会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

インサイダーで建設会社社長に有罪 コロナ薬巡り地裁(日経より)

インサイダーで建設会社社長に有罪 コロナ薬巡り地裁

テラを巡るインサイダー取引事件の刑事裁判の記事。内田建設という会社とその社長(54歳)に有罪判決が下されました。

「内山裕史裁判官は、被告は内部情報の公開後に株の大部分を売却し、約878万円の利益を得たとし「利欲的な犯行で、金融商品市場に与えた悪影響も軽視できない」と指摘した。

判決によると、2020年5月、テラ社によるコロナ治療薬の臨床試験で患者の症状に改善が見られたなどの内部情報を、テラ社の業務提携先の医療関連会社、CENEGENICS JAPAN=破産手続き中=の元取締役、×××被告(51)=同法違反罪などで起訴=から得て、公表前にテラ社株計2万株を計約1747万円で買い付けた。」

この治療薬の臨床試験の結果というのが、実は全くのうそだったという事件もありましたが、それは、適時開示が虚偽だったというだけなので、摘発はされていないようです。ただし、増資に関する虚偽情報を流したという別の不正が、偽計事件として告発されています。

インサイダー事件はおまけみたいなもので、本筋は上場会社が不正な目的のために虚偽の情報を流していたというところにあるのでしょう。
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