もらった株優で新幹線の切符を買いに東京駅まで行くついでに写真展巡り。
まずは大西みつぐ「町の灯りを恋ふる頃」を見に馬喰横山へ。夕方はギャラリートークで混雑しそうだったので早めに行ったら開いてなかった。15時オープンって…。
気を取り直して東京駅までぶらぶら歩き切符を買ってから、富士フォトギャラリー銀座へ。畑元のりかず「多摩川からの贈り物 羽田より」。多摩川河口にのぼる朝日、茜色の空に鳥のシルエット、D滑走路、五十間鼻…。5年ほど天空橋に通ったが、そうか、こんな景色が見られるんだなあ。
続いてCO-CO PHOTO SALONで、ときたま「ヱビス日記」。明るい色のスナップ。すべてi-Phoneで撮影だとか。こんなに大きく伸ばせるのか、すごいな。キャプション中の「何でも見てやるぞモード」というフレーズに共感。作家さんに飲み物とお菓子を出してもらって、展と同タイトルの写真集を見せてもらうと、またまた共感できるシーンがたくさん。加えて、こんな切り取り方もあるのかと感心したりも。
最後はソニーイメージングギャラリーで、ソニーワールドフォトグラフィーアワード2023受賞作品展。パブで見たFan Li「Cement Factory」に満足。中国の廃セメント工場の不思議な造作が様々に繰り出される。曇天を背景に、模型のように映し出されつつも、コンクリートのリアルな質感。もしこんな場所に出くわしたら喜々として撮りまくるなあ。って、捕まっちゃうか。アップも見たかった。その隣のタイポロジックな灯台の作品、Mitsuru Sakurai「The Base Point」にも惹かれた。Kechun Zhang「The Sky Garden」は、仮植地から出荷のためクレーンで吊られている樹木の写真群。こういうシーンは仕事でちょくちょく見るのに、この発想はなかった。気に入ったのはどれもカタログ風の作品ばかり。収集本能をくすぐられたのか。
ところで、ソニーに行こうとすると毎回、編み篭のような銀座プレイスの建物を目の当たりにしながら、いったん素通りしてしまうのはどうしてなんだろうか。建物の外観と、1、2階の日産と、その上の階のソニーが、どうも頭の中で一つにつながっていないようだ。