
何年振りだろう、このタイトル。久しぶりにハシゴしましたよ。子連れで。
前の日曜、息子の散歩がてら、目黒区美術館へ。新聞で見かけた記憶写真展が気になって。

どこだかわからない昔の街角。たまに見かける古い写真といえばそれまでなのだが、伊兵衛とか林忠彦みたいな鋭いのではなくて、市井の写真好きが残した穏やかな画面に和む。見どころのコメントがもっとあると楽しいのに。このところ、消え行く渋谷や下北沢の駅でぱちぱち撮っているが、「記録はいらない、自分の視点を」と言い聞かせながらでないと、ついつい広角の網羅的なのを撮って満足感に浸ってしまいがちなところ。それでも、自分流に徹しきれなかった大半のカットが、いつの日かこうして眺めてもらえることがあれば幸せかも、なんて情けないことを考えてしまった。
この後、写美まで歩いてAPA AWARDを見て帰宅。こっちは印象薄。ジャンレノのドラえもんくらいかな。

家で遅い昼飯を食っていたら、外がみるみる暗くなって、にわか雨かと思いきや、なんだこの色。黄砂だと思い込んでいたが、煙霧というそうな。と、その夜、床屋で聞いた。頭の中がジャリジャリのお客さんがいましたよって。夕方また散歩に出た私もそうだったかも。