湘南漁業協同組合鎌倉支所のブログ

JF湘南漁業協同組合鎌倉支所の直売情報や朝市、海の情報等をお届けします。

スープ・ド・ポワソン

2011-12-03 16:26:00 | 鎌倉フィッシャーマン通信
鎌倉漁協販売部ではこの十月より新しいキャンペーンを立ち上げて実施しております。
そのキャンペーンとは
「スープ・ド・ポワソン・カマクラ」新しい鎌倉の名物料理にしよう
というものです。

スープ・ド・ポワソン・カマクラ

まずはスープ・ド・ポワソンとは・・・フランス語で「魚のスープ」という意味。主に南フランスの地中海沿岸の都市で広く食べられてきた大衆料理です。
魚介類のスープといえば、同じフランスの「ブイヤーベース」が有名ですが、ブイヤーベースが魚介の「姿煮」なのに対してスープ・ド・ポワソンはまさに「スープ」のみ、基本的に具は入っていません。
というのもこのスープ、料理に使った魚の「アラ」で作るものです。いろんな魚のアラを地元の野菜と一緒にぐつぐつ煮込んで濾したもの。もともとはレストランのまかないや、家庭料理として食されてきました。


魚のアラです

私たちがこの料理に目をつけたのにはいくつかの理由があります。まず使う魚。スープにする魚に決まりはありません、季節季節の魚が使えます。網にかかっても、市場で取引されないために捨てられてしまっていたようないわゆる「外道」や傷物の魚が使えます。なんてエコなんでしょう!そして一緒に煮込む野菜は言うまでもなく鎌倉野菜!この両者が一緒になってかもし出すおいしい自然の恵みのエキス。お子様にも大人気なんです。魚食離れが話題になりますが、まずはこのスープをお子様と一緒にお飲みになって魚のおいしさを知ってもらいたい。


使う魚はコショウダイやカサゴ、タカノハダイなど

これまでも漁協では鎌倉で捕れた魚を鎌倉で消費する取り組みをしてきましたが、まだまだ不十分、今までとは違う視点で鎌倉の魚を知っていただこうと思いました。
スープ・ド・ポワソンキャンペーンはこのスープを鎌倉の名物にしていろんなレストランのメニューに加えていただこうという試みです。
フランスのマルセイユがブイヤーベースの聖地として世界中から観光客が来るように、鎌倉のスープ・ド・ポワソン・カマクラも鎌倉の魚料理の代名詞となってほしいのです。


二日くらい煮込んでエキスだけを濾します

「スープ・ド・ポワソン・カマクラ」は商標登録を準備中です。レストランやお料理やさんでメニューに加える場合は漁協の許諾が必要です・・・・がそんなに堅苦しいことではありません。いくつかの条件をクリヤーしていただければどこのお店でもメニューに加えていただけますしレシピのご指導もいたします。条件は、鎌倉の魚で作ることと、最低一種類の鎌倉野菜を使うことです。簡単でしょ?

今後も各地で無料の試飲会を開催します。
鎌倉の地魚と鎌倉野菜をつかったおいしいスープ・ド・ポワソンでおいしい魚料理の街鎌倉を再生させよう!農業と漁業が市民の生活に溶け込んだ健全な街鎌倉を見直そう!