ジャスダック上場の共同ピーアールの社長が個人的な借金の穴埋めのために会社の資金を6000万円以上流用していたという記事。
「 PR会社大手の共同ピーアール(共同PR、東京都中央区)が2011年12月26日、大橋栄社長が、個人的な借金の穴埋めのために会社の資金を6000万円以上流用していたとする内部調査の結果を発表した。」
資金流出は前渡金とコンサルティング料という2つのルートを使って行われていたようです。
「大橋社長はS取締役(当時執行役員)に命じて、09年12月21日の取締役会で、発注予定のA社が「年末資金に逼迫している」などとして5565万円を前渡しする議案を提出させ、議案は可決・承認された。ところが、共同PRからA社に振り込まれた代金のうち、5300万円がA社から大橋社長の口座に振り込まれている。大橋社長はこのうち5000万円を、出資先のT社への追加出資またはT社に出資した際の借金返済にあてたとされる。」
「共同PRは、X社に対して月額105万円のコンサルティング料を結ぶ契約をしており、11年3月から11月にかけて計945万円が支払われた。大橋社長は、X社と関係があるB社の社長から個人的に1億6500万円を借り入れており、945万円は、この借金の金利にあてられていたと報告書では指摘している。」
取締役会への内部調査報告書の提出について(PDFファイル)
以下、最近報道された不正経理事件をいくつか紹介します。最後の事件以外は、経営幹部による億単位の不正です。
場外舟券売り場:京都の管理会社 警備委託費を私的流用(毎日)
「京都府八幡市の場外舟券売り場「ボートピア京都やわた」の施設管理会社「ローレル京都」(同市)は24日、歴代2人の社長が警備委託料約1億8000万円を私的流用していたと発表した。
ロ社によると、元社長と前社長はボートピアがオープンした07年4月から昨年5月までの間、警備会社に委託料を計約1億8000万円水増しして支払い、元社長の不動産会社に「業務支援費用」名目で全額還流させたという。」
ゲオの沢田会長ら辞任 不正関与で引責か(朝日)
「調査委員会の報告書では、2009年から今年初めにかけ、ゲオの男性顧問やその関連会社に対して総額4億円の不正支出があった。取締役会の決議を経なくてもいいよう1億円未満に分割してコンサルティング料を支払った不正などに沢田会長と久保田副社長、すでに辞任した森原哲也元社長の3人が関わった。」
原子力施設検査会社元会長、特別背任で起訴(読売)
「東京地検によると、水船容疑者らは2006年5月~07年8月、自身が代表取締役を務める千代田区の電気工事会社に返済能力がないと知りながら総額約1億円を貸し付け、瑞豊産業に損害を与えたとされる。」
県監査体制 強化万全か(読売)
「鳥取市の社会福祉法人「あすなろ会」の資金10億4570万円を同市の建材販売「ハマサキ」(倒産)の運転資金に流用したとされる事件で、業務上横領罪で起訴された3被告に今年、地裁が有罪判決を下し、節目を迎えました。」
「事件を教訓に、同課は10年4月から監査チームに公認会計士と弁護士を加えるなど、体制の強化に乗り出しました。社会福祉法人の定期監査では、帳簿などのチェックを法人本部のみから施設すべてを対象に改善。9月に、倉吉市の社会福祉法人「みのり福祉会」が計1億1200万円を不適正に支出していたことをつかみました。」
薬剤師が医薬品大量に転売 被害は2500万円(産経)
「市医師会などによると、薬剤師は、昨年6月から今年11月にかけて、同センター内の薬局に保管されていた頭痛薬や抗生物質など43品目1121箱をインターネットを通じて買い取り業者3社に転売。約1800万円の利益を得ていた。
今年8月、医薬品の在庫数が合わないことから、センターが調査を開始。・・・」
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