保持団体は16あり持ち回りで毎年開催されています。近年に作られた優秀作品がズラリと並ぶ貴重な機会。
実は2020年に開催される予定でしたが2年延期に。ようやく開催されました。
なぜ美濃市ではないのか?
小さな市町村は県庁所在地でとのことで毎日岐阜市に通っています。
市役所の職員や保存会の皆でアテンドをしているのですが深い質問が多くわたわた。
その場で調べてお答えする日々。
帰ってきてからサイトを調べたり動画を見たりと毎日勉強してます。
その中で鋭い意見を言われる方がいました。
昔は機械で出来なかったことも多かったけど、今はAIで出来ることが格段に増え、人間の技術を遥かに超えて正確で速く出来るのだと。
「機械で出来ることを人間がやる意味とは?」
・・・
わー、なんて意地の悪いことを言ってくるんだろう、
なんて思いましたが、なんだかとても悔しいので、私の意見を述べることにしました。
機械では速く正確に安く出来ると言いますが、大がかりな機械が必要ですよね。
それを導入するにはかなりの場所と資金が必要なはず。またそれを大量に作って需要があるのか?(悲しいかな)そもそも沢山供給しても需要がなければ会社としてやっていけない。
また、機械で出来たモノと手で作ったモノは(まだ)全く違うモノです。
紙は特にそうです。
そもそも、
そもそも手で出来ることを守っていくことが重要なのです。
大がかりな設備投資や電源もなく、
人間の手でここまで出来ることが素晴らしいではないですか。(ご飯というエネルギーはいる)
腕一本でモノが作れるって凄いことだと、
自分は思うのです。
手で出来ることを突き詰め
そこに洗練された美しさを求め
試行錯誤を繰り返し
幾度となく挑戦をして
そうして受け継がれてきた技術。
機械で出来るからと言ってそれを手放していいのでしょうか?
今機械で出来ることは手で行ってきたことを
出来るようにしたものでしょ。
最近の「役に立つ」かどうかが動機づけになっている世の中。
役に立たないモノやコトはいらない?
私は全然全く一ミリもそうは思わないのです。
役に立たないことは楽しいから。
人に迷惑をかけたり犯罪をするわけじゃないなら、ただ単純に楽しいことして良いじゃない。
・・・なんてことを一方的ではなく
会話をしながら伝えたのです。
ほら人って、自分が一生懸命してることとか、気をつけてることを否定されると悲しくなるじゃない?人それぞれ価値観が違うから、相手の価値観を否定することも出来ないし。。
でも、自分の思いを伝えたい!の度が過ぎてアツく語ってしまった。。
すると、とてもとても感動して、
今日はいい話を聞けたと喜んでくれて。
いえいえ、逆に聞いてくれてありがとうなのです。そして私の知らないことを教えてくれてありがとうなのです。
アテンドをしていると、全然接点のなかった方々と話すことが出来て、様々な知識と価値観に触れられるので楽しいのです。
会期は7日まで。
また今日も行ってきます!