,そのようにせよ。
七人の祭司たちが,
七つの雄羊の角笛を持って,
箱の前を行き,
七日目には,七度町を回り,
祭司たちは角笛を
吹き鳴らさなければならない。
祭司たちが
雄羊の角笛を長く吹き鳴らし,
あなたがたが
その角笛の音を聞いたなら,
民はみな,
大声でときの声を
あげなければならない。
町の城壁がくずれ落ちたなら,
民はおのおのまっすぐ
上って行かなければならない。』」

 
 
♪ 「ジェリコの戦い」

「ヨシュアは戦う 
ジェリコ ジェリコ ジェリコー♪
ギデオンの王者よりもサウル王よりも 
ヨシュアは素晴らしい♪
おぉぉ 
兵士よラッパを吹き鳴らせ 
城は崩れた ♪」
 
 
 
 
アカンの罪

 
(ヨシュア7:19)

「そこで,ヨシュアはアカンに言った。
『わが子よ。イスラエルの神,
主に栄光を帰し,主に告白しなさい。
あなたが何をしたのか私に告げなさい。
私に隠してはいけない。』」

 
アカンが聖絶の品に,

手を出します。
 
アカン自身が聖絶されます。

 
 ○
 

占領地
 
カナンを征服し終わる

 
(ヨシュア11:23)

「こうしてヨシュアは,
その地をことごとく取った。
すべて主が
モーセに告げたとおりであった。
ヨシュアはこの地を,
イスラエルの部族の
割り当てにしたがって,
相続地としてイスラエルに分け与えた。
その地に戦争はやんだ。」



 

 
シケム会議

 
(ヨシュア24:14)

「民はヨシュアに言った。
『私たちは私たちの神,主に仕え,
主の御声に聞き従います。』」
 




私と私の家とは,主に仕える。

 
(ヨシュア24:15)

「もしも主に仕えることが
あなたがたの気に入らないなら,
川の向こうにいた
あなたがたの先祖たちが
仕えた神々でも,
今あなたがたが住んでいる地の
エモリ人の神々でも,
あなたがたが仕えようと思うものを,
どれでも,きょう選ぶがよい。
私と私の家とは,主に仕える。」
 
 
♪ 新聖歌398
 
「新しき地に 踏み出(い)だす
心に備え ありや見よ
ヨシュアのごとく われも言わん
『わが家とわれは 主に仕えん』」
 
 
 
ヨシュアはこの世を去るに当り,

2度目の遺言をしいます。
 

ヨシュア亡き後,

民イスラエルが神に誠実で

あるよう彼らを決断の場に

立たせるためです。
 

これがシェケムでの契約更新です。

(ヨシュア24:14,15) 
 


ヨシュアの率いるイスラエルの民は,

まず都市国家エリコを攻略します。
 

契約の箱を担いで

城壁の周りを七回まわると,

エリコの城壁は崩れ落ちました。
 

次にアイの町も攻略したあと,

シケムの地に祭壇を築いて,
 

十二部族の代表が

主なる神への服従を誓い,

宗教同盟を成立させました。

(シケムの誓い)





2019-06-14



 


ヨシュア記を誰が書いたのかは

ヨシュア記には,

はっきりと書いていませんが,

モーセの後継者として

イスラエルのリーダーだった

ヌンの子ヨシュアがこの本を書いた

可能性が高いとされています。

 
この本の後半にはヨシュア自身の死が

記録されているので,

ヨシュア以外に誰か一人が

書いたと言ってもいいでしょう。
 

またヨシュアの死後に

書のいろいろな部分が


編集された可能性もあります。
 
 
 
ヨシュア記が書かれたのは

紀元前1400年と1370年の間と

されています。
 
 
 
ヨシュア記には

神様がイスラエルの民に約束された地を

民が征服していく様子が

書かれています。




新約聖書には

次のように記されています。

(ヘブル11:30,31)口語訳

「信仰によって,エリコの城壁は,
七日にわたってまわったために,
くずれおちた。
信仰によって,
遊女ラハブは,
探りにきた者たちを
おだやかに迎えたので,
不従順な者どもと一緒に
滅びることはなかった。」



2022-09-04

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