上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

奈良市写真美術館

2005年01月08日 00時00分58秒 | 写真展
上京途上に、といっても極めて地元だが、新年オープン早々の奈良市写真美術館に立ち寄った。
入江作品は、いつものカレンダー的大和路風景とは打って変わって、昭和20年代30年代の奈良の町中のモノクロシーン。見覚えのある街角の、その昔の様子に対するジモティー的感激が大。やはり写真って記録なんだなあとしみじみ。
企画展は津田洋甫、四季百樹の詩。日本人写真家として初めてメトロポリタンに収蔵された作品を含む、樹々の写真。こういうものにはこれまでほとんど目が向かなかったが、やはり美しいものはいいなあと思う。ただ、自然が稀に見せる神秘的なシーンばかりを集めてしまうとクライマックスだらけで興ざめしてしまうものだが、本展は、普段の姿というか、山歩きなどしない私でも見知ったようなシーンや、さらに露光中にカメラを回したりズームしたりして一手間加えたカットも配して、一連の作品群に奥行きが出されていて、示唆深かった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 阪堺電車 | トップ | 富士フォトサロン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

写真展」カテゴリの最新記事