会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国企業、韓国株式市場から続々撤退(朝鮮日報より)

中国企業、韓国株式市場から続々撤退

韓国株式市場で中国企業の上場廃止が相次いでいるという記事。

韓国上場中国企業の中には、監査人から「監査意見を拒否され」た例もあるそうです。

「韓国株式市場で中国企業に対する「恐怖症」が広がっている。韓国の有価証券市場(メーンボードに相当)に上場する遠洋漁業会社、中国遠洋資源がキャッシュフローなど主要財務資料を提出できず、会計法人から監査意見を拒否され、上場廃止の危機に追い込まれたことが決定的なきっかけとなった。同社の張カ利(カはにんべんに火)最高経営責任者(CEO)は24日、定時株主総会で再監査を目指す意向を表明したが、財務状態からみて上場廃止が避けられないとの見方が出ている。

中国遠洋資源が上場廃止となれば、有価証券市場から中国企業が姿を消すことになる。最も問題になるのは個人投資家の被害だ。韓国預託決済院によると、中国遠洋資源に対する個人投資家は約2万4000人(99.7%)に上る。個人投資家の保有株式は70%を超える。2014年12月の取引時間中に1万4150ウォンという高値を付けた同社株価は暴落し、1000ウォンで売買停止となった。上場廃止となれば、ただちに数百億ウォンの損失が現実となるだけに、中国遠洋資源の株主代表は監査意見に対する異議申し立て、張CEOに対する株式買い取り要求などを検討している。」

韓国では、(日本と違って?)意見不表明なら上場廃止のようです。

韓国市場における中国企業の状況は...

「07年からの10年間で中国企業22社が韓国株式市場に上場した。うち7社は既に上場廃止となった。自発的に上場廃止を申請した企業は整理売買などで株主の損失を軽減したが、監査意見拒否後に上場が廃止された企業の株主は大きな被害を受けた。」

「07年以降、韓国取引所が海外企業の上場を奨励すると、証券会社は先を争って中国企業の誘致に乗り出した。その中で一部の中国企業がいい加減な会計処理を行い、業績が悪化しても投資家は察知できなかった。外国企業は韓国株式市場に上場していても韓国の商法、外部監査に関する法律が適用されないため、投資家が適正な情報にアクセスできないからだ。」
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