2024.11.21(木)
定期的(月に1回)に新聞に谷川俊太郎さんの詩が連載されていたから、突然の訃報に驚く。
連載のために詩を書いていたのかと思っていたが、書き溜めてあった未発表のものを掲載していたのだそうだ。
https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=442&msockid=27b17f4c22e96b97131d6cc023136abc
寝る前の息子たちに本を読んでいたころ、彼らが読んでほしい本をそれぞれ1冊読み聞かせたあとで、あともう1冊・・・。
それが案外彼らのお気に入りになったこともあった。
この『みみをすます』には、彼らが読めるひらがなをリズムに乗って声を合わせながら楽しんだ思い出がある。
そのとき私は、自分の生まれ月をうたったフレーズから心地よい風が吹いてきたような気がして、そのときの感覚を今でも思い出すことがある。
特に熱心な読み手ではなかったけれど、その「風」の感覚はほかでは味わったことのないものだった。
火野正平さんの『にっぽん縦断 こころ旅』、再放送でよく見ていた。
少し前からチャリオくんとの走行距離はちょっとずつ短いものになっていたけれど、元気に復活してくれるんだろうな、と思っていた。
自転車で旅・・・、なんてステキな時間なんだ、と憧れさえ抱いていた。
火野さんの肩に力の入らない自然体のようす、出会った人との軽やかな距離感(ありがちな演出や過剰な接触がないところ)、「お手紙」も思い入れを表さずに淡々と読んでくれる。
そのすべてが心地よくて、テレビの前でいい時間が過ごせた。
女性と出会うと、それが若い人であっても高齢の方であっても、笑顔になってうれしそうにするのがずっとチャーミングだった。
お芝居も、たくさん楽しませていただいた。
火野正平さんが自転車で颯爽と走る後ろ姿を、あの印象的なテーマソングと合わせて覚えていたい。
ご冥福を。
北の富士さんも、解説席に戻ってはこられなかったんだな。
厳しいけれどユーモアもあって、「粋」ってこういうことをいうんだろうな、とそういう雰囲気からは程遠いくせに訳知り顔で言う私でした。
大好きだった大関 貴乃花関との取り組みも思い出される。
相方も私も、スポーツ紙に書かれていた文章が大好きで、楽しみにしていました。
死は遠いところにあるものでもないんだな。
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