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朝の光(聖書の言葉)

士師記 解説 2020.5.9

士師記 解説 





士師とは,聖書の本文では,

「さばきつかさ」(士師2:16)

と訳しています。


「士師」(さばきつかさ)とは,

イスラエルを

他民族の圧迫から救い,

民を治めるために

神によって立てられた

軍事的,政治的指導者です。


士師記は,

ヨシュアの死からサムエルが

生まれる前までの

イスラエルの歴史を扱っています。


著者は,本文からはわかりません。


ユダヤ人の伝承では,

最後の士師サムエルによって

書かれています。


士師記において民の罪と,

神による救いが

見事に描かれています。


士師記は,

私たちにとって

つぎのことばによって,

意味のあるものとなります。




新約聖書では,

イエス・キリストは

次のように言っています。


(ヨハネ16:33)

「わたしがこれらのことを
あなたがたに話したのは,
あなたがたがわたしにあって
平安を持つためです。
あなたがたは,
世にあっては患難があります。
しかし,
勇敢でありなさい。
わたしは
すでに世に勝ったのです。」






オテニエル


(士師3:9,10a)

「イスラエルの人々が
主に呼ばわったとき,
主はイスラエルの人々のために,
ひとりの救助者を起して
彼らを救われた。
すなわちカレブの弟,
ケナズの子オテニエルである。
主の霊がオテニエルに臨んだので,
彼はイスラエルをさばいた。」


士師記は次のパターンの

繰り返しです。


背信→さばき→悩みの中での叫び

→さばきつかさ(士師)

が起こされ,

聖霊が下り救われる。



☆彡



(士師3:7-14口語訳)

「こうしてイスラエルの人々は
主の前に悪を行い、
自分たちの神、主を忘れて、
バアルおよびアシラに仕えた。
そこで主は
イスラエルに対して激しく怒り、
彼らをメソポタミヤの
王クシャン・リシャタイムの
手に売りわたされたので、
イスラエルの人々は八年の間、
クシャン・リシャタイムに仕えた。
しかし、イスラエルの人々が
主に呼ばわったとき、
主はイスラエルの人々のために、
ひとりの救助者を起して
彼らを救われた。
すなわちカレブの弟、
ケナズの子オテニエルである。
主の霊がオテニエルに臨んだので、
彼はイスラエルをさばいた。
彼が戦いに出ると、
主はメソポタミヤの
王クシャン・リシャタイムを
その手にわたされたので、
オテニエルの手は
クシャン・リシャタイムに勝ち、
国は四十年のあいだ太平であった。
ケナズの子オテニエルはついに死んだ。
イスラエルの人々は
また主の前に悪をおこなった。
すなわち彼らが
主の前に悪をおこなったので、
主はモアブの王エグロンを強めて、
イスラエルに敵対させられた。
エグロンはアンモンおよび
アマレクの人々を集め、
きてイスラエルを撃ち、
しゅろの町を占領した。
こうしてイスラエルの人々は
十八年の間
モアブの王エグロンに仕えた。」






女預言者デボラ


(士師記4:21)

「だが,ヘベルの妻ヤエルは
天幕の鉄のくいを取ると,
手に槌を持って
そっと彼のところへ近づき,
彼のこめかみに鉄のくいを
打ち込んで地に刺し通した。
彼は疲れていたので,
熟睡していた。
こうして彼は死んだ。」


カナンの王ヤビンの将軍シセラは,

ケニ人へベルの妻ヤエルに

殺されます。




デボラとバラクのふたりによって

歌われた勝利の歌


(士師5:1-3)

デボラの歌
「デボラと
アビノアムの子バラクは,
その日次のように歌った。
イスラエルにおいて
民が髪を伸ばし,
進んで身をささげるとき,
主をほめたたえよ。
もろもろの王よ,
聞け,君主らよ,耳を傾けよ。
わたしは主に向かって歌う。
イスラエルの神,主に向かって,
わたしは賛美の歌をうたう。」





ギデオンの祈り


(士師6:15口語訳)

「ギデオンは主に言った,
『ああ主よ,
わたしはどうしてイスラエルを
救うことができましょうか。
わたしの氏族は
マナセのうちで最も弱いものです。
わたしは
またわたしの父の家族のうちで
最も小さいものです。』」




ギデオン


(士師6:24-27)

「そこで,ギデオンは
そこに主のために祭壇を築いて,
これを
アドナイ・シャロムと名づけた。
これは今日まで,
アビエゼル人のオフラに
残っている。
その夜,
主はギデオンに仰せられた。
『あなたの父の雄牛,
七歳の第二の雄牛を取り,
あなたの父が持っている
バアルの祭壇を取りこわし,
そのそばのアシェラ像を切り倒せ。
そのとりでの頂上に,
あなたの神,
主のために石を積んで祭壇を築け。
あの第二の雄牛を取り,
切り倒したアシェラ像の木で
全焼のいけにえをささげよ。』
そこで,ギデオンは,
自分のしもべの中から
十人を引き連れて,
主が言われたとおりにした。
彼は父の家の者や,
町の人々を恐れたので,
昼間それをせず,
夜それを行なった。」


ギデオンは,

はじめは臆病な者でした。

神の召命を受けて

ギデオンは主の霊に満たされ,

勇気ある勇士となります。

ギデオンは

300人の選ばれた兵士で,

13万5千人のミデヤンの軍を

破ります。


「アドナイ・シャロム」とは,

「主は平安」という意味です。


(ヘブル11:32)

「これ以上,何を言いましょうか。
もし,ギデオン,バラク,
サムソン,エフタ,
またダビデ,サムエル,
預言者たちについても話すならば,
時が足りないでしょう。」





♪ 「神の賜(たも)安けさは 」

(新聖歌247)

1.

神の給う安けさは
川のごとく流れきて
この心を打ち浸(ひた)し
世にあること忘れしむ

(くり返し) 

主の手にある魂(たましい)を
揺(ゆ)り動かすものあらじ

2.
来(き)なば来たれ
試(こころ)みよ
襲(おそ)いかかれ
悪(あ)しきもの
主に隠(かく)れし
魂(たましい)の
などて揺(ゆ)らぐことやある

(くり返し)

3.

主は真実(まこと)に
在(ま)しませば
御約束(みやくそく)に
違(たが)いなし
主の恵みの振舞(ふるまい)に
我が心は満ち足りぬ

(くり返し)






ギデオンに臨む聖霊


(士師6:34)

「主の霊が
ギデオンをおおったので,
彼が角笛を吹き鳴らすと,
アビエゼル人が集まって来て,
彼に従った。



(士師6:34 口語訳)

「主の霊がギデオンに臨み,
ギデオンがラッパを吹いたので,
アビエゼルびとは
集まって彼に従った。」



ここでの「臨む」のもとの言葉は

「着せられる」,

「衣を着せられる」

を意味します。


聖霊は,ギデオンの上に降り,

強力な武具のようにして

包んだので,

ギデオンの力は

不死身となり無敵となりました。




「主のために,ギデオンのために」


(士師7:16-18)

「彼は三百人を三つの小隊に分け,
全員に角笛と
空の水がめを持たせた。
その水がめの中には
松明を入れさせ,
彼らに言った。
「わたしを見て,
わたしのするとおりにせよ。
わたしが敵陣の端に着いたら,
わたしがするとおりにせよ。
わたしとわたしの率いる者が
角笛を吹いたら,
あなたたちも
敵の陣営全体を
包囲して角笛を吹き,
『主のために,ギデオンのために』
と叫ぶのだ。」





主が治める


(士師8:23)

「ギデオンは彼らに答えた。
『わたしはあなたたちを治めない。
息子もあなたたちを治めない。
主があなたたちを治められる。』」




サムソン

士師記13-16章


サムソンは

士師記の最後の士師です。

イスラエルを

ペリシテから救いました。





サムソンは二十年間,

士師として

イスラエルを裁きました。


その後,

サムソンはソレクの谷に住む

デリラという女性を

愛するようになります。


ペリシテ人はデリラを利用して

サムソンの力の

秘密を探ろうとします。


サムソンは

なかなか秘密を

教えませんでしたが,

頭にかみそりを

あててはいけないという

秘密を話してしまいます。


デリラの密告によって

サムソンは頭をそられて力を失い,

ペリシテ人の手に落ちます。


彼は目をえぐり出されて

ガザの牢で

粉をひくようになります。


ペリシテ人は

集まって神ダゴンに感謝し,

サムソンを引き出して

見世物にしました。


しかし,

サムソンは

神に祈って力を取り戻し,

つながれていた二本の柱を倒して

建物を倒壊させます。


このとき,多くのペリシテ人を

道連れにして死にます。


このとき道連れにしたペリシテ人は

それまで

サムソンが殺した人数よりも

多かったといいます。






最後の士師・サムソン


(士師16:29-31)

「そして,サムソンは,
宮をささえている二本の中柱を,
一本は右の手に,
一本は左の手にかかえ,
それに寄りかかった。
そしてサムソンは,
『ペリシテ人といっしょに死のう』
と言って,
力をこめて,それを引いた。
すると,
宮は,その中にいた領主たちと
民全体との上に落ちた。
こうして,
サムソンが死ぬときに殺した者は,
彼が生きている間に
殺した者よりも多かった。
そこで,彼の身内の者や
父の家族の者たちが
みな下って来て,
彼を引き取り,
ツォルアと
エシュタオルとの間にある
父マノアの墓に
彼を運んで行って葬った。
サムソンは二十年間,
イスラエルをさばいた。」


サムソンは

士師記の最後の士師です。

イスラエルを

ペリシテから救いました。

神は,サムソンの弱さを用いて,

イスラエルの民を

ペリシテ人から救い出しました。


サムソンは非常に愚かでしたが,

「主の霊が激しく彼に降った」

(14:6他)とき,

大きな力を発揮しました。


サムソンは最後の士師です。


この後は,

祭司のサムエルによってサウル,

ダビデ,ソロモンへと

王国が続きます。


神はサムソンを用いて,

ペリシテ人から

イスラエル人を守りました。















2020-05-09

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