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京王電鉄と名鉄不動産、ホテル計3棟を解体の方針

京王電鉄と名鉄不動産、ホテル計3棟を解体の方針 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

京王電鉄と名鉄不動産が、耐震強度の偽装があったホテル計3棟を解体するという記事。

企業会計的には、これは修正後発事象と開示後発事象のどちらなのでしょうか。発覚したのが11月であり、実務的・常識的には、開示後発事象にあたる(重要性がある場合)と思います。しかし、9月30日現在で鉄筋が足りなかったことは否定できない事実ですから、9月中間期末時点の建物の価値は実はゼロだった(=9月末時点で減損処理しなければならなかった)と考えることもできます。

もっとも、この考え方を取ると、建物が建てられた時点までさかのぼって減損処理をしなければならず、建築時点から前期までの決算をすべて遡及修正しなければなりません(過年度の決算日現在でも鉄筋不足という事実は存在していたため)。固定資産の減損は「投資の失敗」だそうですから、そういう処理でもおかしくないのかもしれませんが・・・。

関連記事:JR西日本系の姫路のホテルも営業休止

補足:
その後よく考えてみましたが、やはり、修正後発事象だと思います。ただ過年度の決算までは直す必要はないでしょう。
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