会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東証1部企業4~6月決算集計 最終益79%減 71社赤字 コロナ直撃(NHKより)

東証1部企業4~6月決算集計 最終益79%減 71社赤字 コロナ直撃

東証1部上場企業の4月から6月までの決算発表で、最終損益が去年より79%減って71社が赤字となっているという記事。

7月30日までに発表を終えた256社の集計です。

「SMBC日興証券によりますと、30日までに発表を終えた256社の集計で、全体の売り上げは去年の同じ時期と比べて22%、減少しました。

この時期は、新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出され、空運の売り上げが75%減少したほか、自動車業界を含む輸送用機器が48%、陸運が38%の減少と大きく落ち込みました。

また、最終的な損益を集計すると利益が79%減る大幅な減益となりました。

赤字となった企業も71社にのぼり、新型コロナウイルスの影響が大きな打撃になりました。」

同じニュースソースの記事。

上場企業、3割弱が赤字 4~6月期、79%減益(共同)

「30日までに業績を示した3月期決算企業256社をSMBC日興証券が集計。東京証券取引所第1部の企業が対象で、発表を済ませたのは全体の17.5%に当たる。

純損益合計は3783億円の黒字で、うち金融業が3499億円を稼いだ。製造業が911億円の黒字にとどまる一方、非製造業は627億円の赤字だった。」

世界的には...

世界企業、3社に1社赤字
主要4500社の4~6月 3割は増益、主役交代加速
(日経)(記事冒頭のみ)

「世界の主要企業を対象に2020年4~6月期決算を集計したところ、3社に1社で最終損益が赤字だった。都市封鎖が直撃し、自動車や小売り・サービスなどが業種全体で赤字となった。」

大赤字会社の例。

ANA、1590億円赤字で崩れる「脱コロナ」シナリオ
旅客需要が蒸発、資金繰り確保を優先だが…
(東洋経済)

「「今年度末に国内線(の需要)は1年前の約7割、国際線は約5割の水準に戻るという前提が崩れつつある」

ANAホールディングスで財務を担当する福澤一郎常務執行役員は7月29日の決算会見で、足もとの事業環境をこう表現した。

ANAの2020年4月~6月期は、売上高が1216億円(前年同期比75.7%減)、営業利益は2004年3月期以降で過去最大となる1590億円(前年同期は161億円の黒字)の赤字に転落した。」

「2020年3月期の月平均固定費(人件費や機材費、整備費など)は、グループ全体における営業費用の6割とすれば950億円程度。月約150億円の減価償却費を差し引くと、毎月約800億円の資金が固定費として流出していく。」

2021年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)ANAホールディングス)(PDFファイル)

三越伊勢丹、最終赤字600億円 21年3月期消費低迷続く(日経)

「20年4~6月期の連結決算は最終損益が305億円の赤字(前年同期は60億円の黒字)だった。店舗休業で売上高は前年同期比53%減の1316億円に落ち込んだ。営業再開後の6月も売上高は休業前の8割弱にとどまった。」

四半期報告書-第13期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)三越伊勢丹ホールディングス)(PDFファイル)

日産は今期営業赤字4700億円、新型コロナ打撃で損失拡大-無配に(ブルームバーグ)

「日産自動車は28日、今期(2021年3月期)の営業赤字額が4700億円と前期の405億円から大きく拡大する見通しを明らかにした。」

「新型コロナの影響が本格化した第1四半期(20年4-6月期)の売上高は前年同期比半減と不振。今期の世界販売台数は新型コロナ感染症の第2波が来ないとの前提で前期比16%の減少を見込む。」

日産の21年3月期、最終赤字6700億円 「確実に構造改革」(日経)

2020年度 第1四半期決算発表(2020/07/28)(日産自動車)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事