隠れ家-かけらの世界-

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映画『ひとりぼっちの青春』~邦題は陳腐でヘンだけど作品は秀逸です

2011年01月17日 21時11分18秒 | 映画レビュー

 阪神淡路大震災から16年。
 あの朝、テレビで見た光景はいまでもはっきり覚えている。
 新潟県中越地震の1週間後に現地に入ったときに見た光景も。


                   

 

 
スザンナ・ヨークが亡くなったというニュースで、映画『ひとりぼっちの青春』(1969年、アメリカ)を思い出した。

  原作 ホレース・マッコイ
  監督 シドニー・ポラック
  出演 マイケル・サラザン/ジェーン・フォンダ/スザンナ・ヨーク/ギグ・ヤング

 もう何年も前になるけれど、あのときの衝撃は忘れられない。
 心地よい映画ではないけれど、私にとっては、ひょっとしたらいちばん好きな映画かもしれない・・・と今思っている。
 正直、スザンナ・ヨークのニュースをきいて、久しぶりに思い出したんだけど。
 
 日本の配給会社がどうして「ひとりぼっちの青春」などという趣味の悪い邦題をつけたのかが、あのときも今も疑問だけれど。
 原題は「They shoot horses, don't they?」、衝撃的なラストシーンで、この意味が明かされて、立ち上がれなくなる。
 
 不況の1930年代のアメリカ。
 マラソンダンスと名付けられ、少々の休憩のみ与えられ、あとはカップルで踊り続けて、最後に残った二人に賞金が与えられるという、街の吹き溜まりのようなホールが舞台。
 観客を喜ばすためにさまざまな企画がもりこまれ、賞金を目当てにしたカップルたちの背景や苦悩がうかびあがる。
 互いに相手がいないためその会場でカップルになった若者(マイケル・サザランがステキ。ジェーン・フォンダの迫力がすごい)を中心に、たった2時間足らずの映画の中で、人生のいろいろな局面が繰り広げられる。
 
 だまされたと思って、よかったらぜひ観てください。
 そして私と同様、かつて観たけど記憶の外に追いやってしまっていた方、ちょっと思い出してください。
 私もいつか、また鑑賞してみたい。
 今はね、ちょっと怖いです。
 あの衝撃に近いものを、今の私が感じられるのか。
 最近少々、鈍感になっていますから。



                  

 この前、帰宅して夕飯までの間(何時に食ってるんだ!)、ぼけ~っとテレビを見ていたら、たまたま「嵐にしやがれ」のゲストが東山紀之。
 あの鍛え方は尋常じゃなく、特にファンではなくても、あまりのかっこよさに見入ってしまった
 郷ひろみの「55歳でスゴイでしょ」的な映像は、なんだか恥ずかしくて(笑)いつも目をそむけてしまうんですが、この違いはなんだろう。
 ヒガシはクールで、どこか別のところから自分のことを眺めてちょっと笑っている本人がいる感じ?
 だから見ていても恥ずかしくはならないのかな。


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