会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ペッパーフードサービス1-6月期で債務超過、ペッパーランチ売却などで再建急ぐ(東京商工リサーチより)

ペッパーフードサービス1-6月期で債務超過、ペッパーランチ売却などで再建急ぐ

(赤字の決算発表が多くて、目立ちませんが)ペッパーフードサービス(東証1部)が、第2四半期累計で大赤字となり、債務超過に転落したという記事。

「「いきなり!ステーキ」などを展開する経営再建中の(株)ペッパーフードサービス(TSR企業コード: 292855524、墨田区、東証1部)は7月30日、2020年12月期第2四半期の連結ベースの最終利益(累計)が79億1,100万円の赤字で、純資産が55億5,900万円のマイナスとなり債務超過だったと発表した。」

子会社の売却資金で資金繰りを改善させるのだそうです。

2020年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(ペッパーフードサービス)(PDFファイル)

ゴーイングコンサーンの注記がついています。

「(継続企業の前提に関する注記)

日本国政府は、新型コロナウィルス感染症に関連した感染症対策の基本方針等を公表しましたが、それ以降消費者は外出等を控え外食需要に重要な影響を与えております。当社においては、外食需要の減少に加えて、政府及び自治体からの各種要請等を受けて一部店舗の臨時休業や営業時間短縮を実施したことなどから、2020年3月以降、当社の来店客数は顕著に減少して売上高も著しく減少しております。この結果、当第2四半期連結累計期間において重要な営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しており、また重要な債務超過となっております。

この結果、営業債務及び借入金の返済等の資金繰りに懸念が生じており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。(以下省略)」

見積りに関する追加情報は...

「(新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う会計上の見積りについて)

当社は、新型コロナウィルスの感染拡大による外食需要の減少ならびに政府、自治体からの各種要請等を踏まえ、2020年3月より、該当地区につきまして、臨時休業および営業時間短縮を行っておりました。これにより、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響が及んでおります。

このような状況の中、減損損失の計上、繰延税金資産の回収可能性や継続企業の前提等の検討においては、新型コロナウィルス感染症の影響を正確に見通すことは困難であるものの、2020年の夏以降外食需要が徐々に回復し、年度末には当社グループへの影響は概ね解消されるものとみております。

なお、現在、新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言が全国的に解除されましたが、今後、新型コロナウィルス感染症の第2波や感染状況により経済環境への影響が変化した場合には、来店客数の減少等により、当社グループの翌四半期連結会計期間以降の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に更なる影響が及ぶ可能性があります。」
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