日本公認会計士協会は、 第45回日本公認会計士協会学術賞の審査結果を発表しました。
受賞作は以下の2冊です。
税法上の配当概念の展開と課題 小塚真啓 成文堂 2016-03-25 by G-Tools |
「我が国においては、個人株主の配当所得の一定割合の税額控除(個人所得税)や、法人株主の配当収益の一部又は全部の益金不算入(法人税)が認められている。しかし、株式の譲渡益については、投資行動の結果としての果実である点は配当収入と類似するものの、こうした特別な取扱いは認められていない。また、税法上は、本来の配当のほか、みなし配当という制度も存在している。
こうした特別な取扱いの根拠は何か、換言すれば税法上の配当とはいったいどういうものなのか。そして、現状の税法学はそれに対する十分な説明を与えているとは言えないのではないか。本書は、こうした問題意識を出発点に、本書の書名にもなっている税法上の配当概念とは何か、どのようにあるべきか、という問いに答えようとする研究書である。 」(協会紹介文より)
渋そうな本です。「株式の譲渡益」との非対称だけでなく「株式譲渡損失の創出という問題」にもふれているそうです。
イノベーション・マネジメント: プロセス・組織の構造化から考える 野城 智也 東京大学出版会 2016-05-31 by G-Tools |
「イノベーションは企業の経営者たちにとって企業の成長・存続のため大変重要であるという認識が高いことは言うまでもない。にもかかわらず、過去の20年間の日本のイノベーションは、それ以前の日本と比べてみても、また、諸外国と比べてみても総体的にみれば低調であると認識せざるを得ないとしている。本書はこの問題をプロセスと組織の構造化から考察している。」(協会紹介文より)
こちらはピンときませんでした。