山歩きは晴れがいい!
山に行くたびにレインウェアを着ています。
まるでユニホームのように。
そんな山歩きと日常の日記です。
 



9月23日(火)

5時半に起き露天風呂に行く。

「グー、なんもいえねぇ!」

朝食に出る「朴葉味噌」はとてもご飯がすすみ
朝から4回もおかわりしてしまった。


チェックアウトまで時間があるので、しばし読書タイム。

といっても、宿にあった「岳」という山岳救助のマンガである。
(はまってしまい大人買いしたくなった)

10時に宿を出て、坂道を下りていくと槍ヶ岳が見えた。
妻と「あんなところまで行って来たんだねぇ」と車を止めて
しばし眺める。

それにしても良い天気だ!今日登っている人は最高だろう。
「うらめしや」じゃなく「うらやましい」

これから久しぶりに観光客として上高地に寄る。
いつもは山行で通過するだけなのだ。

沢渡(さわんど)からバスで上高地に入り大正池で降りる。

焼岳がくっきり見える。この秋また登りに行こう。

穂高も良く見えている。

河童橋は大勢の観光客でにぎわっている。
登山者は大きなザックを担ぎ足早に通り過ぎる。
僕らも明神に向かう。

大正池から約2時間、明神池の近くにある嘉門次小屋に着く。
「ここの岩魚の塩焼きがうまいんだなぁ」

小屋の顔見知りのお兄さんと山の話をしながら
岩魚を頭からかぶりつく。大満足!

「さぁ、食べるもの食べたからさっさと帰ろう」


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9月22日(月)

「なんでやねん!」

昨夜のラジオの天気予報士は「明日は良い天気になるでしょう」と
確かに言っていた。それなのに、ああ、それなのに・・・

槍が見えたら、多少ガスっていても登るつもりだったが
槍がいない、どこかに行っちゃった。

しかし、僕は眼力で見ることができた。
孫槍の上でアルペン踊りをする人まで・・・

たった30分されど30分。
山頂は遠い。三度目の挑戦も簡単に跳ね飛ばされてしまった。
やり切れない気持ちだがしかたない。

8:00 安全登山が合言葉の我がチーム、気持ちを切り替え下山することに。
「温泉、温泉、骨酒、骨酒!」
(何を隠そう今夜の宿は予約済みで温泉とご馳走が新穂高温泉で
待っているんですよ)

時折ガスが切れ飛騨沢の風景を見ることができた。
よく登って来たものだ。


休憩して水分を補給していると、蜂もカッパに付いている雨水を飲みに来た。


林道を下っていると今夜いただく飛騨牛が放牧されていた。

「残さずいただくからゆるしてくだせえ」

15:00 新穂高温泉中尾にあるチームSの大好きな宿に到着。
「なかしま旅館」

家庭的な雰囲気でとても落ち着ける宿だ。

早速温泉に浸かり山行の疲れを癒す。

夕食は地元の食材を生かした料理を食す。

岩魚の骨酒がまた美味いんだ!

露天風呂では山で見ることができなかった星空が広がる。

今回も修行僧のような山行だったがやめられないなぁ。
(チームSはもしかしてドMかも・・・)

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9月21日(日)

6:30 簡単に朝食を済まし、テントを撤収し槍に向かって
いつものユニホームで「いざ、出発!」

やっぱり今日も雨・・・・
しかし、去年のチームS(いつからチームSになったのだろう?)なら
ここで「温泉、温泉」と言って引き返しているところだが今年は違う!

「雨が降っても槍が降っても槍ヶ岳まで行くんだ!やりぬくぞ!オゥ!」
なーんて、明日天気が良さそうなのでがんばってみることにした。

それにしてもザックが重い。テントが雨水をたっぷり吸っている。
槍までの急登、体力が持つか心配だ。

山はもう秋。誰もいない山。(どこかで聴いたような・・・)

ナナカマドが赤い実を付け、色付いてきた。
葉の上に水滴が付き、キラキラしている。
(雨でなければ見ることができないぞ)

ガレた道をひたすら登る。
ガスっているが赤いリボンの道しるべをたどればルートを外れることはない。


周りの景色は見えないが、かわいらしい白い花が咲いていた。

たぶん「イワツメクサ」だと思う。
水滴が涙のように落ちていた。
(雨でなければ見ることができないぞ)

10:30 4時間かけやっと槍ヶ岳山荘に到着。
さすがにしんどい。カッパを着ているが汗で下着までビッショリだ。

山荘でラーメンを食べ体を温めてからテント場の受付を済まし
キャンプの準備。

稜線のテント場は初めてなので強風に飛ばされないように
テントの紐を大きな石にくくり付ける。

こんな天候なのにテントで頑張る登山者が何組もいる。
自分で言うのもなんだけど、好きじゃなきゃできないねー。

そうそう、肝心かなめの槍ヶ岳はガスでまったく見えない。
あと30分登れば山頂だというのに、残念至極。

本当は槍に登ってから南岳まで行きキャンプの予定だったのだ。

夕食は、おさかなソーセージに日清カップヌードル(鍋で煮る)
カップ焼酎付き。


19:30 明日の天気に期待して早々に消灯。

「お天気の神様、明日天気にしておくれ!」

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9月20日(土)

4:00 心配した台風も通り過ぎ安心して出発進行。

8:10 エコ運転で新穂高の無料駐車場に到着。

「いいお天気じゃん!」最高の山日和である。(今のところは・・・・)

新穂高温泉のロープウエーを左手に見ながら一路槍平小屋に向かう。
前半は林道、後半は樹林帯を歩く。
(途中、登山者に全然会わないので、この道でいいのか不安になる)


14:05 槍平小屋到着。

今日はここでキャンプする。

テント場は河原みたいな所で石はあるが平坦なので
テントは張りやすかった。(僕等以外に4張あった)

しかし、周りの山がだんだんガスに包まれていく。
もしかして♪もしかして♪いつものパターン?

泣き出しそうな空を見上げながら夕食の準備。
今夜はレトルトカレーライス。

お湯が沸くまで「イッヒ ドリンク ハイネケン!」(ドイツ語のつもり)

ポツッ、ポツッ、ポツポツポツ・・・・
「きたー!」(織田裕二のまねで)

とうとう泣き出した。「エーン」泣きたいのは僕である。

あわててテントに入り中で食事を済ます。

楽しみにしていた満天の星は、またまたおあずけである。

20:00 明日の天気を期待して消灯。

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9月13日(土)~9月14日(日)

地元のお宮さんでお祭りが行われた。


お祭りを盛り上げるメンバー達で金魚すくい、輪投げ、射的等の店を出して
子供たちに喜んでもらった。


地域の人達から花火のお金を協力してもらい
たった8分ぐらいで終わってしまったが
花火も上げることができた。

それにしてもよく飲んだ。
準備から片付けまで毎晩反世界じゃなく反省会をしていた。



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8月31日(日)

今日は最終目的地の標高3776mを目指す。

2:00 山頂でご来光を見たい登山者がガサゴソ起きはじめた。
一歩一歩の会の起床時間は5時だ。まだ3時間もある。
トイレに起きて空を見上げると雲間から星が見える。
満天の星空ではないが満点の星空だった。

4:00 寝ていられないので起床。
外は思っていたほど寒くない。

5:15 雲がちょい邪魔していてご来光はこんな感じ。

でも須走登山道五合目の山小屋でも同じ空を見ていると思うと感慨深い。

朝食はもう始まっていて器に自分で盛り付ける。
小屋の兄ちゃんが「玉子は一つ、ハムは二枚でお願いしまーす」と
案内をしていた。


6:30 いらない荷物は小屋に置いて、予定より30分遅れで出発。

いい天気だ、今日も下界が良く見える。

8:20 頂上浅間大社奥宮到着!
早速、横断幕を出し、みんなで繋いだバンダナを結んで輪を作り
記念撮影「みんなよくがんばった。感動した!」


さあいよいよラスト海抜3776mへのアタックだ


剣が峰へのきつい坂を登りきると、記念撮影渋滞が待っていた。


9:25 とうとう日本最高峰到達!天気もすばらしい。
スペースが狭いので班毎に記念撮影。
良く見ると広げたこいのぼりは逆さまで「いこ」になっている。
そうだ、「みんな元気でいこー!」って意味に違いない。
千本浜の海水と裾野の湧水を記念碑にそそぐ。
みんなの顔がはじけてる。


剣が峰を駆け下りる。


「ここにずっといたい」メンバーの一人が言っていた。


10:30 早めの昼食を取り名残を惜しんで下山。
八合目の山小屋で砂走りを歩くための準備をして、
一気にすべり下りる。

 
13:50 前回のスペシャルステージの目的地である
宝永火口の中で一休み。自然のダイナミックさを感じる。 


15:00 スペシャルステージのみんなが待っている新五合目に到着。

出迎えてくれた仲間と握手すると胸が熱くなり
ウルウルしてしまう。話をすると泣いちゃいそうだ。
(ジジーになると涙腺がますます緩くなる)
「みんなぁ、ありがとう!」

セレモニーをやり成功記念の写真撮影をして新五合目を後にした。


以上ご報告でした。

今回のファイナルステージでは曹友会(自衛隊)の方の
サポートが光った。重い荷物を率先して持ってくれたり、
足の弱いメンバーには付き切りでサーポートしてくれたり、
一番ありがたかったのは夜の下山のサポートだ。
安心してお願いすることができた。
流石、日本の安全を守る若者達だ。ありがとう!

ところで打ち上げはいつだろう?

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8月30日(土)

今日は「一歩一歩の会」のファイナルステージで
富士宮口五合目より八合目の山小屋を目指す。

5:20 裾野市役所出発のバスに途中で拾ってもらい乗車。

6:10 水ヶ塚公園で合流組乗車。
明け方ザンザン降っていた雨も奇跡的に上がり
富士山もバッチリ見える。

「おー!みんな心がけがいいじゃないか」
県外(北海道・広島・神戸・神奈川)からの参加者に
富士山を見てもらうことができ少しほっとする。

7:00 五合目駐車場着。
1時間ほど高度順応の為食事をしたり登山の準備をしたり。

8:20 出発式を行い恒例の記念写真を撮りいざ出発!
(参加者35名)



出発直前に雨がまた降り始めカッパを着ての登山となった。
(ブログのタイトルどうりになってしまった・・・)
宝永火口がきれいに見えていた。


途中山小屋で休憩しながら登って行くのだが
トイレは近代化されバイオトイレになっている。
昔は臭かったなぁ。

200円入れないとドアが開かない画期的?なシステム。
普通は空カンにお金を入れるだけなのだが
入れない登山者が多かったのかな?

12:45 富士宮登山道八合目より御殿場登山道に通じる道に入る。
(宝永火口の真上を横切る感じ)


13:35 予定より1時間以上早く今夜宿泊する「赤岩八合館」に無事到着。
「やたぜベィビイ!」(知ってる?)



小屋の兄ちゃんに寝るところを割り振って貰い、落ち着いたところで
のんべー達(レディの皆さんごめんなさい)はすかさず「かんぱぁぁい!」


ここの小屋からは「山の過去」じゃなくて「山中湖」が良く見える。
(もう酔っ払っているらしい)


裾野市の酒屋さんでしか売っていない「すその3776」を味見する。
って、まだここは頂上じゃないぞー!


17:00 外はあいにく雲の中。もう夕食の時間である。
夕食は定番のカレーだがここの小屋は、なななんと
カレーもライスもおかわり自由、つまり食べ放題!
サポートの曹友会(自衛隊員)のお兄さんが手馴れた手つきでよそってくれた。「ダンケ」

食事した後も登山者が続々と小屋にやってくる。
(山小屋は原則来る者は拒まずなのだ)
寝る場所は布団一枚に二人状態。
ここには男女の差別は無い。(隣が女性だと寝られないぞ)

このあと食堂が寝室に早代わりする。
夜中にトイレ行く時は3人ぐらいの頭や足を踏み付けなければ
外に出られない。

8:00 メンバーの子供達の様子がおかしい。
「気持ちわるい、頭痛い・・・」と訴え出した。高山病だ。
大人の何名かも軽い頭痛があるようだ。
外の空気を吸わせて休ませるとだいぶ落ち着いたが
一人の男の子は状態がよくならない。
呼吸は速く頭痛もひどくとても苦しそうである。

9:00 消灯時間になっても同じ症状が続いた。
メンバーの看護士Aさんにずっと付き添ってもらっていたが
もう下山させるしかないと判断しサブリーダーのMさんと
曹友会のYさんOさんの3名が付き添い下りることに。
(もう一人の男の子も頭が痛く下山したいと言うのでいっしょに下山)

9:30 何もない事を祈り5名を送り出す。
夜の行動はとても危険だが最強の3人が付いていれば大丈夫だろう。
(翌朝、無事下山し皆元気であることを確認。よかった!感謝!)

10:00 消灯後他の登山者にはとても迷惑を掛けてしまったが
だれも苦情を言わず暖かく見守ってくれた。またまた感謝。

後でもっと早く下ろしてあげればよかったと反省するが
こういう状況の判断はほんとうに難しいと感じた。

さあ、明日は頂上を目指す、眠らなければ。
しかし心臓がもの凄いスピードで動いている。16ビート♪♪
空気が薄いせいなのか?
んー暑いのか寒いのかよくわからない状態だ。眠れない。
目を閉じラジオをイヤホンで聴いているうちに・・・
「グゥー、ガァー!」


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