アラフィフのキャンプ好き日記

海外にこだわって

DTP化が進み、今はすっかり影を潜めた写植・版下の世界。
御茶ノ水の駅近、神田駿河台にあった中小企業で、ロゴの紙焼きや版下作成の仕事をしていた20年近く前、有給をもらって初めて行った海外がアメリカ・ニューヨーク(厳密にはマンハッタンに接するハドソン・リバーを隔てたお隣の州、ニュージャージー)だった。

5歳上の長兄が当時勤めていた光学系企業の転勤先がニュージャージー州で、滞在3年の予定が5年になり、ならば一度現地を訪ねようと、母と2人、初めてのパスポートを作り、3ヶ月以内の観光滞在でもまだビザが必要だった赤坂のアメリカ大使館まで出向き、初めての飛行機、初めての海外旅行というものを経験した。

それ以来、海の向こうに広がる世界の面白さにはまった。
お金を貯めて、立て続けに3回ニューヨークへ。
後に転職した地味~で超ヒマな広告代理店在職中の25歳のとき、海外旅行情報誌の奥付に載っていた「編集制作スタッフ募集」の文字を見て応募。
未経験ではあったが無事に採用され、ものづくりの世界に足を踏み入れた。

その会社でハワイ、ギリシャ、イギリス、ミクロネシア取材の機会に恵まれた。
次に入った会社でラスベガス&グランドキャニオンヘ。
次に入った会社で台北とパリ&ヴェルサイユへ。
フリーになって、桂林&香港、南アフリカ&ボツワナ、モルディブ、カナダ、オーストラリアを取材する機会に恵まれた。

齢25から40まで、途中数ヶ月別業種の仕事をしていた時期もあったが、なんだかんだ、これまでよく海外に仕事で行き続けられたと思う(プライベートでもあっちこっち行ったが)。
もし、生活のために全く違う仕事に就いたら、この流れはそこでもうお終いだ。

好きなことを仕事にできたら、もちろん苦しいことも山ほどあるが、うれしいことややりがいも大きい。でも、食べていけるだけの収入が得られない。

方や、「好きなことは趣味にすればいい。普通に勤めて、貯めたお金で好きなところに旅行する方がいい」、こういう考え方もある。

しかし、今のご時世、そして40歳という年齢を考えたとき、この「普通に勤める」ことがそうそうたやすいことではないと求人広告を眺めていると感じざるを得ない―。

まず、興味が持てて、これなら自分にもできる、と思える仕事があまりにも少ない。
あったとしても、30歳、35歳までとしっかり年齢が区切られている。
本当にやりたい仕事なら、多少年齢オーバーでも応募すればいいとは思うが、全くの異業種で、未経験で、しかも40を超えているとなると、よほどの人物でない限り、難しいだろう。。

法改正で、今年の10月から求人募集広告の年齢制限が撤廃されるらしい。これは想像だけど、具体的な年齢制限が募集広告に載らないだけで、企業側は自由に応募者を年齢で選べることに変わりはないはず。

週3の派遣で事務や電話の仕事にと応募した。
でも、なかなか決まらない。
取材する、ものを書く、意向に沿ってまとめる、というものづくりの仕事というのは、履歴書に書く資格とは違う分、見えにくいと思う。

でも、食べられないから違う仕事をと思っても、そっちの世界で何ができるのか、通用する自分なのか?実際、心から望んでいる訳ではない仕事を割り切ってやろうと思って、応募して、でもなかなか採用されないと、自分のできることは確かにスキルとして見えにくい、わかりにくいものだけれど、事務や電話の仕事をしている誰にでもできる訳ではない。

だとしたら、これまでの世界の延長で、何かを探した方が余程よいのではないかな。そんなふうに思えてきた。
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