会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

銀行融資1億円詐取か インテリア会社旧経営陣を逮捕 警視庁 (日経より)

銀行融資1億円詐取か インテリア会社旧経営陣を逮捕 警視庁

ラポールというインテリア販売会社(18年2月に破産手続きの開始)が虚偽の財務書類を使って銀行から1億円の融資金を詐取した疑いで、同社旧経営陣の男ら5人が詐欺容疑で逮捕されたという記事。

「捜査関係者などによると、旧経営陣の男らは2016年、売上高などを粉飾した虚偽の財務書類を提示して融資を申し込み、銀行から融資金1億円をだまし取った疑いが持たれている。

破産管財人によると、ラポールへの融資は運転資金名目だったが、実際には旧経営陣が関わる別会社へ流出した可能性がある。同課はこうした不透明な資金の流れについても捜査する。」

同じ年度で7種類もの決算書を作成していたそうです。

決算書を7種類偽造か 融資金詐取容疑で逮捕の元社長ら(朝日)

「捜査関係者によると、売り上げを水増しし、債務額を少なくするなどした決算書が16年10月期分で7種類確認された。前年分までも数種類あった。5人が経営に関与したとされる15~16年ごろ、ラポールは約20の金融機関から総額二十数億円の融資を引き出しているという。警視庁は複数の偽造決算書を使い、今回の逮捕容疑以外にも融資金を詐取した疑いがあるとみている。」

金融ブローカーが実質的経営者で、詐欺を主導していたとのことです。

金融機関によって違う決算書を見せていたのでしょうか。強制でなくてもよいので、法務局で計算書類を公開できるような制度を設け、金融機関は計算書類を公開していることを融資の条件にするようにすれば、粉飾は防げなくても、少なくとも、複数の決算書によってだまされることはなくなるでしょう。

債務10億円過少記載=決算粉飾、元オーナー指示か-融資金詐取事件・警視庁(時事)

「東京都港区のインテリア販売会社「ラポール」(破産手続き中)の融資金詐取事件で、同社が金融機関に提出した決算書には、債務が実際より10億円ほど少なく記載されていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。」

「ラポールは15~16年、約20の金融機関から計二十数億円の融資を受けていた。破産管財人の報告書などによると、同社は7種類の銀行提出用の決算書を作成し、いずれも内容に虚偽があった。税務申告用の決算書にも粉飾の跡が見られるという。」

(補足)

この会社に関する続報。

買収された後に社保料滞納 容疑者ら「箱企業」狙いか(朝日)

「...同社が男らに買収された後から、会社として負担する社会保険料などを滞納するようになったことが、捜査関係者への取材でわかった。」
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