隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「スピッツっぽくない?」と言われて「まんざらでもなかった」洋楽バンド~「ロック大陸漫遊記」

2018年11月13日 15時11分09秒 | スピッツ

 2018.11.11 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 この時期になると(寒くなり始め?)甘いものが食べたくなるという草野くん。
 ただし、「あんこたっぷりなたい焼き」ではなく「たい焼きの生地を食べたい派」らしい。
 またアーモンドチョコやチョコボールも、うっすらチョコ味くらいなのが好み、と。
 あんこ、チョコは3分の1くらいなのを探している・・・とか。
 いろいろ検索しているけどなかなかないとか。「そういう人、案外多いのではないですか?」
 ちなみに、あんこ多めのたい焼きのほうがいい派、チョコは少なめでデカイアーモンド所望派です。すみません、私のことはどうでもいいですね(-_-;)。

 今日のテーマは「独断でセレクト! このバンド、スピッツっぽくね?な洋楽で漫遊記」。
 草野君が耳にした「このバンドってスピッツぽくない?」という意見や記事の中から、本人が「まんざらでもなかった」ものをセレクト。
 本人の「まんざらでもなかった」がキーポイントですね。スピッツっぽいバンドや音楽って実際にはそんなにないと思うんだけれど、軽く言われる「スピッツみたい~」ってのは案外、巷で耳に目にしますよね。


 オンエア曲
 01 ハチミツ(スピッツ)
 02 Surrender(Cheap Trick)
 03 Go All The Way(Raspberries)
 04 Down About It(The Lemonheads)
 05 Mr. Tomorrow(Gigolo Aunts)
 06 Writing To Reach You(Travis)
 07 If This Ain't Really Love(The Szuters)
 08 In The Street(Big Star)
 09 地球はメリーゴーランド(GARO)
 10 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「ハチミツ」。
 今日は「洋楽のギターロックのバンド特集」みたいになっているので、スピッツの楽曲の中から「ギターロック!」という感じの「ハチミツ」でスタート!だそうだ。
 (ボーカル+ギター+ベース+ドラムの編成で、メロディ重視のバンド、ということです)
 草野「この曲はワタシがライブでよく歌詞を間違えるということで、周辺で有名です」
 オイオイ・・・。

 最初の曲は、キャリア40年のレジェンドバンド、Cheap Trickの「Surrender」(1978年、3rd『Heaven Tonight 天国の罠』)。
 草野氏がロックにはまるきっかけになったバンド。チープ・トリックみたいなバンドをやりたいということでスピッツを結成したので、「むしろ、スピッツがチープ・トリックっぽい」と。なるほど。
 草野「そういう意味では、スピッツがナックっぽい、とかライドっぽい、という感じのバンドは数多くいるんですが、チープ・トリックはその中の1つ」
 たしかに、The Knackの「マイ・シャローナ」のことはよくインタビューでも取り上げていたり、バンドの方向性を語るときにちょっと冗談っぽく「Rideみたいに」と言っていたりしまたよね。
 ココで(2004年とかなり昔だけど)、それぞれがルーツミュージックをあげていて、草野氏はCheap Trick、Rideなどのアルバムをあげていますね。
 草野「チープ・トリックはビートルズの影響が見えやすいバンドなんで、スピッツはビートルズの孫弟子的バンドといえるかもしれないですね」
 へ~。彼がスピッツとビートルズをこんなふうに語るのは初めてききました。私だけか??

 次は70年代のバンド、Raspberriesの「Go All The Way」(1972年、2ndシングル)。
 Cheap Trickより前のバンド。エリック・カルメンが在籍していたことでも有名で、
 草野「エリック・カルメンさんは昔よく聴いていたので、なるほどな」
 ラズベリーズはオルタナ感やアングラ感が全くないバンドなので、そこはちょっとものたりないけれど、でも「好きなバンド」だそうだ。
 その昔、白井貴子さんの「オールナイトニッポン」でジングルに使われていた曲として印象深い曲がこれだそうです。
 ラズベリーズも先輩なので、「スピッツがラズベリーズっぽいってことになりますね」。
 まだパワーポップという言い方も生まれなかった頃で、ソフトロック好きな人には絶大な人気。ビジュアル的にもかわいかったし、そういう捉え方しちゃっていた私です。でも活動期間は短かったけれど、あとになってきちんと評価されたバンドといえるかも。
 ちなみに、ベタですが、ソロになってからのエリック・カルメンの「All by Myself」。気持ちが沈んでいるときに聴くと、私は”心地よく” 底まで落ちていける。でもやっぱり、そういうときには聴きたくないかな。
 All by Myself - Eric Carmen(歌詞付き)


 ここで同世代バンド、The Lemonheadsの「Down About It」(1992年、6th『Come On Feel The Lemonheads』)。
 アルバム『ハチミツ』をリリースしたころ、雑誌に「草野マサムネは日本のイヴァン・ダンド」と書いてあって、好きなバンドだったから「ニヤニヤ」しちゃったと本人が告白(笑)。
 この曲は当時バンドに在籍していたジュリアナ・ハットフィールドの声も聴こえて、それもいいと。彼女はその後ソロ活動している。
 イヴァン・ダンドはちょっと爽やか青年っぽくて若い女性にすごく人気がありましたよね~。当時のマッシュマサムネとはちょっと違うイメージ(笑)。
 サイモンとガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」をカバーしてしたのをなぜかとてもよく覚えている。
 Lemonheads - Mrs Robinson


 そして次は、Gigolo Auntsの「Mr. Tomorrow」(2002年、6th『Pacific Ocean Blues』)
 バンド名はピンクフロイドの初期のメンバー、シド・バレットの楽曲「Gigolo Aunt ジゴロおばさん」(1970年『Barrett その名はバレット』)からとっているとか。
 シド・バレットは音楽活動に馴染めずにフェイドアウトした印象だけれど、彼から影響を受けたミュージシャンは大勢いると言われているから、ジゴロアンツもそうなのかな。
 大阪でラジオのDJをしているときに「スピッツっぽい洋楽バンドがいるよ」と言われ、かっこいいなと思って何度か曲を流したこともあるとか。
 ギターポップな曲も好きだし、CDジャケットがスピッツのように女性のポートレートを使っているものが多く、「親近感を抱いていた」と。うーん、たしかに。
 
 

 


 当時、ジゴロアンツの日本の私設ファンクラブの会報を送ってくれたりして、「いい思い出です」。


 メッセージコーナー。
 「マサムネくんの描く絵や文字が好きなので、手作りステッカーやワッペンを作ってください」
 というメッセージ。
 「いいっすね」と乗り気です。
 昔、「水曜どうでしょう」のステッカーが欲しかった時期もあったし、また家で使っているギターにはさかなクンのステッカーが貼ってあるそうです。
 「欲しかったステッカーが手に入ると大事なものに貼りたくなりますよね」
 そのうち考えてくれるそうです。


 後半一曲は、スコットランド、グラスゴーのバンドTravisの「Writing To Reach You」(1999年、2nd『The Man Who』)。
 (草野くんはこのアルバム「全米1位」と言ったけど、「全英1位」?)
 イギリスにスピッツに似たタイプのバンドがいるよ、と言われて、よく聴いていたそうだ。「すごく好きなバンド」。
 草野「イギリス的な暗さとか湿り気とか、ちょっと弱々しさとかがあって、そこが魅力なのかな。スピッツも・・・マッチョなものとはかけ離れた音楽をやっているので、そこが共通点ととらえた方もいたのかな」
 個人的には、オアシスつながりでデビューアルバムを聴いていて、この2ndアルバムで「同じバンド?」と思うくらいに変わったので、それがすごく印象に残っていて、このアルバムは今でもときどき聴いてしまう。ベスト盤の『Singles』(2004年)も。
 「若葉」をリリースの頃だったか、ラジオか雑誌のインタビューで、あのマンドリンはトラビスの影響、と発言していた記憶あり、です。

 次は、MR. BIGのポール・ギルバートのプロデュースで1996年にデビューしたThe Szutersの「If This Ain't Really Love」(1996年、2nd『Amwrican Pop』)。

 ズーターズはチープ・トリックやナックのカバーをしたり、またメタルの要素もあって、「たぶんスピッツメンバーと(音楽的な)ルーツは近いのではないか」と。違うところは、ポール・ギルバートの影響もあってか?、ギターソロに速弾きなどのテクニカルな要素が多いこと。
 ポップないい曲も多いので、「もっと有名になってもいい。過小評価されているのでは?と強く思っている」という。
 カラッとした爽快感があって、懐かしいメロディーラインもあって、この曲だけで言うならば「明るいスピッツ」? 青空のもとで聴いてみたい!というような。

 最後は、Big Starの「In The Street」(1972年、1st『#1 Record』)。
 70年代前半のバンド。米英では人気があるのに「日本ではあまり知られていない」。
 草野「活動中よりも解散してからオルタナ系のアーティストに評価された。ラズベリーズにアングロ感が加わった感じ。いわゆるギターポップの元祖といえるバンド」
 彼自身は、「スピッツの1st、2ndあたりが似ていると言われてうれしかった」そうだ。
 「マッチョロック全盛の時代に独自のヘタレオーラを放って活動していたことがのちのオルタナ系に評価されたのでは」と勝手に分析している、と。
 チープ・トリックがカバーしていたり、REMからのリスペクトで知られる。
 そういえば、パワーポップのランキング(出典は忘れた)で、チープ・トリック、ラズベリーズ、バッド・カンパニー、ウィザーズらと並んで紹介されていた記事もあったっけ。
 アコギの曲として、彼らの「Ballad of El Goodo」を好きな人は多いのでは? 私もよく聴いていたな。
 Big Star - Ballad of El Goodo


 ここで、音楽的なマニアックな質問。
 まずGコードの押さえ方について、「5弦を以前は押さえていたのに最近はそうではない?」という質問。
 5弦を押さえないと、メジャー・マイナー兼用でいけること、ガッツなコードの響き方になることから、昔からこの押さえ方をしていることが多いそうです。ZO-3で実際に違いを聴かせてくれました。
 10代の頃、(本当かどうかはわからないけれど)ジョン・レノンがそういう押さえ方をしていたと知ってから、「わりとこの押さえ方をしていることが多いかな」と。
 また、「マサムネカスタムのギターはもう使わないの?」
 BILL LAWRENCE BM-1M CR 草野マサムネモデルのことかな。
 これは最近よく使っているハーフトーンという音が出ないので、ここ10年くらいはSagoの特注のギターがメイン、だそうです。
 SagoのHPで彼のギターが紹介されていますよ(コチラ)。
 全然詳しくはないんだけど、こういう話はとても興味深い。


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 GAROの「地球はメリーゴーランド」!(1971年、1st『GARO』)。
 
かつて「スピッツは平成のGARO」と言われていたとき、「学生街の喫茶店」(ZO-3で低音ボイスを披露)イメージしかなかったので「えっ??」と思ったそうだ。たしかに。フォークだもんね。
 ところがいろいろ聴いてみたら、ウェストコーストサウンド、プログレ、ハードロックな曲もあって、非常に懐の大きなバンドだったんだと認識し、GAROと比べられたことは光栄なことだったと思ったそうです。
 「地球はメリーゴーランド」は、「日本のソフトロックの最高傑作と言ってもいいのでは」と紹介していた。
 心地よい懐かしい感覚。
 そうそう、「学生街の喫茶店」はヒットしすぎてちょっと閉口しちゃったけど、カップリングの「美しすぎて」のハーモニーは聴きごたえあり。ライブバージョン。
 GARO 美しすぎて

 
 
 今回もなかなかおもしろいテーマでしたね。
 番組の途中で、「スピッツを聴いている方にとっつきやすい洋楽バンドをみつくろってお送りしています」発言あり。「スピッツに似ているバンド」というより「聴きやすい洋楽バンド」ご紹介、というところに企画意図があったのかもしれないですね。
 私が若い頃はロック聴きたければ洋楽っしょ!という感じだったけど、今は日本にもかっこいいロックバンド多いし、洋楽にいかなくても十分満足できる時代。だからこそ、洋楽にももっと「耳を向けてよ」という気持ちがあるのかな。
 「図らずも
トラビス以外はアメリカのバンドだった、というのもおもしろい。
 また『別冊宝島 音楽誌が書かないJ-POP批評』では、「スピッツっぽい」としてジミヘンやCCRが挙げられていたけれど、「大御所すぎておこがましいので外したけれど、ジミヘンは改めてちゃんと取り上げたい」と言っていましたね。
 この雑誌では何度か「スピッツ」が取り上げられているが、切り口やテーマが「ここに行く?」という感じで、下世話なおもしろさがあった。

 

 来週はアーティスト特集で、「Pixies」だそうです!
 「オルタナ全盛期にありながら孤高のバンドであり続けた」
 「ぶっ飛んだ歌詞にはデビュー当時影響を受けた」
 というバンド。これも楽しみだな。


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