「どさん子」元社長に実刑 みずほ銀から１０億円詐欺（共同より）

「どさん子」元社長に実刑　みずほ銀から１０億円詐欺

ジャスダック上場のラーメンチェーン運営会社「ホッコク」の元社長に詐欺罪で実刑判決が言い渡されたという記事。

「判決理由で友重雅裕裁判長は「被害は極めて多額で、銀行の損害は甚大」と指摘。売上高などを大幅に粉飾した決算報告書を提出してだましており、「大胆で悪質。被告は積極的に関与しており、全額を弁済していることを考慮しても実刑はやむを得ない」と述べた。」

罪を問われた詐欺事件だけでなく、社長を務めていた「ホッコク」でも粉飾をやっていたようです。会社から15日付でプレスリリースが出ています。

第三者委員会による中間報告書の公表のお知らせ（PDFファイル）

架空のフランチャイズ権売却取引を行って利益を計上していたようです。受け取った売却代金は、不動産購入代金に含めて、取引の相手先に戻すという操作をしています。カネの流れからだけでは、発見しにくい手口かもしれません。

報告書の結論として、過年度決算の訂正の要否を検討すべきとしています。

こちらはアンビシャス上場のクラウドゲートという会社の事例です。有名なブログで取り上げていました。
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第三者調査委員会報告書の受領に関するお知らせ（12月13日）（PDFファイル）

「資金の循環を前提とした固定資産の購入とコンテンツ許諾の取引」「子会社に対する貸付金の循環を前提としたコンテンツ許諾の取引」「取締役の個人債務の精算のための架空取引等」「前提となる会計事実の変化が存在しない不適切な会計方針の変更」があったとされています。最初の2つは、コンテンツ使用許諾料の名目で売上計上し、実はその代金は会社から出ていた（固定資産、貸付金として）ということのようです。