会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

SBI新生銀行株、旧村上ファンド系が9.75%保有(日経より)

SBI新生銀行株、旧村上ファンド系が9.75%保有

旧村上ファンド系のファンドが、SBI新生銀行の上場廃止後も、その株式の9.75%保有しているという記事。

「「旧村上ファンド系」の投資ファンド、エスグラントコーポレーションがSBI新生銀行の株式を9.75%保有していることが28日、わかった。28日付で上場廃止となった同行は株式併合を経て、SBIホールディングス(HD)と政府系株主だけが残る計画だった。エスグラントも株主にとどまる見通しで、今後の経営への影響が注視される。」

「9月の臨時株主総会で承認を得た株式併合は10月2日に実施する。2000万株を1株に併合し、2000万株未満の「端株」については1株2800円で強制的に買い取る。これで株主はSBIHDや政府系の預金保険機構と整理回収機構に限られるはずだった。ただエスグラントも2000万株を保有しており、株式併合後も株主として残る見通しだ。」

せっかく、安い株価で一般株主を追い出すことができたのに、一番うるさいのが残ってしまったようです。

「株価の制約を受けずに公的資金の完済を探る狙い」のスキームでしたが、株主平等の原則があるので、今後、政府だけ特別に有利なあつかいをすることはできず、しようとすれば、旧村上ファンドも大きな利益を得ることができるのでしょう。

「SBI関係者はかねて「公的資金を何十年も塩漬けにするつもりはない」と語っており、特別配当によらない返済手法を見いだそうとしている可能性がある。業界関係者は「エスグラントはSBI新生銀による早期返済と企業価値の向上を織り込み、取得価格を上回るリターンを狙えると踏んだのではないか」と推測する。金融庁関係者は「一般論だが、少数株主として残っても影響は限られるのではないか」とみる。」

旧村上ファンド系がSBI新生銀株保有 9.75%、株式併合後も株主に(時事)

「エスグラントが28日、関東財務局に提出した大量保有報告書によると、21日に1855万株を取得し、保有株式数は2000万株となった。」

株式併合後は10%の持分比率となるようです。

「SBI新生銀は28日付で上場を廃止。2000万株を1株にする株式併合を行い、発行済株式総数を10株に減らすエスグラントには1株が割り当てられる計算だ。

株式併合後、1株未満の端株となる一般株主の保有株は、1株2800円だったSBIHDによるTOB(株式公開買い付け)価格と同じ水準で強制的に買い取られる。エスグラントは同行株の大半を市場外でTOB価格と同額で取得しており、今後さらに高値での買い取りをSBI新生銀側に求めてくる可能性もある。」

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