隠れ家-かけらの世界-

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「尊敬じゃなく、大尊敬ね」~スピッツ ドラマー 﨑ちゃんと漫遊記

2023年01月17日 20時09分43秒 | スピッツ

2023.01.15
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 早い時期に収録しているので、「オンエア時点での寒さがどの程度かわからない」という導入から。
 いずれにしても「体調を崩しやすい時期なので、体調に気をつけて冬を乗り切っていきましょう」と。
 (大雪とか、暖かい春のような日・・・とか、いろいろあるしね)

 そして、今日のゲストは、「あけましておめでとうございます」ですでに軽くかんでしまった、「スピッツのドラム、﨑山達男でございます」。
 﨑ちゃんのこれまでの軌跡は、

  第1回目 2019年ココ)/第2回目 2020年ココ
  第3回目 2021年(ココ)/第4回目 2022年ココ

 昨年は、「尊敬する日本人ドラマー」でしたね。
 﨑ちゃん自身、「この番組に出るときは、ドラマーを紹介したい!」と。これ、すでに「お約束」です。



 オンエア曲
 01 裸のままで(スピッツ)
 02 Oakland Stroke / Alternate Version(Tower Of Power)
 03 Message In A Bottle(The Police)

 04 Babylon Sisters(Steely Dan)
 05 White Room(Cream)
 06 Good Times Bad Times(Led Zeppelin)
 07 Superstition(Beck, Bogert, Appice)
 08 Romanticが止まらない(C-C-B)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「裸のままで」(1993年、4thアルバム『Crispy!』/6thシングル)。
 (こんなポップな曲、やっちゃうんだ~、と思わせた楽曲。当時よりも今のほうがずっと好きになっている曲)
 これからかかる曲にも関係して、「スピッツの曲の中でファンキーな曲」を選んだ﨑ちゃん。
 「こういう曲なかったから、最初にチャレンジした曲だよね、スピッツとしては」と草野くん。

 そして、今回のテーマは、【新春恒例・スピッツメンバーと漫遊記〜大尊敬しているドラマー海外編で漫遊記:﨑山龍男〜】
 去年が「大尊敬する日本人ドラマーだったから」、今年は・・・。
 「尊敬する・・・じゃなくて『大尊敬する』ね、『好物じゃなく、大好物みたいな、ね』」と草野くん。

 そして最初の曲は、「オークランドファンクと言えば」、Tower Of Powerの「Oakland Stroke / Alternate Version」(1974年、4thアルバム『Back to Oakland』)。
 草野「これ、ヘッドホンでちゃんと聴くと、ギター、ベース、キーボード、ホーン、ドラムの駆け引きというか、アンサンブルのおもしろさがよくわかるね」
 﨑ちゃんが「初めて聴いたときに、そのグルーヴ感にぶっ飛んだ」という、そのドラマーは、デイヴィッド・ガリバルディ。
 彼は、権威のあるドラマーによる投票で、「ドラマーが最も聴くべきドラマー」に選ばれたことがある。
 「細かいプレイをしていても大きなグルーヴがちゃんとある」ドラマー。
 ゴーストノートと呼ばれる、楽譜には書かれないような「ちょっと当たってる音」「聴こえないような音」が、﨑ちゃんに言わせると「すごく利いてる」。
 この番組では、Tower Of Powerの曲はかけていないけれど、メタルバンド Riotとのコラボ曲をかけたことがある、と草野くん。
 ココでの「メタルファンには散々だった」というコラボの相手がTower Of Powerだったのかな?
https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/3dd10ade4625e28dce0a9666b9f2f1f0

 (そして、以下は、40周年のときのライブ映像。)
Tower of Power 40th Anniversary

 次の曲は、The Policeで「Message In A Bottle 孤独のメッセージ」(1979年、2ndアルバム『Reggatta de Blanc 白いレガッタ』)
 (ヘビロテ状態だった、懐かしいアルバム)
 スチュワート・コープランドさんのドラムは、「ちょっと突っ込み気味、走り気味」。それが疾走感につながる。
 﨑ちゃん「ビートの中でもドラムがセンターにいるかっこよさ。(彼の)ハイハットが好き」。
 そして、「ユニークな」「個性のある」「クセのある」ドラマーだ、と二人は口をそろえる。
 上手なロックのドラマーはいろいろいるけれど、「印象深い」ドラマーに惹かれる、と。彼から影響を受けた若いドラマーも大勢いるだろう、と。
The Police - Message in a Bottle 2008 Live Video HD
 (2008年のライブ映像。気分がマックスになります)

 次は、Steely Danの「Babylon Sisters」(1980年、7thアルバム『Gaucho』)。
 﨑ちゃんの大尊敬するドラマーは、「Steely Danでのバーナード・パーディ」。「グルーヴの帝王」と言われているそうだ。
 「身をゆだねたくなるような・・・」という形容がぴったり。
 TOTOのジェフ・ポーカロは「ロザーナ」を作るとき、この曲を参考にリズムパターンをつくったそうだ。ジェフ・ポーカロもツアーやレコーディングでSteely Danに参加したことがある。

 彼は多くのドラマーを研究し自らのプレイに取り込むことでも知られ、「ロザーナ」のリズムパターンはバーナード・パーディの「Babylon Sisters」だけではなく、レッド・ツェッペリンの「Fool in the Rain」でのジョン・ボーナムリズムパターンをも参考にした。(へ~)
 (以下は、有名な「Rosanna」)
Toto - Rosanna (Official HD Video)
 「Babylon Sisters」のハーフタイムシャッフルは「パーディ・シャッフル」とも呼ばれ、「この人から始まったと言われている」。
 草野くんは、Steely Danに関しては、若いときはあまり興味なかったようで、今になって「かっこいいなあ」と。ライブでの感想は、「音がよかったけど、盛り上がったという記憶はなく、今、タイムスリップして聴いてみたいね」と。

 次は、Creamの「White Room」(1968、3rdアルバム『Wheels of Fire クリームの素晴らしき世界』)。
 ドラマーは、ジンジャー・ベイカー。
 (この曲は、個人的に思い出につながる、大事な一曲です、と)
 この曲は、「ティンパニ特集」でかかりました(ココ)。
 ジンジャー・ベイカーはジャズやアフロの影響を受けていて、「タムをよく使う」
 ライブ映像によると、曲によっては「スネアをほとんど叩いていない」場合もあるとか。
 「グルーヴ感もちょっとはねた感じ」で、チャーリー・ワッツなどジャズ出身のドラマーにありがちで、「そこが好き」と。
 Cream自体は、音楽性のことなるプレイヤーが集まった「おもしろいバンド」で、「ジンジャー・ベイカーさんのドラムソロも思いきりアフロっぽい」。


 メッセージコーナー。
 通勤途中で、カラスに囲まれた「子どものフクロウ」を救助して遅刻したリスナーさん(保護団体に連絡とかしたそうだ)。遅刻理由は「フクロウ救助のため」(笑)。
 「おかしな落とし物をした経験がありますか?」
 草野くんは子どものころに弱ったセキセイインコを拾ってきて、そのまま飼ったことはあるそうです。
 フクロウの落とし物・・・ってねえ。
 﨑ちゃんの知り合いがフクロウを飼っていて(クルッと首を回して真後ろとかを見たりできるんだって)、最初はちょっと怖いけど、「慣れてくるとかわいい」。(﨑ちゃん、動物大好きだしね)
 草野「鷹とかの猛禽系って意外とかわいいんだよね」
 﨑ちゃん「かわいい。あとついてきたりとかね」
 草野「フクロウ、飼ってるんだ。何食べてんの?」
 﨑ちゃん「ふつうに肉とか」
 (こんな会話も自然でいいです)

 次は、Led Zeppelinの「Good Times Bad Times」(1969年、デビューアルバム『Led Zeppelin』)。
 「ロックのドラマーと言えば、まずこの人」、ジョン・ボーナム。
 バスドラをすごい叩いていることで、「レコーディングのときジミー・ペイジにちょっとやりすぎんなよ、とか言われなかったのかな」(笑)と草野くん。
 﨑ちゃん「後半とか、ずっとドロッドロ・・・とかやってるよね」
 草野「これ見よがしに、ね」(笑)
 彼は若くして亡くなったから、実際にはライブで見られなかったから、「タイムスリップして見たいドラマー1位」と草野くん。「イアンペイス(Deep Purple)、コージー・パウエルあたりは、(ライブをすれすれで)見ることができたけれど」と。
 﨑ちゃん「見たかったよね」
 草野「音、でかかったのかな、とかね」
 (こういうのが、永遠のロック少年同士の会話?)
 ヴァニラ・ファッジのカーマイン・アピスから譲り受けたラディック社のドラムをずっと使っていた、というエピソード。
 「そういうロックのレジェンドたちの話をきくと、ワクワクしますね」と草野くん。


 最後の曲は、Beck, Bogert, Appiceで「Superstition」(1973年、唯一のアルバム『Beck, Bogert, Appice』)。
 ジンジャー・ベイカーのところで話題にのぼったカーマイン・アピスのドラム。
 この曲は、ジェフ・ベックとスティービー・ワンダーのセッションで生まれたもので、そちらのほうが先にシングルリリースされているそうだ。
 カーマイン・アピスは、「ジョン・ボーナムに比べると知名度は低いけれど、負けず劣らずすごいドラマー」と草野くん。
 二人の間で交わされるのは、ヴァニラ・ファッジの「Keep Me hanging On」の動画。
 草野「すごいスティック回ししてたよね」
 﨑ちゃん「大きいキックでデカい音を出してたんだけど、細かいアプローチもしていた」
 叩いているアクションがかっこいい!で意見が一致する、かつてのロック少年。
 Charさんのバックで演奏していたり、など、日本との縁も深いドラマーだそうです。
Vanilla Fudge "You Keep Me Hanging On" Live on Jimmy Fallon
 (言葉もなく、カッコいい)


 特集の最後に。
 ドラマーは、「人それぞれ」という部分が大きい」と﨑ちゃん。
 ギターのようにエフェクターで音を変えたり大きくしたりできないから、「その人の味がよく出る感じがするね」と草野くん。
 今は打ち込みの作品が多いけれど、「ドラムを重視して聴いていただけたら」。

 そして、6曲並べてみて、草野くんの感想は「結構ばらけてるな。1つの傾向だけではなくばらけさせてくれてたんで、聴いてても楽しかった」
 﨑ちゃん、ハードロックばっかりにならないように、と配慮はしてくれてたみたいで。
 でも「いろんなタイプの人から影響を受ければ、器の大きなプレイヤーになれるかな」と草野くん。
 (ドラマに注目して曲を聴くおもしろさは知っているけれど、詳しくはないから、今日みたいな話はちょっとワクワクします。﨑ちゃん、ありがとう!)


 そして、今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、「﨑ちゃんが選んだ」、C-C-Bの「Romanticが止まらない」(1985年、2ndシングル/ドラマ『毎度おさわがせします』の主題歌)。
 (イントロは、「わかりやす~い」、「恋する凡人」)
 ゴースカで、「出囃子的に使わせてもらって、すごい盛り上がる曲」と草野くん。
 スピッツデビューした頃のポリドールレコードを支えていたバンド、「大ヒットしてたしね」。
 高価なシモンズの電子ドラムをドラムの笠さんが苦労して手に入れた話をしていた。「ドクタースランプあられちゃん」のオープニングで聴こえてくる音がそのシモンズの電子ドラムの音らしい。草野くんが「パカポン♪」って。
 この曲をセレクトしたあとで、ドラムの笠さんが亡くなったことを知り、「驚いた」「ショックを受けた」と。
 見せるドラマーだったし、スピッツでコーラスを担当し始めた﨑ちゃんは、彼と同じようにヘッドセットマイクを使っていたこともあった。
 「意外と(声を)拾うんだよね。カウントがでかくなっちゃったり、吐息が生々しくなったり」
 「いいんじゃない? 髪、ピンクに染めて」という草野くんの言葉に、「いや・・・」と小さくスルーした﨑ちゃんでした。
 (草野くんが言うように、ドラムボーカルって、カッコいいですよね)
 そして、曲終わりで、「80年代の日本の時代を象徴する一曲」と。
 草野「ヘッドホンで聴くと、シモンズの音が聴こえてきて楽しい」
 﨑ちゃん「がっちりシモンズを使ってるもんね」
 そして「超余談」で、「笠」さんという名字の方は福岡に大勢いらっしゃるそうで、草野くんの子どものころ検診?に来ていたのも「笠先生」。
 笠智衆さんもいらっしゃるし、C-C-Bの笠さんも福岡出身だそうです。

 来週も、「新春恒例 スピッツメンバーと漫遊記」。
 「もうね・・・、田村が来ます」って、あっさり、自分でも苦笑い。
 (二人の早口談義で、ついていけなくなる予感・・・)

 「草野さん、ホークスの補強、えげつないっすよね」
 (﨑ちゃんがゲストだしね、野球ネタ)(笑)



 ジェフ・ベックの訃報に、スティービー・ワンダーがジェフ・ベックとの思い出を語っている。
 「Superstition」についても触れている。

  https://rollingstonejapan.com/articles/detail/38931/1/1/1


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