2014.2.2(日)
昨日は忙しかったので、今日はひざびさにゆっくり。
ここのところ行くことのなかった府中の街を歩きました。
雨かと思ったら心地よく晴れて、暖かい風に吹かれて・・・。
ここまで長く生きていると、一人で歩くスピードっていうのはなかなか味わい深い・・・。
大事にしたい時間です。
★『SONGS』のエレカシ
http://www.nhk.or.jp/songs/archive/140125.html
録画しておいたものをようやく・・・。
なんて絵になる4人なんだと改めて思う。
若い頃の鋭角なメンバーももちろんいいけれど、今の「男」を匂わせる彼らもにやけるくらいいい
ココでも感じたけれど、長く続けてきたバンドにしかない幸せな空気が漂っているような。
もちろん画面の中におさまってしまうと、あのさいたまアリーナでのド迫力(ココです)を説明できなくなっちゃうけれど、そんなことはもうどうでもいい。
「悲しみの果て」はどこで聴いても心で泣けるし・・・。
目をむいてしゃべる宮本氏のことばには、大人になってもやっぱり、その年齢相応のはがゆさやいらだちがあって、そこがなんだかかわいい。
それでも、「老いても自分たちの音で伝えたい」って、どんなにうれしいメッセージなんだ。
続けてください。たくさん見せてください、未知の音やことばや色を。
エレカシのヒリヒリするあの頃のライブにつれていってくれたのは、恋人とかそういうのでは全くない年下の男の子だったのですが、その子の宮本さんへのまっすぐな目を見て、なんだか男ってうらやましいぜ、と思ったもんです。
こんな対バンもやるんだな。エレカシ vs クロマニヨンズ
http://natalie.mu/music/news/108820
行きたいけど、この時期に福岡は・・・キツイなあ。
★東京都知事選
こういうことを言ってはいけないのだが、最初あんなに盛り上がったのに、なんとなく私の中で尻つぼみになっているこの選挙。
もちろん投票には行くけれど。
原発についても、候補者間での討論の場がなかったことで、細川氏、宇都宮氏はもちろんだけれど、舛添氏との違いさえ浮き上がってこない。
東京オリンピックはともかく、広く福祉についても、ま、いつものことかもしれないけれど、主張はすばらしいけれど現実にはどうなんだろうなあ、という域を出ない感はあるし。
そうそう、いつも思っているのだけれど、東京の街はこんなに明るい必要はあるのかなあ?
震災のあとの街や駅や電車内や店内はたしかに暗かったけれど、こうすることは必要なんだ、福島の原発は東京のために動いていたんだから・・・という意識が高まって、むしろ身が引き締まる思いだった。
原発派にも脱原発派にも明確な未来像があるとは言えない今、すっかり以前の「明るすぎる街」が復活しちゃっているけど、これでいいのかなあ。
都知事選とはまったく関係ないのですが・・・。
先月の『朝日新聞』夕刊のむのたけじ氏の記事。
秋田でタブロイド判の週刊新聞『たいまつ』を発行していた頃のこと。
その発行16年を記念して『たいまつ16年』という著作を刊行したときに、地元の名士(元市長や市議)3人が記念の祝賀会をひらいてくれたそうだ。
どう考えてもその新聞の編集方針からは対抗勢力と思われる人たちだったので、祝賀会主催の理由を尋ねたところ、こう答えたという。
「『たいまつ』は自分たちの敵だ。敵だからこそつぶすわけにはいかない」
と。
むの氏は昨年の著書『99歳一日一言』の中で、「敵だからこそ、学ばなければならない、殺すわけにはいかない」ということを彼らから学んだ、と記している。
ひょっとしたら、今の政治の世界で最も忘れられていて、そして最も大事なことかもしれない・・・と生意気なことを思いつつ、ふっとわが身を振り返ることになる。
おおげさな「敵」とかいうのではなくても、私は最近どれくらい、柔軟性や相手を大事に思う気持ちを忘れていたかってこと。