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千葉県の有力医療法人破綻の裏に「驚愕の疑惑」、前理事長と美女・カネ・反社…(DOLより)

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千葉県の有力医療法人破綻の裏に「驚愕の疑惑」、前理事長と美女・カネ・反社…(Yahoo)

千葉県の心和会という医療法人の倒産の関連記事。

「民事再生手続開始申立書」の内容や債権者説明会の模様を伝えています。

孫引きになりますが...

「先の申立書では原因について次のような驚きの内幕が明かされた。

「平成29年7月頃、申立人(筆者注:心和会)は、意図せずに反社会的勢力の関係者による不当な介入を受けて以後、申立人の前理事長(同:荒井宗房氏)が、これらの者から度重なる恐喝を受け続け、抗拒不能の状態(同:身体的または心理的に抵抗することが著しく困難な状態)に陥った結果、多額の資金流出を許す結果となった」

「上記多額の資金を流出させた悪質な手口は多種多様であり、その一つとして当法人は多額の虚偽の債務を負担する旨の公正証書の作成を強要させられ、また、多数の偽造手形・偽造小切手が作成されることとなった」

「その結果、申立人の簿外債務が増加し、その返済のために手元資金が枯渇していった他、遂には、高額な偽造小切手が行使された結果、2度の不渡りが生じ、令和5年3月14日に銀行取引停止処分を受けるに至った」

荒井宗房前理事長(44)は今年2月に辞任した。にわかに信じがたいが、地域の有力病院のトップが2017年から5年以上もの間、反社会的勢力の言いなりになり、その筋に多額のカネが流出してしまったというのだ。心和会は民事再生の申し立てとセットで「暴力団等反社会的勢力排除宣言」を採択したとのリリースをホームページに掲載した。」

心和会の負債は、約132億円とされていますが、それ以外に法人が否認している債務が54億円あるそうです。

債権者説明会では、弁護士から、不正に流出した金額などがあきらかにされたそうです。

「高橋弁護士の説明でまず興味深かったのが、不当な介入でいくらの資金が社外に流出したのかという点。2022年3月期末の心和会のバランスシートではすでに「長期滞留債権」として23億6100万円が計上されている。これが不正に流出した資金を指しているとみられるが、この時点では純資産はまだ43億9900万円あり、差し引き20億円余りの「資産超過」となる計算だ。

ところが、22年4月以降の約1年間に追加で40億円弱の資金が第三者に流出したのだという。純資産は全て食いつぶされ、「債務超過」となり、当然資金繰りも行き詰まった。つまり、社外流出した資金はトータルで60億円規模になるとみられる。これは筆者が別ルートの事情通から聞いている金額ともおおむね一致する。」

この債権者説明会には、不当に介入したとされる外部の者の弁護士(記事ではF弁護士)が登場し、心和会側の主張に反論したそうです。

理事長にもあやしい行動があった(少なくともそのような情報が流布している)ようです。

「SNSなどには荒井宗房氏が六本木のクラブのホステスと海外旅行の際に一緒に撮ったとされる写真が流出しているほか、借りたばかりの札束を車内に持ち込んでいるとされる写真なども入手した。これらを見る限り、確かに「抗拒不能状態」にあったとまでいえるのかは疑問の余地がある。

ほかにも疑惑はある。心和会の出資口(株式会社でいう株式)は全部で2884口あり、このうち540口を荒井宗房氏が保有しているが、その出資口を担保に入れたり、譲渡したりしてカネを借りたという契約書が4通も見つかった。」

医療法人や理事長が犯罪の被害者だったのか、単に乱脈経営だったのかは、わかりませんが、経営者が頼りないとたいへんなことになるという例でしょう。

民事再生手続申立てに関するお知らせ(心和会)(再掲)

「暴力団等反社会的勢力排除宣言」の採択に関するお知らせ(心和会)

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