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かこぶろ。

日常、映画、テレビ、音楽、アイスホッケー、興味あるものを気分のままに綴ろうと思います。

姑獲鳥の夏 (2005)

2005-07-25 17:13:20 | moviE
昭和怪奇もの「金田一耕助」シリーズ、市川崑監督版が見てみたいなって思ってしまいました。
音楽も「明智」シリーズ(テレ朝の方ね)みたいな雰囲気が良かったし。
セットや小道具など素晴らしいです。
原作は読んでいないのですが、好みが分かれると思います。
私は好きですが、上映時間(123分)が長過ぎで飽きます、凝ったというより無駄にこだわった部分を感じるので、90分くらいにまとめていただけると見やすいです。
<公開時コピー> 「女は妊娠20ヶ月。いったい何を身ごもったのか――。
あなたの憑物(つきもの)、落とします。」

“妖怪”という現象を切り口に民俗学をベースにした、過剰なほどのウンチクと大胆不敵な仕掛けでミステリー界に革命をもたらした京極夏彦衝撃のデビュー作で、
“京極堂シリーズ”の第1作目でもある同名小説を実写映画化した怪奇ミステリー。
監督は「ウルトラマン」シリーズ、「帝都物語」の実相寺昭雄。
主演は「フライ,ダディ,フライ」の堤真一。
この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん。」というキメ台詞が堤真一さんの低い声と合っていて魅力的でした。

<あらすじ> 昭和27年、夏の東京。
巷では産婦人科、久遠寺医院にまつわる不気味な噂が広まっていた。
それは、院長の娘・梗子が20ヶ月も身籠もったままで、彼女の夫・牧朗は1年半前に密室から失踪したというもの。
生活のため雑誌“稀譚月報”の依頼で事件を取材することになった小説家・関口は、数少ない友人で“憑物落とし”の顔を持つ博覧強記の古書店主・京極堂こと中禅寺秋彦に相談を持ちかける。
やがて事件は、奇想天外な言動で周囲を混乱に陥れる私立探偵・榎木津や榎木津の幼なじみの武骨な刑事・木場らをも巻き込みながら、思いもよらない展開を見せ始め。。。

堤真一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・京極堂(中禅寺秋彦)
永瀬正敏 Nagase Masatoshi・・・ 関口巽
阿部寛 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・榎木津礼二郎
宮迫博之 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木場修太郎
原田知世 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・久遠寺涼子/梗子(二役)
田中麗奈 Tanaka Rena ・・・・・・・中禅寺敦子
清水美砂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中禅寺千鶴子
篠原涼子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関口雪絵
松尾スズキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・内藤赳夫
恵俊彰 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・久遠寺牧朗
寺島進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・原澤伍一
堀部圭亮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・青木文蔵
三輪ひとみ ・・・・・・・・・・・・・・・・戸田澄江
原知佐子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・澤田富子
荒川良々 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・和寅
京極夏彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・内緒w
すまけい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・久遠寺嘉親
いしだあゆみ ・・・・・・・・・・・・・・久遠寺菊乃
□HP http://www.ubume.net/
□オフィシャルブログ http://www.cinemacafe.net/special/ubume/
(↓以下ネタバレあり)

私の最大の難関は主役の一人である「関口くん」に感情移入出来なかったことです。
京極堂が「科学」「社会学」「民俗学」「宗教学」「歴史」「文学」など、くどくど理論攻めでわかりづらいけれど、これが京極堂キャラだから仕方あるまい。
堤真一さんがまたハマっていて良かったし。
観客は関口くんと説明を聞く側、物語の謎に一緒に迫る側にいるのに、関口くんも心理描写があまり出てこないし意味不明な行動を取るので???となってしまいまいました。
関口くんは以前梗子(あるいは涼子)に好意を持っていたと思うけれど覚えていなかったのか?(トラウマなせい?)

阿部ちゃん演じる探偵:榎木津。
人の記憶が見えるとかで、関係者にあたって記憶をたどれば事件はすぐに解決するのに「あれを見なかったのか?」「もう終わったことだ」と語らないし去ってしまうので、阿部ちゃんがもったいない!
すぐ解決したら京極堂の出番もなくなってしまうがw
涼子と梗子から狂気を感じなかった。
キャストで予測はついたけれど、梗子は内藤と別れたくなかったので牧朗を刺したの?(単に狂ったの?)
好きな人の名前を間違えるなんて。。。
姑獲烏(ごかくちょう)<赤ん坊を奪う>から、姑獲烏(うぶめ)<赤ん坊を預ける>になるシーンは最大の見せ場に思ったけれど、あっけなかったのは残念。
妖怪が直接出てくるわけではなかったのねぇ。アハハ

日付変更の際に出てくる、模型あるいは月は独特なつくりだなぁって思いました。
夜になるとキャストにスポットライトが当たるので、映画というよりは舞台を見ているようでした。
600ページもある本を2時間で映像化するのはとても難しいと思います。
私のように映画を見て「本当はどうなんだろう?」と原作を読んでみたい、と思わせる作戦だったのかも!( ̄ー ̄)ニヤリ
めまい坂ってけっこう重要だったりするの?
京極夏彦さんが傷痍軍人さん(水木しげる)役で出演というのには意味があったのでしょうか?
京極夏彦シリーズでは何が人気あるのでしょうか、気になります。

2005年7月23日(土)新宿東急ミラノビル
 入り口にいました(笑)
公開初日は舞台挨拶も行われたようです。
コメント
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