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紙々是好日 紙漉き職人のブログ

リサイクルは簡単だけど…

和紙はどこで買いますか?

エンドユーザーと呼ばれる方々は、小売店で購入されるのではないかと思います。

気に入った紙を、一枚ずつとか、何枚かまとめて購入出来ますよね。

では、その気に入った紙を作っている製紙会社から直接購入するとしたら?

よくある工場直販のお店があれば良いですが、ない場合、、
じつはもの凄い量をかわなきゃいけません。

最低ロット数というのがあるからです。
紙って数枚だけ作ると言うことが出来ないからです。

かくいう私も、和紙の注文をいただくときは
最低ロット数というのを設定させていただいてます。

通常100枚
変わったのですと50毎とか

多いと思われるかもしれませんが、
とても少ないです。
個人で作っているので小ロットで出来るのです。

で、注文をいただいたときはロスを想定して多く作ります。

厚みや紙干しの際のキズや汚れなど
必ずロスが出ます。

乾燥機干しよりも天日干しはかなり多い。

出来上がり選別すると少しのキズでもはねて良品だけを良品だけを納品するわけですが、
このキズ一つあるだけで、厚みが少し違うだけという紙が貯まっていきます。

全然だめな紙は漉きかえし(リサイクル)してまた紙にします。余計な成分が入ってないので、水に浸けるだけで直ぐに繊維に戻りとてもエコなんです。

しかし、地はいいのに、、という紙もあります。

が、厚みが揃ってないので注文に対応できないし、キズのを除けばは良いなんて紙も。

コロナ前は「みの和紙まつり」でそういった紙をアウトレットとして販売してたのですが、それもなくなり、紙は積まれていく。。



そんな紙達、数種類集めてアソートにしてみたらどうかな?

そんなに数いらないけど、種類が欲しい人はいると思うんですよね。
厚いの、薄いの、黒皮が入ったの、金箔が入ったのとか少しずつ。

色や装飾などはないけれど、
「和紙」自体の違いが楽しめるアソート

ワクワクしてきました。

6月にマルシェルに出してみます♪おー!

コメント一覧

Unknown
こんにちは、コメントありがとうございます。探究心や美意識をもってより良い物を追求していってるのがわかりますよね。今より良い物を、と言う心を忘れず受け継いでいきたいです。
hanakonoantena20220612
こんにちは☺️。

馴染みの薄い紙漉き業界のお話、勉強になります。

かつてオランダのレンブラントも銅版画で美濃紙を用いていましたね。

和紙の品質の高さは、17世紀には遥か遠くオランダまで伝わっていたと言うのに驚いた覚えがあります。
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